最近の記事

終わりのない個人への責任追及 2024/6/27

「責任の追及は、個人ではなく仕組みに対して行うべきだ」という言説を聞くことが、ここ最近多くなった気がする。 この言説自体にはおれも賛成なのだけど、ニュースは常に個人への責任追及の話題でいっぱいで、その結果SNS上では行き過ぎた誹謗中傷が飛び交う世紀末と化している。責任追及自体の是非を問うような風潮は、ほとんど見られないように思う。 ふと思ったのが、"感謝"と"責任追及"は表裏一体の関係なのではないか?ということ。 ・感謝 人に対して「ありがたいな」と感じて、それを表現

    • 現状維持のための変化 2024/6/26

      ここ最近、新しいことに首を突っ込んで自分から自分の首を絞めにいくケースがとても多い。一昨日の日記で書いた仕事もそうだった。 本当はのんべんだらりと暮らしていきたいけれど、同じことを繰り返してばかりだと、じわじわ世界に取り残されて実生活にも支障が出てきて、のんべんだらりと暮らしていけなくなるというジレンマ。 成長のための変化ではなく、現状維持のための変化を起こそうとして試行錯誤を繰り返している。そして「現状維持」と「変化」を両立したいという矛盾そのものに、おれは苦しんでいる

      • 嘘という手段を持つ幸福 2024/6/25

        昨日、実家で夕ご飯を食べていた時のこと。インターホンが鳴ったので出てみたら、プロバイダ切替の営業さんだった。「電線の工事が終わって通信速度が上がったが、いまお持ちのルーターだと残念ながらその性能を100%発揮できない。その切り替えのご案内に伺いました」という感じの、ありがちなトークスクリプトを披露してくれた。 しかし驚いたのは、その営業さんの話し方や雰囲気。若くて男前で、喋り方がハキハキと気持ちが良い感じだったのだけど、「切り替えないと絶対損ですよ!?」みたいな押しの強さが

        • やばい 2024/6/24

          現在、午前1時。翌朝9時半リミットの仕事を横目に、もこう先生のポケモン実況を延々と見てたらこんな時間になってしまった。 「やらないとヤバい」というのは、ずっと頭にあった。にもかかわらず、この時間に至っても着手しないというのは、毎度のことながら自分でも本当に謎。ポケモン実況がどうしても見たくて仕方ない、という訳でもない。自分で自分の訳が分からない。ようやくYoutubeから離れた直後にこのnoteを書いているのも、訳が分からない。 間に合いますように。 (追記) ギリギリ

        終わりのない個人への責任追及 2024/6/27

          哲学対話の開催をやめた理由 2024/6/22

          1年ほど前から今年の5月まで、「はじめての哲学対話」「大阪ゆる哲学対話」等の名前で哲学対話を主催していた。が、今年の5月をもって開催をやめることを決めて、先に11月まで予約していた会場もすべてキャンセルした。 おれはなぜ哲学対話の開催をやめたんだろう。面倒、億劫、飽きた・・表面的な理由はいろいろと思いつくが、根本の理由は「他者とはけして相容れない」ということを1年かけてようやく納得できたから、というのが大きいと思う。 この納得を得ることが本来の開催目的ではなかったのだけど

          哲学対話の開催をやめた理由 2024/6/22

          理不尽によって生かされている 2024/6/21

          「自分ができないことを人にやらすな」という不満がある一方で、使用者目線で考えれば「自分ができないことを人にやってもらわないと組織を拡大or維持できない」というのも、れっきとした事実なのだろうなと思う。 組織という仕組みは、そもそもの存在原理自体が理不尽なのだなと気がついた。一方で、その理不尽への対処という役割に欠員が出ると、別の人員がそこにあてがわれる。つまり、経験したことのない仕事に挑戦する機会が得られる。 俺は、理不尽によって生かされている。

          理不尽によって生かされている 2024/6/21

          感情を交えず淡々と?2024/6/20

          先日、上司が口にした「俺は感情を交えずただ事実だけを淡々と話してるだけ」という主張、未だに違和感を覚えている。というのも、彼の話し方は「感情を交えない」というよりは「無表情」に近くて、聞く側からしてみると結構な威圧感があるからだ。 感情を交えない理由は「私情を挟まないことで事実をスムーズに伝達するため」だそうだけれど、逆にその無表情によって聞く側が委縮してしまって、伝達がうまくいっていないケースをよく見かける。そして次第に語気にイライラが募り、聞く側はさらに委縮し、「感情を

          感情を交えず淡々と?2024/6/20

          感情から怒りが消えると、後には「暇」だけが残った 2024/4/15

          振り返ってみると、小さい頃から俺は自分の「怒り」の感情に苦しめられていたと思う。 周囲の理不尽に対する怒り。自身の不甲斐なさに対する怒り。思い当たる怒りはたくさん出てくるけれど、その怒りをうまく利用できた記憶はあまり思い出せない。大概、自身の怒りに翻弄されて、当たり散らかすかのごとく行動することが多かったように思う。 そんな俺のここ最近の行動方針は、専ら「怒らないこと」であった。俺の人生における苦しみの元凶が怒りなのだったら、それを無くしちゃえばええやん!と。(なんとも単

          感情から怒りが消えると、後には「暇」だけが残った 2024/4/15

          仕事とは「道端に落ちているうんこ」である 2024/3/18

          自分には先延ばし癖がある。 子どもの頃、夏休みの宿題を期限内に終わらせられたことは一度も無かったし、現在に至っても仕事そっちのけでYoutube見たり漫画見て無為に時間を消費してしまう。そして、期限当日にキレ散らかしながら死ぬ気で徹夜してなんとか間に合わせるという行き当たりばったりな生活を、大人になってからも懲りずにずっと続けている。 こんな自分に対して「いつまで経っても学習しないアホ」と自己嫌悪していた時期もあったが、今となってはそれすらも通り越してただ周期的にキレ散ら

          仕事とは「道端に落ちているうんこ」である 2024/3/18

          生きる意味も目的もわからない 2024/2/9

          生きる意味も生きる目的もわからない。 「いずれは必ず死ぬ」と考えると、すべてが無意味に思える。 でも不思議になことに、まったく辛くはない。 生きる意味がわからないというより、見出す必要が無くなったんだろうか? これまでは「死」という絶対的な存在を受け入れ難かったので、(時に苦しみながら)生に意味を見出そうとしていた。 それが、「死ぬのも意外と悪くないじゃん」と感じる現在に至っては、生に意味を見出す必要性自体が無くなった・・ということなのかも? 「生」という概念自体、錯

          生きる意味も目的もわからない 2024/2/9

          コングロマリット

          という言葉を、最近はじめて見かけた。 第一印象は「美味しそう!」だった。洋風の焼き菓子のイメージで、外はこんがりなのに中はマリッとなめらか・・みたいな。 でも一方で、どこかギャルっぽくもある。ガングロ、こんがり、おいしそう(洋風の焼き菓子) 近藤真理子 ※書いてるうちに収集つかなくなりました

          コングロマリット

          「舐められてる」という感覚

          職場にKさんという先輩がいる。あまり雑談的なコミュニケーションを取ることがなく、かといって全く口を利かないわけでもなく、必要最低限の連絡を取るだけの「仕事だけの付き合い」といった感じの関係性の先輩である。 最近、そのKさんが持っている仕事で、途中自分が作業を加えるものがあった。「仕事回ってくる予定がわかったら、大体で大丈夫なので教えてもらえたら助かります」とか、「有休予定してるんですけど、日付ズラせるのでまた教えてください」とか、手を変え品を変え先のスケジュールを聞き出そう

          「舐められてる」という感覚

          「お金を稼ぐ」ではなく「お金の流れに乗る」

          自分はいま、一般企業に勤め、給料をもらって生活している。これを「お金を稼いでいる」と表現することに、自分の中で違和感があると気がついた。「お金の流れにうまく乗れている」という表現の方が、しっくりくる。 いまの会社へ勤めてしばらく経ち、仕事もそこそこ任せてもらえるようになった(と思う)。もちろん、自分の実力も多少は関係しているのだろうけれど、それよりも「たまたま自分の持ち合わせたスキルが、たまたま勤めている職場で重宝されている。そしてその職場がたまたま健全な環境だったおかげで

          「お金を稼ぐ」ではなく「お金の流れに乗る」

          【ChatGPT】ニーチェとプラトンにインタビューしてみた

          【以下、ChatGPTとの会話】 あなたに、ニーチェになりきってもらうことは可能ですか? インタビューしてみたいです。 ありがとう!でははじめましてニーチェさん。 あなたの人生の目的はなんですか? なるほど。誰よりも自由を渇望し、その結果生まれたのが「視点主義」だったんですね。 自由を求めるようになったきっかけが何かあったんですか? 幼少期からということは、生まれたころから周囲の人々は教義を当然のものとしていたわけですよね。 最初からそれに対して疑問をお持ちだったんです

          【ChatGPT】ニーチェとプラトンにインタビューしてみた

          映画『リバー、流れないでよ』感想

          予告編を見た時からずっと「これは観る!」と決意していた作品、無事公開直後に観に行くことが出来た。 (余談だが、ヨーロッパ企画と聞くと某Vtuberの「わたくしで隠さなきゃ」が真っ先に思い浮かぶ) 2分間のタイムループに閉じ込められた人間の多種多様な末路を、主人公の視点を通して群像的に観察するのが非常に面白かった。 タイムループという異常事態に陥った直後、その不安・恐怖をなんとか誤魔化したくなるのか、しばらく『従業員』と『客』という役割をそれぞれ果たそうと努めていて、その姿が

          映画『リバー、流れないでよ』感想

          映画『わたしの見ている世界が全て』 感想

          いやーーー良かった。 泣けるとか、感動するとか、そういうわかりやすい感じの展開・結末ではなかったのだけれど なんだか良い意味で予想を裏切られた。 周囲の人々の仕事・考え方・価値観に触れることで 次女遥風の見ている世界が広がった結果、 彼女自身の世界の見え方に少しずつ変化が生まれていった・・という 堅実で現実的なタイトル回収が非常に面白かった。 すべて丸く収まって解決、とならないのが逆に良い。 過剰な演出は取り入れず、メッセージ性のある主張はあえてしない淡々とした映像の見せ

          映画『わたしの見ている世界が全て』 感想