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「舐められてる」という感覚

職場にKさんという先輩がいる。あまり雑談的なコミュニケーションを取ることがなく、かといって全く口を利かないわけでもなく、必要最低限の連絡を取るだけの「仕事だけの付き合い」といった感じの関係性の先輩である。


最近、そのKさんが持っている仕事で、途中自分が作業を加えるものがあった。「仕事回ってくる予定がわかったら、大体で大丈夫なので教えてもらえたら助かります」とか、「有休予定してるんですけど、日付ズラせるのでまた教えてください」とか、手を変え品を変え先のスケジュールを聞き出そうとチャットを送るのだけれど、いつもの如く既読スルー。放置状態。(それ以外の要件には返事が返ってくるのにも関わらず)

これに対して俺が「舐められてる」という感覚を持っていた。が、もしかしてKさんは「舐めている」という自覚すらないんじゃないか?と、ふと気がついた。体育会系出身の人なので「準備出来たらこっちから言うから、黙って待っとけや」くらいにしか思ってないのかも、と。

とすると、俺はなぜ「舐められてる」という感覚があったのかを考えてみた結果、「仮に俺がKさんの立場なら、誠実に対応しようとしている相手に対してこんな対応は絶対しない。つまり、そもそもKさんは俺に対して誠実に対応しようとしていない」という主観が要因としてあることに気がついた。自分の主観を客観に押し上げて、その客観によってKさんの態度・行動を評価している。

これをKさんの立場から考えてみると、「仮に自分が仕事を依頼される立場なら、依頼された段階で有無を言わずただやる」という主観を持っているのだろうと思う。確かにKさんは「事前の段取り連絡とか要らない。依頼があったらその時点で依頼してくれたらいい」と普段から公言していた。その主観を客観に押し上げ、俺に対して拡大適用しているのだと思う。


結局のところ、自身の主観から生まれた理想の押し付け合いに過ぎないんだなと気がついた。それを、俺が勝手に「舐められてる」と感じて勝手に自分の感情にマイナスの影響を受けているのは、あまりにもアホらしい。

俺がやれることとしたら、Kさんが「当然」と思っていることに俺が対応出来ず機嫌を悪くされないように、「自分はこういう予定でいてるので、お願いします」と事前にハードルを下げておくくらいしか無いなと思った。

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