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ひとり旅日記ギリシャとイタリアへ47日目:世界遺産はしご。ピサの斜塔→チンクエテッレ

2018年2/17ピサ&チンクエテッレ

フィレンツェから行く日帰り世界遺産も今日が最終回。朝食を15分で流し込み、7:15am宿発。まずはピサへ。って、電車、また遅れてるし。世界遺産ピサの斜塔入場には余裕持って電車乗ったから大丈夫だけど。今日も雨。

ピサの斜塔まで歩くと2kmってことで、行きはバスに乗った。他の観光客がぞろぞろ降りた所で下車。城壁みたいのをくぐると、おぉ!すぐに斜塔が見えた。これこそ現物見ないと、この傾き加減がわからないだろう。けっこう傾いてた。青空の下だったら、さぞかし写真映えするんだろうな。写真を取りながら斜塔との距離を縮めていく。クロークに荷物を預けて、まだ時間があるから更に写真撮りつつ。塔を支えるポーズで写真を撮るのが人気だけど、さすがに誰にも頼めなかった。テキトーな写真撮られてもイヤだし、ポーズが決まるまで撮り直ししてもらうのもその人に悪いし。

9:15。そろそろ並ぼう。と、並んだら、日本人5人家族のお父さんが「オレの作戦ミスだった」と言い出した。18歳未満の子供3人(1番下の子は3歳くらい)でみんなで一緒に斜塔の上まで行きたかったけど、1番下の子は入場不可の為、チケットを9:30〜と9:45〜の入場で取ったっぽい。でも、未成年は親の同伴がないと入れないから、9:30の回にお母さん、お兄ちゃん、真ん中の女の子の3人で入って、お父さんと1番下の子は下で待ってる事にした模様。このお父さん、なかなか面白い人で、お兄ちゃんに「斜塔の上からオレの口めがけて、ミンティアを落としてくれ!」この発言は笑えた。お兄ちゃん、中2〜高1くらいでも、お父さんのこのノリを受け止めてた。自分なんてこの年頃に「家族旅行なんてダセェよ」と行かなかったから、こいいうお父さんだと、反抗期もなく良い子に育つんだろうな…。と思った。お父さんは引き続き入場スタッフと英語でやり取りしてた。お父さん主催の家族旅行、いいなぁ。

9:30になって、セキュリティチェック。そしてついに入場。シェアメイトの子は「外から写真撮るだけで充分だった」と言ってたけど、せっかく来たからには、斜めってる塔に上るべきでしょ!世界でここしかこの斜塔は存在しないんだから。遊園地のマジックハウス以外、斜めってる建物入った事ないし。ってか、マジックハウスは座ってるもんだし。自分の足で上る斜めの建物。螺旋階段。完成後、どのくらいの人が、この斜めをバランス取りながら、踏ん張りながら上ったんだろう?ってくらいに階段はすり減ってた。螺旋階段の同じ向きの所でけっこうヨタったから、ここが恐らく傾いてる辺りなのかな?左右に揺れながら上る。脳の手術して左耳が機能しないおかんには、ここ無理だろうな。

途中外に出られる所から、ピサの町を見下ろす。今は雨止んでる。更に上を目指す。最上部まで来た。9:45の鐘が聞けるのか?と思ったけど、鳴らなかった。鐘あったんだけどな…。隣の大聖堂の十字プランがしっかり見える。上から見渡す限り、ピサの町はここ以外何もなそう。やっぱり早めに次の所に移動しよう。

10時前に斜塔を下りて、隣の大聖堂へ。この中は案外どーでもいーや。と、伊人日本語ガイドが日本語で説明したたが、ヘタクソな日本語。あんなレベルでチップいくらもらってんの?ヘタな日本語話されると。聞いてる側が余計に集中しなきゃならないから疲れんだよね。テキトーに大聖堂を見て、再度しつこく斜塔の写真撮って、駅方面へ歩いた。駅への道はお店がたくさん並んでて楽しそうだった。11:05発ラスペツィア行きに乗れるなら乗りたい。店を見た所でどうせ買わないんだし。と先を急いだ。

11:05発の電車に乗ってしばらくしたら雨が降り出した。あぁ…。今日は雨が止むハズとは思えず。車内でランチ。昨日買った生ソーセージパニーノ。脂スゴかったけど、ウマかった。

ラスペツィア着12:25。1日乗り放題の電車チケット13ユーロもするのに、カード使えなかった…。交通機関って、クレジットカードマストじゃね?次の電車は13:15。けっこう待つじゃん。だったら、もう少しゆっくりピサの町歩けば良かった。と思いつつ、世界遺産チンクエテッレの5つの村全ては午後周れないし、周る気もないし、雨だし、歩きたくないし。

で、電車の時刻表見ながらどこを周るかチェック。待ち時間を予定立てる時間にできたのは良かったか。ピックアップして行こうと決めたのは、リオマッジョーレとマナローラそしてヴェルナッツァ。

今日は昨日おとといよりも暖かいと思った。13度。来た電車に乗って、リオマッジョーレで下車。ネットで調べた時に、お土産買うならこの町云々あったが、13時半頃は閑散としてた。昼休憩か?ここで次の電車まで1時間か…。写真ポイントまで行って写真撮る。ポジターノもこういう町並みだったな…。と思い出す。青空の下だったら、どんなに写真映えしたんだろう。と思ったが、天気ばかりは仕方ない。1時間潰すには歩き周るしかない。

教会が開いてたから入って、あと残り10日となった旅が無事に終わって帰国できる様、そしておかんの手術がうまく行った事を祈った。教会が貸切なのを良いことに、アヴェヴェルムコルプスをフルで歌い、天使と羊飼いの冒頭の歌も捧げた。教会でソロで歌ったのは初めてだったけど、そんなに声を出さずとも、とても良く響く事を知った。歌い終わって、歌わせて頂いた事にも感謝し、教会を出ようとしたらカップルが入れ違いでやって来た。アブナイ…。

次、マナローラ。愛の小径がどうので有名らしいが、愛系ね…。そこまで行くのもメンドーで、テキトーに時間潰した1時間。クラツーの団体がいた。こんな小さい町まで来るの?バスは無理だから電車で?13ユーロチケットに付いてた無料wifiをせっかくだから利用してみたが、直ぐに接続切れて、その度に名前とパスワード入力とか、一回入れりゃ良くね?この国の通信系、マジヤバイ。人間だけでなくwifiまでもが不親切な国。

最後のヴェルナツッアで雨MAX。暗い空だと、カラフルに立ち並んでる家もサエない。これらの町は写真のみで特にすることがなかった。夏はブドウの段々畑が美しいらしい。もうやる事ない。駅近ジェラート屋へ。この店エライと思う。観光客はこういう所開いてて欲しいと思うもん。先に下車した町はヤル気のカケラすらなくて、ジェラート屋開いてなかったしね。しかもこのジェラート屋、今まで見たことないくらいに種類多くて迷った。マスカルポーネとイチジクとリコッタチーズにした。おいし〜!16時過ぎて、風が出てきて寒くなったけど、ジェラートはおいしかった。良かった。儲けだけを考えずに、ちゃんとしたのを提供してくれるお店で。

ラスペンツァ行きの電車を待つも、15分遅れってどういう…。ま、17:35発フィレンツェ行きには間に合うから大丈夫。乗り換え前に切符購入。そしてホームに停まってた電車に乗り込む。2時間半でフィレンツェ着。さすがに腹減った。スーパーのレンチン野菜スープ飲んで、フィレンツェ最後の晩餐。やっぱ市場でしょ。

なんとなくパスタ食べたく、トリュフの店のパスタにしてみた。20ユーロは出せないから15ユーロの方で。5ユーロの差でトリュフの皮のみって、どんなものなんだろ?20ユーロの方はよく見るおろし器でトリュフをおろしてたけど。出てきたのはトリュフの皮のつぶつぶしたものがまぶされてたもの。自分が座った席の目の前にあるショーケースにある便に2個入ったトリュフ41ユーロ…。トリュフって、今から人生初でたべるけど、どんだけのものよ?と一口。うわぁ!濃厚。皮のつぶつぶでこんなに香り高いなら、生トリュフって、どういうものなんだろう?次回はあるのか??美味しかった。

部屋に戻ってパッキング。明日、朝食担当の女性スタッフにサンキュースイーツあげたい。準備した。みそ汁も添えて。毎日果物、野菜、米を食べられて、本当に有難かった。

ネットで羽生選手がオリンピック連覇の偉業を遂げたニュースを読んで、怪我した時に「自分は今何ができるのか?」と常に「今」を意識して過ごしてた話。「今」を大切にして進化し続けているのだろう。と想像したら、泣けた。自分もこのクソ伊でダメージ受けてる場合じゃないし、残り10日間、「今」より少しでも、この国の良いところを見つけられたら…。と思いながら寝た。


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