なんてことない愛すべき日常のなかに
田舎のばあちゃんから米が届く
料理研究家・土井善晴の情熱大陸を観て料理に目覚める
図書館で一日卒業論文とにらみ合う
オールナイトニッポンのスペシャルウィークが熱すぎて夜更かしする
来月の旅行のために土日はフルタイムで働く
図書館に通う甲斐あって卒論の着地点が少しずつ見えだす
メルカリで欲しかった短歌集とエッセイを買う
豚汁とわかめご飯を作る
午前は家でだらだらして昼から大学へ行く
夜ご飯もお風呂も済ませて、後は寝るだけの状態でイオンシネマにレイトショーを見に行く
プレイリストがアイナ・ジ・エンド一色になる
深夜テンションで卒論の第2章までを書き終える
友人とサウナへ行く
居酒屋で飲んで十分お腹いっぱいなのに、二軒目の王将で欲しくもない中華そばを食べる
昨日の罪悪感からか封印していた朝ランと筋トレを再開する
朝から出勤して久しぶりにシフトがかぶったパートさんにいくらをもらう
米を3合炊いていくら丼にする
価値観の違いで卒論と距離を置く
ナイナイのANNゲスト・劇団ひとりの回がオモロすぎて2週目を聞く
自転車のチェーンが外れる
クライマックスシリーズファイナルステージを観て一喜一憂する
冬用の毛布と布団を出す
彼女と電話をする
「安住紳一郎の日曜天国」をぎりぎりまで聞いたせいでバイトに遅刻しかける
「先輩はどうしてそんなに洗い物が早いんですか」とバイトの後輩に質問される
卒論とよりを戻す
明日も図書館へ行く
つれづれなるままに4回生後期を生きる男子大学生は最近思う。
「大学生で居られるのもあと数か月。何かしなくちゃ…今しかできないこと、今しかできないこと…」
人間、終わりが見えると人が変わったかのように目の前の当たり前を大切にしようとする。
わかってはいるけれども、「期限がやばい」「金がない」なんて理由付けをして、気が付けば卒論やバイトばかりしている自分が、時間や脳を浪費しているように思えてならない。
そこで、ここ最近何をしたか、時系列に並べてみた。(冒頭のやつ)
結果、思ったこと
”案外悪くないじゃん”
褒められる箇所なんか一つもない。
何かに全力を注いでいるわけでもないし、誰の役にも立っていない。
高校球児だった頃、就活と闘っていたついこの前、
あの頃に比べると
まあ随分とゆるい生活を送ってまんなって感じ。
10年後20年後、
大学生の今の俺を思い出したとき
そりゃあ「戻りたいなあ」とは思うだろうよ。
それでも「もっと派手に遊んでおけばよかった」「サークルにでも入れば良かった」
なんて後悔することは多分ないと思う。
よく言えば「自分らしく」
悪く言ったら「わがままに」
20年ちょっと生きてきた中で、
今が一番自然体な自分で居られている気がするから。
誰にも迷惑を掛けず
見栄を張らず
無理をせず
考えすぎず
嘘をつかず、ね。
俺は来年春、社会人になる。
仕事を頑張りたい。
社会の役にも立ちたい。
言動に嘘のない大人でありたい。
大好きな人たちをずっと喜ばせていたい。
だからこそ、頑張ることや思いやりの中に
「自分は自分」と割り切って、どこか力を抜いて生きる瞬間を忘れないようにしたい。今の自分のように。
今まで俺はなかなかこれができなかった。
クソみたいなプライドのせいで自分にも他人にも負荷をかけて、結果的に傷つけてきた。
この大切さに気が付くようになっただけで俺の大学生活は十分及第点かなって。
いいか自分よ、
落ち着いていきや〜って話。
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