桜井なな

ふっと湧き上がる想い。一人笑いしてしまうものもあれば、思考のドツボにはまってしまうもの…

桜井なな

ふっと湧き上がる想い。一人笑いしてしまうものもあれば、思考のドツボにはまってしまうものもある。黒すぎて書くのに躊躇するものも、私的すぎて恐縮するものも。どこかに、共感してくれくる人がいればいいなと思いながら、読みたいものを書いています。

最近の記事

デキる営業マンはなぜモテるのか

デキる営業マンはモテる。 そのことに気づいたのは、外資系金融機関の営業マンになってからのことだった。 ここでいう「モテる」とは、男女問わず様々な年齢層の人々にモテる、いわゆる人気がある、ということでもあるが、一般的な意味合いでの異性にモテる、ということでもある。 既婚者になってしまうと、異性にモテるというのは必ずしも嬉しいことでもないのかもしれないが、とはいえモテたくないという人もいないと思う。 男女ともに、デキるなあと思う営業マンはたいてい異性にも同性にもモテていた

    • ずっと欲しかったものがある日突然ポストに届いた、っていう話

      ある日、ポストに郵便物が届いていた。 差出人は知らない男性の名前。 一瞬、ん? と思うものの、すぐに思い当たることがあった。 数日前に観に行った、友人が出演している舞台がDVD化されるということで、その舞台を気に入った私は、出演者違いの2つのバージョンを両方とも購入していたのだった。 ちょうどDVD2枚分くらいの厚さだったし、劇団の主宰の方もしくは動画制作会社の方から送られてきたのだろうと合点した私は、そのまま家の中へ持ち帰った。 着替えなどもろもろ済ませて、落ち着い

      • 思い出したくもない光景が今でも時々自分を勇気づけてくれる、っていう話

        「座ったら立ち上がれなくなるから、座るなよ」 そんな忠告をもらった経験はあるだろうか。 私にとって、良き思い出でもあり、目をつむって思い出すと目の奥と心臓がぎゅーっと痛くなるような、ちょっとしんどい思い出でもある話を、今日は書いてみようと思う。 20数年前、私が航空自衛隊の新兵だった時の話だ。 入隊後約4か月間行われる訓練の終盤で、訓練のメインイベントのひとつである「40キロ行軍」というものがあった。 早朝に基地を出て、20キロ歩いた地点で昼食をとり、同じ道を20キ

        • 彼に腕時計をプレゼントするならこんなサプライズはどうでしょうか

          成功するサプライズって、どんなものだろう? いや、これは日本語がおかしい。 こういうサプライズ演出なら必ず成功しますよ、というものはないからだ。 それこそ仕掛けた側が想定していないことが起こって、こっちがサプライズしちゃうことだってある。 昔、男性を落とし穴に落とすテレビ番組の企画で、仕掛け人の女性がどういうわけか誤って自分が落ちてしまった瞬間を見たことがある。 こちらも驚いたが、落ちた本人も何が起こったのかわからないという顔で半べそ状態になっていた。 それはそうだ

        デキる営業マンはなぜモテるのか

          駅で見た衝撃的光景からちょっとだけ未来のことを考えた、っていう話

          「うそでしょ!」 これはある日の、心の中の大きな叫びだ。 私は東京都内に住んでいる。 日々電車にはお世話になってる庶民でござる。 ついでに言うと、私はどういうわけか昔から、よくも悪くも「他人の見た目」が気になる性分。 自分の見た目はどうなんじゃい、っていうツッコミは置いといて、ファッションや持ち物、歩き方などなど、つい他人様に目がいってしまうことが多い。 さまざまな人が乗っている電車、人が行き交う駅というのは、渋谷のスクランブル交差点並みに、ドッと、一度にたくさん

          駅で見た衝撃的光景からちょっとだけ未来のことを考えた、っていう話

          ラジオから聴こえてきた一言を、信条にして生きてきました、っていう話

          二十数年間、自分が「信条」にしていることがある。 「信条」と呼んでいいのかわからないが、ほかに浮かばないので一旦その言葉を使わせていただく。 (そして時代が変わったので、こういう話を2023年にするのは少し勇気もいるが、実はこれを最初に書いたのは2019年のことだ) 私の信条、それは「私は、1/3男だ」ということだ。 さんぶんのいち、ね。 言うまでもないとは思うが、もちろん、比喩である。が、その言葉に出会った時、なんと言い得て妙だろうと思ったし、まさに私じゃないか、と

          ラジオから聴こえてきた一言を、信条にして生きてきました、っていう話

          板書中の静かな教室で起きた出来事が衝撃的だった、っていう話

          「誰だ、歌うたってるのは!」 黒板に向かっていた先生は、そう言いながらガバッと振り向いた。 忘れもしない、中学2年、国語の授業中の出来事だった。 真面目に黒板を写す子もいれば、ここぞとばかりいたずらをする子もいるけど、教室に響く音は先生のチョークの音だけ、という比較的静かな時間帯が板書の時間だ。 中学生の頃って、なんとなくざっくりと「目立つ明るい子」と「目立たないおとなしい子」「そのどちらでもない中間の子」っていう、目に見えない色分けのようなものが、先生や生徒たちの中

          板書中の静かな教室で起きた出来事が衝撃的だった、っていう話

          ノースリーブのふわふわタートルニットはいつ着るのか、っていう話

          「おしゃれは我慢だ」と誰かが言っていた。 痛いのを我慢してヒールを履くとか 寒いのを我慢して生足でミニスカートを履くとか 確かそんな例えで語られていたように思う。 私が四半世紀以上前から疑問に思っているアレは、 「おしゃれは我慢」問題とはきっと別の問題ではないかと思っている。 「ノースリーブのふわふわタートルニットは、果たしていつ着るのか」という疑問だ。 何言ってんの? と思う人もいるだろうし、わかるわーと思う人も、多少はいるんじゃないかと思っている。 私は、北国

          ノースリーブのふわふわタートルニットはいつ着るのか、っていう話

          人はいつから演歌が好きになるのか、っていう昔からの疑問を定点観測的に考えて文字にしてみたっていう話

          昔から疑問に思っていることがある。 人はいつから、演歌が好きになるのか。 人はいつから、ゲートボールが楽しくなるのか。 人はいつから、オバタリアン(古い!)や頑固おやじ(これも古い?)になってしまうのか。 人はいつから、「今時の若いやつは」って言い始めるのか。 今挙げたのはもちろん一例なんだけど 要は、なぜ人は今の気持ちを忘れてしまうのか、ということ。 だって、 30年前はきっと「演歌はださい」とか「私はあんな風にはならない」とか 思ってたはずなんだよね。 もちろん、

          人はいつから演歌が好きになるのか、っていう昔からの疑問を定点観測的に考えて文字にしてみたっていう話

          スタジアムのビールの売り子が野球の試合より気になるっていう話

          以前、横浜ベイスターズファンの男性と付き合っていた頃の話 私自身は特にどこのファンというわけでもないし、プロ野球も普段は観ないが、といって野球が嫌いということもないし、ルールはわかる。スタジアムで観戦というのは楽しそうだなと、喜んでナイトゲームを観に行った。 リリーフピッチャーが登場する時の音楽が、選手それぞれで違っていて個性豊かで面白いとか、確か、いい場面でベイスターズカラーのブルーの風船をファンが飛ばすとか、山崎投手が登場する時の掛け声が耳に残るとか、わたし的に初めて

          スタジアムのビールの売り子が野球の試合より気になるっていう話

          若い女性のガニ股にガッカリしている女性は私です

          数年前から思っていることがあるのだが、「ガニ股の女性が増えたなあ」ということ。 増えた、といっても、もちろん数を数えていたわけではないので、あくまでも私の感覚ではあるのだが、4年以上前の2019年3月に、noteに書く前のノートの中で、「ガニ股の若い女性が多い説」を書いていた。 私は東京に住んで20年になるので、4年前でいえば16年くらいなわけだけど、その間、しょっちゅう都内の電車に乗って駅を利用し、都心でいうと新宿、渋谷あたりを週末も歩くことが多かった。 そんなある日

          若い女性のガニ股にガッカリしている女性は私です

          小学3年の私がF先生から学んだ「お風呂で裸を見られたら」っていう話

          旅先で大浴場に行った時などに、ふっと思い出す話がある。 私にとっては、大きな学びの話だったので、お役に立てばと思ってシェアする。 その話の発端については、今思い出しても謎だ。 私が小学1年から3年まで、F先生という女性の先生が担任だった。 そのくらいの年の子供って、大人の年齢を想像しにくいと思うし、そんなことはあまり気にしないと思うのだが、当時の親たちの会話を思い出してみると、F先生の年のころは40代後半ではないか、と推察されていた。 F先生は独身で、外見的特徴とい

          小学3年の私がF先生から学んだ「お風呂で裸を見られたら」っていう話

          網タイツを履いて六本木の交差点に立っていたらはずかしめに遭った、っていう話

          待ち合わせは、ドラマだ。 いや、待ち合わせなんて、あっちにもこっちにも日々溢れている、日常の一場面に過ぎないのだが、あらゆる事件が、静かな日常の先にあるように、平凡な待ち合わせの中にも、ちょっとした事件があったりするものだ。 当然ドラマにも、壮大なものから陳腐なものまでいろいろあるが、ある人にとっては大したことのないドラマも、ある人にとっては壮大な物語だったりする。 なんて、期待感を膨らませる書き方をしてしまったが、これはある日、ちょっとした事件に巻き込まれた、私の待ち

          網タイツを履いて六本木の交差点に立っていたらはずかしめに遭った、っていう話

          気分を上げたかったら指先をきれいにすればいい

          ・手がきれい ・指がきれい ・爪の形がきれい ・ネイルがきれい ・ジュエリーがきれい この5拍子揃ったら最強ではなかろうか。 私はというと、色白で肌はきれいな方だが、ちょっとぽっちゃりで指が短いのが惜しい、と自分では思っている。「赤ちゃんみたいな手だね」と褒められたこと多数(褒めてたのか?) 爪の形はきれいだと思っているし、素敵なジュエリーも持っているし、ネイルの仕上がりがきれいだと、我ながら、短い指ながら、うっとりしてしまう。 そんな女性は多いのではないか。という勝

          気分を上げたかったら指先をきれいにすればいい

          ザ・ブルーハーツと銀色夏生は今も10代の胸に刺さるのか

          ザ・ブルーハーツと銀色夏生が青春だった。 ここでいう私の青春は、中学時代のこと。 今更ながらで申し訳ないが、ブルーハーツの曲がとてもよい。 なぜか? ・まず、歌詞が良い ・独特な声と歌い方が良い ・あの時代に合っていた という、勝手な私の意見 「良い」の定義は人それぞれとして、あの頃の私のハートはまさに掴まれていた。多くの人が思っているけど言葉にできなかったことを多くの人が表現できないであろう言葉で代弁してくれていた。 そうそう!まさにそうなの!言いたかったのは

          ザ・ブルーハーツと銀色夏生は今も10代の胸に刺さるのか