見出し画像

【旅】ふりかえり旅日記を書こうと思う

趣味は何ですかと尋ねられれば、一応「旅行」と答える人間である。正直、コロナ禍とその後の個人的体調不良によりここ数年はロクに出かけていないけれど、それでも一応旅行が趣味である。
幼い頃から知らない土地へのあこがれはあったけれど、大学に入ってサイクリング部に入ったのをきっかけに実際にあちこちに旅行をするようになった。18歳、ちょうど10年前からである。

自分にとっての旅行の意味は改めて詳しく書いてみたいと思っているが、「人生の思い出作り」みたいな側面も大いにあると思っている。街での忙しい生活のなかでふと思い出す、どこかの山の景色が、心を救ってくれることは割とよくある。そういう美しい瞬間を宝物にして、生きる糧と呼ぶような気がする。例えば、幼い子供がおじいちゃんの部屋に遊びに行くと、壁に全国各地で買ったピンバッヂがたくさん貼ってある。子供がそのうちの一つを指差すと、「これか?これは、自分が20歳くらいのときに買ったものでね、」と遠くを見る眼差しで話し始める。そんなイメージ。まだ30歳より手前なのに些かノスタルジーが強すぎるが、でも、そう思うのだ。

だけど最近ちょっと問題が出てきた。各地での旅の記憶が薄れていることに気づいたのである。私はたぶん元々、記憶がわりといい加減らしい。胸に刻まれた鮮烈な景色はいつでも思い出すことができるけれど、ちょっとした地名とか、そういう鮮烈さを彩る情報や記憶があやふやになっている。
これはちょっとマズい。せっかくなのにこれでは老後の宝物が減ってしまうではないか。
そういうわけで、この10年間に行った旅のことを自分のために書き留めておきたいと思う。公開してもいいと思えるようなものが書けるかどうかはすでに不安だけど、そもそもほとんど自分のために書いているnoteなので気にしないことにする。

どこから書こうかな。
とりあえず壁に貼った日本地図を眺めてみる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?