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堂々と「もう若い女性は雇わない」

復帰からまだ数カ月の時、仕事関係でフィリピンの会社の社長さんと会議をしました。彼女は創業者であり、CEOであり、会社を業界内で国内トップレベルの実績を残すまでに成長させた名実ともにスーパーなお方です。個人的なイメージで言えば、デビィ夫人のような感じ。

会議が始まる前にちょっと世間話していて
社長「産休・育休から復帰したんだってね。子供いくつ?」
私「実は復帰から数カ月たってるんです。子供は一歳半くらいです」
社長「え、そんなに?あ、日本は育休長いのよね」
私「そうなんです、私も結局子供が1歳2カ月になるまで育休取りました」
社長「あらー、そうなの。うちの会社も一時期雇っていた若い女性が順番に妊娠、出産になってね、本当に大変だった。もう若い女性は雇わない!」
私(え・・・、マジか!)心の声

以前中小企業の女性社長が批判覚悟でSNSに若い女性は雇えない、という旨の投稿をしたことが話題になりましたが、これが国を超えて中小企業経営者の本音なのかも。もちろん海外は日本に比べて育児休業制度が整っていないし、そもそも雇用の流動性が高い。そして共働きでないと基本的に生活が回らない。色々と違うので単純にくらべることはできないけど、事実としてそう考えている経営者は少数派ではないのかもしれないし、それが良いとか、悪いとか言うつもりはないです。

一点、育休明けて職場復帰経験のある私の考えを述べると、育休子供が一歳になるまでって、長い。これは子供が健康に生まれ、成長してくれていて、私も産前産後特に問題もなく体調が良かったから言えることではあります。あと、保育園が決まらなかったら子供の面倒どうするんだ問題はあります。概してアジアの国々はジジ、ババが孫育てしてるから日本の現状とは違うし。ただ、やはり1年休んで戻ってくる人に同じポジションを用意しておくのって大企業でもそれなりに大変だし、中小企業ならその苦労は計り知れない。これが、産前産後含めて三ヶ月とか、半年だったらどうなんだろう。大変なことには変わりないけど、どうにかマネージできる中小企業は増えると思います。まぁ、現行の育休期間から短縮させるなんて現実的ではないですが、国際的に見てもとても珍しいということは認識しておいたほうがいいかな、と思います。万が一私に二人目があるとしたら、子供が6ヶ月くらいで職場復帰を希望しますね。

日本は産後パパ育休制度もはじまり、どんどん休職する動きが高まってきてると思います。そうなると若い女性だけでなく、男性だって一定期間休む可能性が出てくるし、今の時代、40代で出産も珍しくない。そうすると別に若くなくても育休取る人出てきますよね。そうやって会社側が適応せざるを得ない状況になってくると思いますが、対応出来るところと出来ないところで緩やかに分断されていくなかなぁ。


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