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アマデウス×アーノルド~新旧ウィーン学派~モーツァルトマチネ51~一流のオーディエンスを目指して

先日ミューザ川崎シンフォニーホールにて、モーツァルトマチネにまた行きました。セットチケットを買ってます。
このコンサートは11時から70分、休憩、アンコールなしのミニコンサートながら毎回の企画が面白く、体力のない私には短くて消耗せず、午後が自分の時間に使える気軽なコンサートでお気に入りです。

 JR川崎駅、徒歩すぐの立地
綺麗なシンフォニーホールです
このアプローチも、お気に入りです

今回は、東京交響楽団をジョナサン・ノットが指揮します。ピアノデュオに坂本姉妹を招いて、新旧ウィーン学派というのが聞き所、シェーンベルグとモーツァルトの協奏曲の二曲というプログラムでした。

画像が下手でごめんなさい
こういう雰囲気、ということです

キラキラとして、不思議な音色と超絶技巧のシェーンベルグ。軽やかで鮮やかなモーツァルト。異なる時代のウィーン学派のきらめきを垣間見得ました。
音楽の都、ウィーンでモーツァルトの才能が開花します。音楽は貴族のものから産業革命を経て、市民のものになっていく。しかし、温故知新。シェーンベルグはヘンデルをリスペクトしている、という涙もののプログラムでした。

お安いチケットですが
ピアニストの後ろから
手元が少し見えるのがお気に入りです

坂本姉妹は、美人ピアニスト姉妹として有名とか。素人の私は知らなかったですが、色違いのドレスもセンスよく、体型もしぐさもそっくりで双子のようでした。もちろん、演奏の息はぴったり。同じ音大、同じ指導者のもとで研鑽を積んで、同じ方向を見ているからこそでしょう。お見事です。
演奏のスタイルはそっくりなんですが、ピアノのせいか、意識的にそうしているのか、音色が微妙に違うのが新鮮でした。いよいよ、私の耳も本格的になってきたかしら。嬉しかったです。
しかし、その上で主旋律が第一ピアノから第二に切り替わるところなどはスムーズ過ぎて、天晴れとしか言えません。

オケとの息もあっていてノットは坂本姉妹との共演は初めてだそうですが、魅了を引き出す力量は流石。安心して聞かせていただきました。

とにかく、息のあったピアノに魅了され、ピアノデュオの楽しみ方が少し発見できて本当に良かったし、終始釘付けの一時でした。楽しませていただきました。ありがとうございます。


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