林桃子

気楽な独り暮らし。美味しいものと音楽、映画が好き。あちこちポンコツになる年齢です。断捨…

林桃子

気楽な独り暮らし。美味しいものと音楽、映画が好き。あちこちポンコツになる年齢です。断捨離もしなくてはね。年齢的に新しく猫を飼うのは諦めました。ちょっと寂しいな。

最近の記事

コバケンワールドVol.33〈チェロ/堤剛〉~一流のオーディエンスを目指して

26日、日曜日は雨の中、サントリーホールに行ってきました。 炎のマエストロ、コバケンこと、小林研一郎さん指揮、日本フィルのコンサート。チェロの第一人者堤剛さんをゲストに、グリンカ:歌劇《ルスランとリュドミラ》序曲、チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲イ短調op.33、ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》。 恥ずかしいけれど、クラシック万年初心者の私にはグリンカという作曲家も歌劇《ルスランとリュドミラ》序曲もお初。けど、いきなり勢いよくオケが飛び出す楽しい短い曲で、会

    • 俊英の指揮者が贈るワルツの世界~名曲全集185~一流のオーディエンスを目指して

      3月25日、ミューザ川崎シンフォニーホールにて東京交響楽団の名曲全集185。このシリーズには、いつもいつも楽しませて貰っています。 今回はマカオ生まれのリオ,・クオクマンが指揮、ヴァイオリニストは金川真弓です。ごめんなさい、ご両人ともに、存じ上げない。 金川さんは、活躍の拠点が日本ではないようだし、リオさんは東響初登場とのこと、注目ですね。 前半はコルンゴルドのヴァイオリン協奏曲。コルンゴルドは、クラシック万年初心者の私には初めての作曲家。ナチスドイツからアメリカに逃れた

      • 歌曲でめぐる世界~ことばと愛~一流のオーディエンスを目指して

        2月25日は、ミューザ川崎シンフォニーホールのシンフォニーアドバイザー、ピアニストの小川典子さんの企画で、歌曲で巡る世界~というタイトルのコンサート。バリトンの寺田さん、ソプラノの隠岐さんをゲストに迎え、華やかながら優しく肩のこらない楽しいひとときとなりました。 ドイツ歌曲から始まり、イギリス、ロシア、フランス、日本、最後にまたドイツ。 お国柄の違いが楽しく、選曲の素晴らしさに納得。 もちろん、ピアノ伴奏は小川さん。単なる伴奏とは思えぬ超絶技巧のラフマニノフも安定感を感

        • 祝・ラフマニノフ生誕150周年企画第二弾~名曲全集184~一流のオーディエンスを目指して

          ミューザ川崎シンフォニーホールにて2月5日、東京交響楽団の名曲全集。チケット完売、当日券なしの大盛況でした。ラフマニノフ生誕150周年を祝う企画の第二弾です。 永遠のクラシック初心者の私ですから、ラフマニノフなんて、知ってる曲は限られてます。が、知ってる曲は全部好き。とても、楽しみにしていました。 前半は、金子三勇士を招いてのラフマニノフPf協2。指揮は、はじめましてのイタリア人ボナート。 三勇士さんの濃いめの味付けラフマニノフはパッションとエネルギーに溢れ、オケもそれに応

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        • 俊英の指揮者が贈るワルツの世界~名曲全集185~一流のオーディエンスを目指して

        • 歌曲でめぐる世界~ことばと愛~一流のオーディエンスを目指して

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          レニングラード~東京ユヴェントス・フィルハーモニー~一流のオーディエンスを目指して

          1月のことですが、ご縁があり、誘われて東京ユヴェントス・フィルハーモニーの創立15周年記念シリーズ1を、聞きに行くことになりました。 若い指揮者の坂入健司郎さんが指揮をするだけでなく音楽監督もしています。 アンジェイ・パニフニクの「平和への行進」 ゾンドイン・ハンガルの交響曲「海燕」 オクダイ・ズルファガロフのホリデー序曲(日本初演) アレクサンドル・モソロフの交響的エピソード「鉄工場」 デミートリイ・ショスタコーヴィチの交響曲第七番「レニングラード」 という、聴いたこ

          レニングラード~東京ユヴェントス・フィルハーモニー~一流のオーディエンスを目指して

          親愛なるモーツァルト~親しい仲間たち~モーツァルト・マチネ52~一流のオーディエンスを目指して

          大好きなミューザ川崎シンフォニーホール。土曜日11時から1時間あまりの短い時間だけれど中身の濃い、他では聴けない内容のコンサートなんです。 クラシックオーディエンス初心者の私にはありがたいコンサートです。 いつも高い正面席は買いません。今回はパイプオルガンがこんな風に見える席です。 モーツァルト、クラリネット五重奏曲は東京交響楽団のメンバーからの選りすぐり。クラリネットを真ん中に弦楽器が二人づつ並び、イキイキとした室内楽を奏でていただきました。第一ヴァイオリンはコンマスの

          親愛なるモーツァルト~親しい仲間たち~モーツァルト・マチネ52~一流のオーディエンスを目指して

          MUZAジルベスターコンサート2022

          今年も大晦日は、ミューザ川崎のジルベスターコンサートへ。 ミューザ川崎のジルベスターコンサートは、毎年うんと若手ソリストを招く協奏曲をやるらしいんです。もちろん、オケは東京交響楽団。指揮は重鎮の秋山和慶さん。 まずは、モーツァルトのハープとフルートのための協奏曲。フルートは瀧本実里さん、ハープは後藤里緖さん。フランス貴族のい並ぶ社交界らしいきらびやかな曲です。ハープとフルートという珍しい組み合わせですが、どちらもメルヘンな音色。安定のモーツァルトワールドに寛ぎました。

          MUZAジルベスターコンサート2022

          《奇跡のデュオ》堀米ゆず子&ヴァレリー・アファナシエフ~ミューザ川崎ホリデーアフタヌーンコンサート~一流のオーディエンスを目指して

          またまたこれも、去年のコンサートの記録です。ミューザ川崎の嬉しいマチネ、ホリデーアフタヌーンコンサート、12月10日(土)でした。 今回は堀米ゆず子&ヴァレリーアファナシエフの、ヴァイオリンとピアノ、デュオリサイタルです。 まずはバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ#3。素人の私が聴いてもわかる超絶技巧の難曲ですが、四つに組んで雄々しいまでに奏でるのが堀米流なのでしょう。カッコいい。 アファナシエフによるシューベルトの3つのピアノ曲より#2。この年配の大男さんは、やたら優し

          《奇跡のデュオ》堀米ゆず子&ヴァレリー・アファナシエフ~ミューザ川崎ホリデーアフタヌーンコンサート~一流のオーディエンスを目指して

          藤岡幸夫のオールフレンチプログラム~名曲全集182~一流のオーディエンスを目指して

          これも、ここに書こうと思いながら、年を越してしまいました。サボったな~。 12月3日(日)、ミューザ川崎で東京交響楽団の定期公演、名曲全集、14時より。日曜日のマチネは、寒いこの季節にはとくに嬉しいですね。夕方帰宅できて寒くなくて寒がりには助かります。 今回は、藤岡幸夫指揮のオールフランスプログラムです。フォーレ2曲に休憩後にラヴェル2曲。 いつもながら、お安い席ですからパイプオルガンがこんな風に見えます。 一曲目は、フォーレのパヴァーヌ(合唱付き)。洗練され、美しい。

          藤岡幸夫のオールフレンチプログラム~名曲全集182~一流のオーディエンスを目指して

          マルティン・ガルシア・ガルシア/再来日/サントリーホール~一流のオーディエンスを目指して

          あけましておめでとうございます。 昨年秋は何やら多忙になり、コンサート自体はチケットを購入していたから行ったし、それぞれ楽しめたのですが、感想を纏めるに至らず、記憶は薄れるばかり。 とはいえ、全く忘れてるわけではないから記憶の破片をつなぎ合わせましょう。 これは、11月6日(日)のコンサートです。 マルティン・ガルシア・ガルシアさんは、言わずと知れた2021年、ショパンコンクールの3位を飾ったスペイン生まれのピアニスト。 再来日のチケットを友人とゲット。いつもながら

          マルティン・ガルシア・ガルシア/再来日/サントリーホール~一流のオーディエンスを目指して

          コバケンワールド/〈チェロ〉宮田大~一流のオーディエンスを目指して

          うっかりしているうちにもう1ヶ月経ってしまったけどサントリーホールでコバケンワールドを聴きました。通称コバケンこと、小林研一郎さん指揮、日本フィル。チェロの宮田大さんを招いて、ドヴォルジャークのチェロ協奏曲、ドヴォルジャークの交響曲8番。十八番ですね。 宮田大さん、ガシガシ弾いても品がある。上手いだけでなく、風情を出せる日本のエース!と、私は思っています。 カリスマ指揮者、コバケンさんは81歳とは思えぬパッション。熱い音楽愛に、またまた圧倒されました。素晴らしかったです。

          コバケンワールド/〈チェロ〉宮田大~一流のオーディエンスを目指して

          ノット×渾身のショスタコーヴィチ~名曲全集180~一流のオーディエンスを目指して

          10月、3つ目のコンサート。秋は良いコンサートのある季節で嬉しいですね。今回は東京交響楽団の定期演奏会、名曲全集です。 前半はラヴェルの「鏡」から道化師の朝の歌でした。 しかしながら、当日の私はどうしても抜けられない用事があり、どうにか滑り込みセーフ。夏でもないのに汗が噴き出しながらのスタートになりました。と、いうわけで集中できず、キレイだなー。で、終わってしまった。残念。 そして、ラヴェル歌曲集「シェエラザード」は、ソプラノ安川みくを迎えて。やっと落ち着いて聞けました。良

          ノット×渾身のショスタコーヴィチ~名曲全集180~一流のオーディエンスを目指して

          指先で紡ぐ躍りの音楽史~阪田知樹ピアノリサイタル~ミューザ川崎ホリデーアフタヌーンコンサート~一流のオーディエンスを目指して

          下書きのままにしていたコンサート感想、やっと書き上げました。 セットチケットを買ったらミューザ川崎シンフォニーホールに、連日で行くことになりました。 ピアニストの阪田知樹のリサイタルです。若いけど、凄い実力。涼しい顔をして超絶技巧をさらりと弾いてしまう。一人で多彩な音色を出すのにも驚き、プログラムも安全バイを選ばない果敢にピアノに向き合う姿勢に圧倒されました。 バッハのシャコンヌの編曲、後半のガーシュウィン、7つのヴィルトゥーゾ練習曲からのパラキレフのイスラメイには息を

          指先で紡ぐ躍りの音楽史~阪田知樹ピアノリサイタル~ミューザ川崎ホリデーアフタヌーンコンサート~一流のオーディエンスを目指して

          アマデウス×アーノルド~新旧ウィーン学派~モーツァルトマチネ51~一流のオーディエンスを目指して

          先日ミューザ川崎シンフォニーホールにて、モーツァルトマチネにまた行きました。セットチケットを買ってます。 このコンサートは11時から70分、休憩、アンコールなしのミニコンサートながら毎回の企画が面白く、体力のない私には短くて消耗せず、午後が自分の時間に使える気軽なコンサートでお気に入りです。 今回は、東京交響楽団をジョナサン・ノットが指揮します。ピアノデュオに坂本姉妹を招いて、新旧ウィーン学派というのが聞き所、シェーンベルグとモーツァルトの協奏曲の二曲というプログラムでした

          アマデウス×アーノルド~新旧ウィーン学派~モーツァルトマチネ51~一流のオーディエンスを目指して

          神童×神童~円熟のアマデウスと若かりしフェリックス~モーツァルトマチネ50~一流のオーディエンスを目指して

          これも、先月のコンサートです。ミューザ川崎シンフォニーホールにて、モーツァルトマチネ。11時から70分の気軽なコンサートなんです。 土曜日の朝にそこそこ起きたらちゃんと間に合う。終了後にランチをゆっくりすることもできるし、何より長く重々しいと疲れるお年頃ですからありがたい。 しかも、ミューザ川崎は音が素晴らしく良い。東京交響楽団もすっかりお気に入りになりました。 今回はいつもの東京交響楽団に、小菅優を招いての弾き振り。モーツァルト、ピアノ協奏曲13番、メンデルスゾーン、ピア

          神童×神童~円熟のアマデウスと若かりしフェリックス~モーツァルトマチネ50~一流のオーディエンスを目指して

          原田慶太楼が誘う、吉松隆の世界~名曲全集179~一流のオーディエンスを目指して

          これもまた、先月のミューザ川崎シンフォニーホールのコンサートです。更新をサボると大変です。 東響の定期演奏会、名曲全集179回。指揮は原田慶太楼、チェロソロは、宮田大。オール吉松隆のプログラム。 セットチケットを買ったので行ったのですが、吉松隆って作曲家は知らなくて、、、。 でも、苦手と決めつけていた現代クラシックだけど、これはイケル。調整もメロディもなく、私にはかなりハードルが高いのです。動機が出てきて展開して、次はああなり、こうなり、、、掛け合いやカノン、転調、、アテン

          原田慶太楼が誘う、吉松隆の世界~名曲全集179~一流のオーディエンスを目指して