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京のできごと

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2014年11月の記事一覧

#20 筋書きの向こうへ

11月13日(木)

よくテレビの野球中継なんかで「監督、今日は筋書き通りの試合展開だったんじゃないですか?」みたいなお決まりの問いがあって、監督が「出来過ぎです」とかって謙遜するようなやりとりありますよね。あれ、でもそういう試合ってたいていあまりおもしろくない試合であることのほうが多いんじゃないかなと思うんです。

なにをするにしたってまずは筋書きがないと始まらないから、プレーヤーだったりディ

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#19 だいじなことはめんどくさい

11月12日(水)

宮﨑駿さんが「だいじなことはめんどくさい」っていうような言い方をしていました。細かい手の動きや走る少女の髪の毛を一本一本描きながら「めんどくさい、めんどくさい」って呪文のように言っているのを以前にテレビで見たんです。これ、まったく同じことを、自分も企画書を書きながらやっていたなあと嬉しくなったのを覚えています。

もう自分の頭のなかでストーリーは書きあがっているんです。い

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#18 「さよなら私」がおもしろい

11月11日(火)

火曜日はドラマ「さよなら私」の日なのでちょっとソワソワします。これじつはたまたま予告を見ておもしろそうだなあと思って何気なく見たらハマってしまいました。ふたりの人物が階段から同時に転げ落ちることでからだとこころが入れ替わってしまうという、物語の設定は「転校生」という、もういまから30年くらい前に大林さんが撮った映画がベースになっています。しかもその映画「転校生」で主役を演じて

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#17 「ソースおれ」も悪くない

11月10日(月)

このところ伏見稲荷とか北野天満宮とかにいくと、もはや日本人より外国人の観光客のほうが多いんじゃないだろうか?と冗談めかして言っていたら、今年度上半期の関西空港の国際線の外国人旅客数がこれまでの最多となり、日本人の旅客数を上回ったというニュースがありました。上半期に外国人の旅客数が日本人を上回ったのは初めてなんだそうです。

街に出て、ごはんを食べたり、人と出会ったり、そこ

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sabbath

11月9日(日)

日曜日は日記もお休みです。

それではみなさん今日もお元気で。I hope you enjoy Kyoto!

#16 自分を型にはめたほうが個性は出やすい

11月8日(土)

金曜日に東映の高橋剣さんと「京都ヒストリカ国際映画祭」について、ちょっと対談をしてきました。ちょっとといっても気づいたら3時間以上経っていて、そのあともレコーダーはオフにして、近所の居酒屋さんでさらに2時間以上話をしました。楽しかったです。これはENJOY KYOTOのWebのほうでコンテンツになると思いますのでよかったらぜひ。

京都ヒストリカ国際映画祭では、パトリス・ル

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#15 マイナスを肯定すると無敵になる

11月7日(金)

昨夜、ENJOY KYOTOのIssue7にも登場いただいている陶々舎の中山福太郎さんという茶人とイタリアンを食べながらお話をしていました。ぼくなりの「わびさび」をなんとなく発見したのでそれを聞いていただいてたんです。で、ぼくの回答というのはひとことでいうと「マイナスをプラスに転じる」それがわびさびではないか?ということでした。

たとえば「若さ」「花盛りの春」「新緑」「新品

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#14 可能性という糸を垂らす

11月6日(木)

よくね「魚釣りが好きなんだから釣れたかどうかなんて関係ない」に代表される、自分が楽しいからやってるんだから、それでいいじゃないか!というようなもの言い、ありますよね。たしかにその通りだし、そこにはなんの文句もありませんよ。でもです。もしその池には魚が一匹もいないということが、あらかじめわかっていたら、それでも「いいんだよおれは釣りが好きなんであって成果は関係ないんだ」と言うでし

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#13 はじめはみんなニンジャタートルズだった

11月5日(水)

サントリーのシングルモルトウィスキー「山崎」が英国のウィスキーガイドブックが選ぶ世界最高のウィスキーに選ばれたそうです。ウィスキーの本場で日本のウィスキーが最高賞を受けるって、これけっこうすごいことですよね。でもぼくはこの逆だって、あったってぜんぜんいいんじゃないかと思うんです。たとえば最高のすし職人がスペイン人だったり、最高位の歌舞伎役者がアイルランド人だったり、横綱だって…

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#12 「気になる」を育てる

11月4日(火)

「Twitter記念日おめでとう Twitterをはじめて5年が経ちました」というメールが届きました。「へえ」と思いつつ、なんで今日だったんだろうな?と当時の手帳をめくったのだけど、とくにヒントらしいヒントを見つけることはできませんでした。まあ、そんなもんだよね。人は必ずしも明確な何かの理由があって、何かを始めたり辞めたりするとは限らないものです。

前に「無視できない」の話

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#11 リアリズムからすこし離れてみる

11月3日(祝)

30年ほど前にダウンタウンが出始めた頃、横山やすしさんが彼らの漫才を見て「チンピラの立ち話」と一喝したんです。やっさんはこういうスタイルが次代を制するとまではわからなかったけど少なくともダウンタウンの芸の本質を見抜いてひと言で表してるんです。そこはやっぱりすごいなと思うんですよ。ほぼ同じころに上岡龍太郎さんも「次の時代のテレビは素人が芸をするかプロが私生活を見せるかのどっちかで

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sabbath

11月2日(日)

日曜日は日記もお休みです。

それではみなさん今日もお元気で。I hope you enjoy Kyoto!

#10 而今

11月1日(土)

今日はENJOY KYOTO ISSUE 7が世に出る日です。つまりENJOY KYOTOも満1歳を迎えたということです。なんだかんだありましたが、結局はあっという間だったという気がします。はじめはなにもかもが試行錯誤なので、やっぱりいい意味でも悪い意味でも、濃密だった一年目と思います。でもじつは問題はここから始まるのだとぼくはある意味で覚悟を新たにしなきゃと思っています。

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#9 Happy(Birthday)Halloween!

10月31日(金)

世の中的にはハロウィーンで盛り上がっていたわけですが、ぼくにとっては誕生日だったので、昼は奥さんとほとんど3年ぶりにふたりきりでフレンチを食べに行き、夜は家族でケーキを食べました。子どもが似顔絵入りのバースデーカードを描いてくれたり、ケーキのろうそくを灯して「Happy Birthday」を歌って火を吹き消したり。ハロウィーンは関係なく、ごく身内でお祭りをした感じでした。

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