7010onCajon

目指せ物書き

アナログ鍵の失効リスト(9)

## その9 (32:45)  翌朝、伊吹は通常よりも少しだけ早く出社した。そして直接33Fのサーバ室に立ち寄って見た。誰も居ないサーバ室は朝の静謐を保ちながら、コンピュータ...

アナログ鍵の失効リスト(8)

## その8 (18:22)  エレベータ内のパネルの数字が38から一定のリズムでデクリメントする。その周期の何億倍のクロック数で咲舞は思考は処理している。  認証局――そ...

アナログ鍵の失効リスト(7)

## その7 (18:12)  伊吹は新規提案の概算見積を終え、38階から屋外にでたところ(これは37階の屋上と同義である)にある喫煙所でタバコを吸っていた。営業担当からの依...

アナログ鍵の失効リスト(6)

## その6 (17:20)  終業の時刻が近づいてきた。このフロアは特別な事情がない限り、定時は17時半となっている。今日はノー残業デイではないから、半分以上の人が変わら...

アナログ鍵の失効リスト(5)

## その5 (13:00) 「さて、さっさと片付けてしまいますか。あ、これって片付けを片付けるって意味ね」  花山の冗談に、咲舞は曖昧に微笑んだ。 「まずはデスクを掃除...

アナログ鍵の失効リスト(4)

## その4 (13:16) 「ここよ、咲舞」  26階にある社員食堂でランチ定食を購入し、お盆を持ってうろうろしていると、同期の悠乃が声をかけてくれた。咲舞のために席を確...