# 4-1 Robbie the Sitter (少しだけ不自由な私たちの殻)
> 西に落ちかかっていた夕日が、にわかに光明をましたかと思うと、夕焼けの雲が、みな紫に輝き初めて、虚空に、そこはかとなく妙楽がきこえてくるのだった。
> すると、今まで蛙のように、ひしがれていた上人のからだから、異香が薫じほとばしって、そのにおいが群衆の間に、充ち満ち、極楽往生の証、いまはかくれなければ、諸人あざけりの心たちまち消えて、称名の声、しばらくは、大地をふるわせて起こりにけり。『頸縊り上人(菊池寛)』
### 1 シノノメの住宅街にロビィという育児用のオートマトン