見出し画像

【2022年1月改正】任意継続2年縛りがなくなり、国保への切り替えが可能に【1000文字で解説】

健康保険の任意継続が2年目から
国保に切り替えることが可能になりました

会社員が退職した後の健康保険の選択肢は、3つあります。

  • 任意継続

  • 国民健康保険(国保)

  • 扶養に入る

の3つですね。

特に、任意継続にするか国保にするかで悩まれる方は多いと思います。

結論から言います。
会社を退職して、1年目に「任意継続」
2年目に「国保へ切り替え」
これが可能になったんです。

これはかなりお得な情報です。
退職後の健康保険は大きな支出なので、
できるだけ抑えたいですよね。解説していきます。

自己紹介

どうも『KENZO』です。
作業療法士として新卒から6年間病院勤務し退職。
現在はフリーランスとして文章を書いたりして活動しています。

今までの制度

いままでは、任意継続を選択した場合に、
「2年縛り」というものが存在しました。

法の話になるのですが、いままでの制度では
任意継続を辞められる条件が、2年経過した時や再就職して新しい健康保険組合に加入した時などと限られていました。

「任意継続被保険者の資格喪失について」
任意継続に加入できる期間は2年間
以下のいずれかに該当すると資格を喪失
・2年経った
・納付期限を過ぎても保険料が納付されなかった
・就職して事業所の保険に加入した
・後期高齢者医療制度の被保険者となった(75歳)
・死亡した

法改正後の制度【令和4年1月】

今回の法改正で、新たに要件が追加されました。
この要件のおかげで、任意継続の「2年縛り」がなくなり、
1年目に「任意継続」、2年目に「国保」という選択が
合法的にできるようになりました。

「改正により追加された要件」
・任意継続を脱退することを申し出た場合、申し出が受理
された翌月の1日

つまり、2年待たなくても申し出して受理されれば、
任意継続をやめて国保に切り替えることが可能になります。

国保と任意継続

今回の改正で退職時の国保と任意継続の選択肢が増えました。

国保がおすすめな人
・独身の人
・退職前の給与が低い人
・1年以内に就職しない人(フリーランスや企業も)

任意継続がおすすめな人
・扶養家族のいる人(妻や子供)
・退職前の給与が高い人
・1年以内に就職する人(再就職・期間あけて転職)

いままでは、1年以内に就職するかどうかで、
国保が得か任意継続が得かという論点がありました。

今回の改正で、任意継続がいつでも脱退可能になりました。

いままでの制度では、1年就職しない場合
国保の方がお得なことが多かったですが、
今回の改正で1年目に任意継続2年目に国保が可能になりました。

こうすることで、保険料は大きく減らすことができます。
1年目は在職中の給与を基に保険料が計算されますが、
2年目は前年(無収入期間)が基に計算されるのでかなりお得になります。

特に扶養家族のいる方は任意継続の方が扶養制度もあるので
退職した時の保険料がかなりお安くできます。

まとめ

・法改正で任意継続がいつでも脱退可能になった!
・退職した時は、国保と任意継続をうまく使い分けよう!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?