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生きている限り


【序文】

2023年6月をもって、10年間務めた仕事を辞めてしまいました。

数年前から、慢性的に体調が優れず、食欲はあるのに食べられないという状態でどんどん体力が落ちてきていました。医者に診てもらっても特におかしな点はないというのですが、今年に入っていよいよ一時的にまっすぐ歩けなくなる。何もない場所で転倒するという事が起こりました。職務上予想外の動きをすると危険が予想されたので、取り返しがつかなくなる前に辞めることにしました。

夢にも思わないほどに時間が出来たので、これ幸いとNOTEでの活動を始めることにしました。ただ、具体的に何をやってみようということは決まっていません。以下にどのような活動方針で進めていくか。考えながら書き進めたいと思います。

Nikon D100 AF-S DX NIKKOR 55-200mm f/4-5.6G ED VR 55mm SS=1/20 F=5.0 ISO=200

【そもそも、未来などあるのか?またはノストラダムスとディカプリオ】

ノストラダムスの大予言を覚えていらっしゃる方はおいででしょうか?

当時はまだ中二病という言葉はなかったのですが、今だったら他に形容する言葉が思いつかないほど馬鹿な中学生でした。

うちの中学校では、正式なクラブ活動のほかに週一回だけの活動でいい今風にいう副業クラブ活動が可能で、自分は主活動では吹奏楽部でトロンボーン吹きとして活動し、週一日だけ学校図書館の司書として活動しました。

なぜか図書館に入り浸っていろんな本を読み散らかすのが好きな子供でした。一人で過ごしている方が落ち着くんですね。

せめて勉強に役立つ本でも読んでいればもっとましな人生になったと思うのですが、手に取るのは世界の不思議とか、ミステリーとかオカルト関連の本ばかり。そんな私がノストラダムスのあの本を目にするのはさして時間はかかりませんでした。

自分はこれを本気で信じました。いまナショナルジオグラフィックチャンネルなんかで「人類のいなくなった世界」なんかの番組をやっていますが、あれが現実に来るんだと思っていました。自分に未来などない。将来に向かって備えることなど無意味なんだと。

かといって、完全に狂った行動に出るほどの勇気もなかったわけで、割と本気でどう生きればいい?と悩んでいた時に同じ学校図書館で手にした本に載っていたのが、タイタニック号沈没の物語でした。

このタイタニックが沈没してく時。パニックに陥る船上で少しでも人々を落ち着かせようと演奏を続け、最終的に全員亡くなられるという楽団が登場します。余談ですが後年ディカプリオの映画「タイタニック」製作が発表されたとき、ディカプリオはきっとこの楽団員のメンバーか、コンサートマスターを演じるのだと思い込んでいました。出来上がったのを見て皆が大絶賛する中、一人だけ卒倒していたのを覚えています。「見たかったのはこれじゃな~い!!」と。

それはともかく、吹奏楽部員だった自分はこのタイタニック楽団の行いに深く感動し、彼らの後に続くことに決めたました。いずれ失う命ならば誰かの命を救える命でありたい。大それた妄想ですが、今さら中二病患者が妄想から覚めるはずもありません。常に意識しているわけではないけども「その振る舞いは誰かの命を救えるか?」はその後の行動指針になったのです。

最もその後に進学した高校には吹奏楽部は存在せず、代わりにあった軽音楽部は自分とはまるで違ったチャラい目の連中がエレキギター担いでいきり散らしてるようなところだったので「これじゃない」となってしまい、命を救える楽団員の野望はあえなく潰え、その後現在に至るまで迷走を続けることになるわけですが。

こうして中二病をこじらせたままジジイとなってしまった今、命を救える楽団員になれず、直接的に命を救える仕事に就くこともできず、これから何をすべきなんだろうと途方に暮れているというのが現状というわけです。

SONY SLT-A55V AF75-300mmF4.5-5.6 200mm SS=1/320 F=6.3 ISO=200

【たとえ何者にもなれなかったとしても】

ここまで何者にもなれなかった人間がNOTEを開設して人に何か語るべきことなどあるのでしょうか。自分が出来そうな範囲で今すぐ可能なものは以下の通りです。

・カメラ
メインにしている趣味。10年以上前に人から勧められて、しばらくほったらかしにしてたのを何かのきっかけでシャッターを切ってみたら自分が撮ったとは思えないような見事な写真が撮れるので盲滅法取り散らかしているだけなのでウデはお察し。とりあえずカメラ自体の性能で見てくれの良いものは撮れるのでこれを基本に据えれば、文字だけの記事よりは目を引くことはできるだろう・・・

・史跡訪問
メインの趣味と言っておいてナンですが、自分は人が撮れません。ウデがないのもありますが自分が撮られたら嫌だなぁという気持ちがあるせいで、きっと他の人も撮られるのを嫌がるだろう思うので。最近は肖像権とか、いろいろややこしい話も出てくるし・・・
そんなわけで、撮影対象は花や自然、建築物となるでしょう。特に史跡などは来歴などを読み物にもできるのでこれを中心に据えることになるかも知れません。

・図書館
上記の史跡に関する資料発掘の場として。ネットのWikiなどで軽く触れるだけでも体裁は整えることが出来るかも知れませんが、図書館にはネット上に存在しないようなかなり踏み込んだ研究資料のようなものが誰でも読めるようになっていて活用できるので、他のコンテンツとの差別化、個性化に役立つかも知れません。

・移動経路または乗り物
単なる花撮りでもどこかへ出かけることになるのは間違いないので移動経路などは有益な情報となるのではないでしょうか。今は車をメインの移動手段としているので駐車場に何台止められる。みたいな話だけでもありがたいと思うのです。

これらを組み合わせてどこまでよいものが作り出せるか、全く見当がつきませんが、全体の底流として常に心掛けておきたいものとして、「その振る舞いは誰かの命を救えるか?」を忘れないようにしておきたいと思っています。

ただの中二病だろうが、とっくの昔に失うはずだと思っていた命が思いがけず預かったのなら、できる範囲で世のため人のためになることをやっていこう。それが「誰かの命を救える」ことにつながってゆくと信じて。

SONY SLT-A55V AF28-85mmF3.5-4.5 85mm SS=1/200 F=8.0 ISO=200


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