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僕を僕たらしめるもの(栄養、お薬編)

あらゆるもので僕は形成されている。

人間の身体を健康に維持するのに栄養は必須です。
基本的に普段の「食事」等で栄養を摂取するのが一般的かと思います。
病気で食事が摂れない方は点滴などで栄養を補給する場合もあるでしょう。
困ったもので、今の僕はなかなか思うように食事で栄養が摂取できていないのです。
かといって、点滴を受けているという訳でもありません。
何故、食事で栄養が摂れていないのか。

恐らく、僕は摂食障害です(軽度だとは思います)


食事を摂っても、胃が受け付けてくれず、パージング(浄化行動)といって、食べた物を自らの喉に手を入れるなどして吐き出してしまうのです。
この行為もよくよく調べると自傷行為に分類されるようです。やはり、僕は自傷癖は治っていないようです。
言うなればこの食べた物を吐き出すという行為も精神的な面に由来する症状なのかもしれません。


初めてパージングを行うに至った理由は
「家にいてもなんの生産性もない自分なんかが、こんなまともなご飯を食べてはいけない」
というなんとも極端な発想に至ったのです。
"働かざる者食うべからず"
これを見事に体現していたのです。
決して褒められたようなことではないのですが。
そんなこんなで食べた物を吐き出す行動を繰り返すうちに習慣化してしまいました。
時には「過食嘔吐」と呼ばれる、吐くために食べて吐き出す行為にも及んでいました。
文字通りいっぱい食べて全部吐き出すのです。
自傷行為にも似ていて、そうすると気分がスッキリするのです。
しかし当時はそれで食費がかさみ、家計を圧迫してしまいました。
流石に母からなんとか過食嘔吐は辞めてほしいと言われました。
今は過食嘔吐はしなくなりました。

初めてパージングをしたのは多分4、5年前だと思いますが、かれこれここ1年くらいは毎日、特に食べた量が多い時に何度か吐き出してしまいます。

母は理解してはくれていますが、やはり母としても折角作った料理を吐き出されてはいい気はしないでしょう。事実、時折、トイレで僕が吐き出しているのに気づくと隣の洗面所から荒々しい物音が聞こえます。
部屋干しの洗濯物を取っているみたいなのですが、明らかに僕に対して物音が聞こえるようにガンっガンっと音を立てています。
これに関しては母と一度きちんと話をして、母も
「ひろきが好きで吐いている訳じゃないのはわかってる。だけど、やっぱりどうしても私も一人の人間だから、イラッとしてしまう時がある。なるべくそうせんようにしよるんやけど、ごめんね」

母ちゃん、謝るのは俺の方だよ。


本当にごめんなさい。
それでも毎日ご飯の用意をしてくれてありがとう。


お正月にはこんなことも母から言われました。
「おせちはちょっと吐くの我慢してもらっていい?一応縁起ものやけんね」
これには流石に僕も従いました。
そんなこと、母の口から言わせてしまい、本当に申し訳ないと思いました。
姉も僕の吐き出す行為には懐疑的だったようです。
姉とは直接は話していませんが、母から聞くには
「私は仕事の帰りが遅くて、食べたくてもお母さんの作った出来立ての料理が食べられない。なのに、折角作ってくれたものをなんで吐くと?」
そういう風に感じているそうです。
姉なりにも、それは仕方ないとわかっている部分もあるらしいのですが。

そうこうしていると、どんどん体重も落ちてしまい、母からは栄養面を心配されるようになりました。
元々ガタイがそれなりにあったので多少体重が落ちてもなんともなかったのですが。
去年、児童発達支援の事業所でアルバイトをしていた時によく立ち眩みが頻発していたので、かかりつけの精神科の先生に採血と血圧の検査をしてもらいました。
結果的には採血の方は全く問題無し。
血圧は低くなっており、それは飲んでいる薬の副作用でしゃがんだり、立ったりを繰り返す職種だったので、その度に血圧が急激に下がってしまい、それで立ち眩みがするのだろうという見解でした。
そもそも、食べては吐き出してしまうということも病院の先生にも相談はしていました。
先生曰く
「それだけの体格があればしばらく食べなくても倒れたりはしないから、もし食べれそうなら食べれそうなものを食べればいいよ」
栄養学に長けた友人にも相談をしました。その友人も僕の病気に理解を示してくれて、その行為を否定はせず、同じく「食べれそうな物を食べると良いよ」と。そして、脱水を起こさないようにお水とかスポーツドリンクとかは飲んだほうがいいよ、と教えてくれました。
理解した上で話を聞いてくれて、アドバイスをくれる。ありがたい話です。

そして病院の先生から聞かれたのが「吐き出す行為でスッキリする感じがするのですか?」
僕は「はい」と答えました。

「それなら腕を切ったりタバコで焼け跡付けるよりは、目立たない分、ある程度マシかもしれませんね。食道になるべく負担をかけないように、あと脱水を起こさないように水分を多めに摂ってくださいね」
先生からも誰からも理解の上で特に止められることもなく、"拒食症"とも違うようだったので、今も自分のしたいように勝手にしています。
もちろん僕も感情を持ち合わせた人間ですので、いつも母には申し訳ないと思いながらも、吐くことを辞められずにいます。


冒頭で人間には栄養が必須と書きました。
今の僕は何で生きていられるのでしょう。
栄養は充分に摂れているとは思えません。
それでも、身体的に体調を崩すことはあまりありません。
最近は「せめて朝ごはんは吐き出さずに我慢しよう」
そう思って朝食はきちんと食べています。

それに加えてちょこちょこ口にする物である程度生きる分のカロリーは摂れているのでしょうかね。
栄養学には精通していないのでよくはわかりませんが。
自分の感覚的にはまだ当分、一日三食、全てをしっかり食べて胃に留めるのは難しいと思っています。
先述した通り、習慣化してしまって、胃に何か入ると少し嫌な感じがするのです。
ある程度我慢はできますが、それも僕の中で限界があるようです。

栄養ともう一つ、僕が毎日摂取している物。
それは抗うつ剤や向精神薬や精神安定剤、催眠導入剤、持病の不整脈の薬を一日に何錠も飲んでいます。


丸7年くらい飲み続けているし、ODも数回してしまったので、恐らく腎臓にはそこそこ負担がかかっていると思います。
実際、一度脳の病院で採血をした時に「腎臓の数値が少し悪いですね」と言われました。
それらの薬は経口投与をして、体で血中に取り込まれ全身を巡り、脳に行き着きます。
寝れない時は頭の働きを停止させるように働きかける成分が効きます。
気分が優れない、意欲が湧かない時は、脳の神経が活発になるように働きかける成分が効きます。
抑うつ状態の時は、気分を安定させる成分が効きます。

それらの量と薬の種類を先生と相談して、何がどれだけ必要かを決めて、処方箋を出してもらいます。
今の種類と量に至るのにも随分と時間がかかりました。先日少し種類は変わりましたが、今はこれらで安定させるように脳が頑張ってくれています。

僕は充分な栄養は摂れていないにも関わらず、薬だけはやたらと飲んでいる。
どう考えても不健康ですよね。
でも、何故だか生きていけているのです。
もちろん、精神的な面では好不調の波があります。
それは僕がどうやって上手く回避するなり、上手く付き合うなりをするかの問題です。


最近は夜は不眠、昼は過眠気味の生活を送っています。先生曰く「睡眠は健康に向かっている証ではないか」という見解だそうです。
ざっくりした解釈だと「眠たけりゃ寝れるだけ寝たら良い」こんな感じでしょうか。
これで、ここからもっと意欲が湧いてくると尚のこと僕は嬉しいのですが。

これからも死なない程度に栄養を補給し、必要な分だけの薬を飲んで生きていく所存です。
少しの栄養と、若干過剰な量のお薬と、理解を示してくれる人たちの存在で僕が僕でいれます。
ありがとうの真心を込めて。

次回は僕の人格や性質、性分などの精神面について書こうと思っています。
それでは、また。

ひろき

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