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パンのこぼれ話(職人の五感)

 世の中には、色んな分野に専門家と言われる人達がいます。一つの分野に秀でている方達と呼んでいいかと思います。

 私も専門家と言われる一種の職人かと思いますが・・・。一つの分野に長年打ち込んでくると知識もそうですが、体感覚で判ることが多くなります。所謂、゛勘゛というものかもしれません。

 ゛勘゛とは、目で見て判り、触って判り、鼻で感じて判り、音を聞いて判り、味わってわかり、など五感を通じて総合的にわかるということだと思います。

 パン作りの現場でもこの五感を総動員して作っていたかと思います。

 例えば、最良の生地作りでは、ミキサーに打ち付ける時に発する生地の音や手で生地を伸ばした時の伸展具合や生地温度を総合的に判断することなど。また、生地の発酵状態も日々違っているので目で見た状態、触った感覚、香りなどその都度五感で判断する事など他にも沢山あります。

 パン作りの現場では、一つ一つの工程を頭で理解しながらパンを作るというのでなく、体の五感をしっかり働かせて五感でパンを作る事だと思います。

 朝が早かったせいか、半分眠りながらも体が勝手に働いてパンをしっかり作っていた記憶がありますが・・・。😅

 一連のパン作りの工程の中で五感がサポートしてくれていたんだと感じます。

 この五感の体感覚の記憶を大切にしたいと思います。


ちょっと知ると、ちょっと感謝!


 








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