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プラダを着た悪魔 マイインターン 感想 Happy holiday!!

Happy Merry Christmas みなさん!

素敵なクリスマスを過ごしていますか?
アラサー独身の私は映画三昧を楽しんでおりましたので、その感想をサンタの代わりにお届けします!

あと昨日、初めてオレンジワインとやらを飲みましたがただの白ワインでした!舌バカには違いが判らぬ!(笑)

さてクリスマスシーズンの映画かと言われたら疑問ですが、「プラダを着た悪魔」そして制作スタッフが同じ(ことが当時売りだった、そしてちゃんとヒットさせた)である「マイインターン」を改めて見返しました。

プラダを着た悪魔はもちろん見たことありましたし、マイインターンは映画館に行きました。

個人的にどちらも大好きな映画ですがプラダを着た悪魔の方が好きかな。

この二つの映画の違いについても話せたらと思います。

あらすじ

「プラダを着た悪魔」

アンディ(アン・ハサウェイ)はジャーナリストを志しNYにやって来る。オシャレに関心のない彼女は、無謀にも一流ファッション誌ランウェイの面接を受ける。編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のジュニア・アシスタントの仕事を手に入れるのだが、翌朝から24時間公私の区別なく携帯が鳴り続ける。(ここまでYahoo映画の引用)

ミランダはファッション業界の成功者で誰もが一目置く存在。
自分を蹴落とそうとするライバル(上層部)の動きに気づいたら、裏で手を回し、自分の地位を確保するため同僚や仕事仲間を平気で裏切る。
だんだんミランダとの仕事にのめりこんでいたアンディは裏切られた仕事仲間を見て、アシスタントとして成功しそうだったが、その仕事をやめ、ジャーナリストになるため面接を受ける。(そして元の生活に戻る

「マイインターン」

ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、ファッションサイトを経営・管理する会社のCEOとして充実した日々を過ごしていた。仕事と家庭を両立するパーフェクトな女性像そのものの彼女はまさに勝ち組だったが、ある日、会社にCEOをつけろと株主に助言されショックを受け、夫の浮気を知る。同じころ、シニアインターンとして、40歳も年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)がジュールズの会社に来ることになる。(ここまでおおよそYahoo映画の引用)

初めはオジサンのベンを嫌煙していたジュールズだったが、ベンの昔ながらのコミュニケーションに次第と心を許していき二人は友達(良き相談相手)になり、ジュールズは困難を乗り越える。(家庭の時間を取るために呼ぼうとしていたCEOは断り、夫は浮気を反省しする)

感想

二つの映画の共通点はどちらもとにかくおしゃれであること。
映画において映像が魅力的でおしゃれであるっていうのはとても重要なことだと私は考えています。
映画って小説じゃないから「物語」じゃなく「画面」や「音楽」で魅せてこそなんだよね。
その魅力は別におしゃれでなくてもいいんですよ。例えば私が好きな映画ランキング3位以内に必ず挙げる「プライベートライアン」は、おしゃれじゃあないんですが冒頭の長い戦闘シーンの映像の迫力で観客を魅了します。
この二つの物語は、女性が成功しているからとにかく画面内に美しくないものはないんですね。女性の成功を画面内、精いっぱい使って表現している。ウーマンサクセスストーリーはありがちですが、徹底したこのおしゃれさが映画の魅力でもあります。

そして音楽……おもったけれど、昔の名作映画って本当に音楽がいいんですよ。「プラダを着た悪魔」を見返したとき、マジか。ってなったもん。鳥肌もんよ?
「Suddenly I See」が流れてがーーーっとテンションが上がるんですよ!うおーーーってなる。名曲あっての名映画、違いますか?
特にプラダは導入シーンがこの主題歌+女性の朝準備のカットだからもうおしゃれすぎてね。冒頭で観客を引き付けるんですよねえ。
正直主題歌ではプラダに軍配があがりますよね。

「プラダを着た悪魔」

プラダを着た悪魔から感想を言っていきますと、この映画はもちろんサクセスストーリーです。そして素晴らしい点は、アンディのサクセス=成長物語と見せかけてミランダ側の成長物語も兼ねている二重構造になっているところ。
アンディはミランダのファッションを自身の素晴らしい経歴から馬鹿にしている。しかし、ミランダはどんな悪魔だとしてもファッションで「成功」しているのは間違いないんですね。どんな悪者でも成功しているということはそれに見合って尊敬されるべきであると私は考えます。成功するためにその人が努力した結果であればね。
そして実際に主人公アンディもミランダの魅力に惹かれていくから、初めは馬鹿にしていたけれど、「認められたい」と思うようになり、ファッションセンスを磨くようになる。つまり、相手を知ろうとする。成長するんです。
そして、「尊敬する→成功するための裏側を知ってしまう→自らの意思で去る」という流れです。
この映画のオチが本当に素晴らしいと私は思っている。
サクセスストーリーなのに、サクセスさせないんですよ。だからこれは成長物語なんですね。
成功するための裏側をしって、アンディは自分の意思で自分の人生を選ぶわけです。軌道に乗ってきたファッションを捨てて、ジャーナリストを選ぶんです。
彼女はちゃんと成功して。尊敬する相手に言われるがままだったマネージャーから自分の人生の分岐点を判断する大人になるんです。
そしてそれだけじゃない。今まで太ったダサい経歴だけのバカだと思っていたアンディのことをミランダも認めているという描写。これが本当に素晴らしい。
アンディがファッション業界=頭が悪いという偏見を持つように、ファッションに興味がない=人間以下という偏見がミランダ側にもあります。
しかしアンディの行動によって、その見方を変えるんです。
ファッションに興味がない、その道を自分で選ぶ人間のやり方もあるんだと理解を(少しですが)示すんです。だから最後、ジャーナリストの面接を受けるアンディの就職に口添えしてくれているわけですよね。
ミランダ側の視野も広がっているという成長が見て取れます。
ただ、二人は馴れ合って友人になるわけではない。お互い自分の意思で違う道を行く。

これが素晴らしいと思う。本当に。こんな2時間足らずの映画でここまで表現することが。映画はアメリカの文化だと思っていい。絶対になくなってほしくない。日本の漫画やアニメと同じですよ。
ほかの国がアニメを作っても日本のアニメに勝てないように。絶対に洋画に邦画は勝てません。断言してもいい。
私はオタクだし、映画も好きです。しかし、好きな映画に名作を挙げることを恥ずかしいと思いません。名作と評価されるだけの理由が必ずあるから。ニッチな映画も面白いと思う。けれど万人受け(エンタメ)してかつここまでのメッセージ性を込められるのが名作なのであれば、どちらかが足りないのが三流なのです。本当の映画好きは好きな映画に必ず名を知の知れた名作を挙げるはずです。

「マイインターン」

あの名作プラダを着た悪魔の製作スタッフ!という期待をちゃんと超えてきた現代版名作映画です。
こちらは成長物語ではなく、現在社会のコミュニケーションに対する風刺映画となっております。

ネットショッピングで成功した若い女性社長が主人公。
彼女は親ともうまくいっていないし懐古的な考えに批判的です。そりゃそうです。家庭は主夫である夫が見ていて、ほぼ24時間仕事しかしていない。仕事が好き。家庭は夫が見ているけど、子供は愛している。
そして懐古的なコミュニケーションをしてくるベンと出会う。
そしてその親身(今の若い子から言わせればお節介)な態度に助けられるというお話なんですね。
この映画は今のSNSのコミュニケーションもいいし、大人のお節介はうざいかもしれないけど、ホントの愛(コミュニケーション)ってお節介にあるじゃない?ってことを言ってるんですね。

なんでもたたかれ、炎上する今の時代。
言葉を言葉のままにしか受け取れない今の世代。
そうなったのはリアルなコミュニケーションで相手の表情を見なくなったからじゃないか?と私は思います。相手の空気から言いたいことを「読み取る」能力が下がってきている。つまり「空気が読めなく」なってきている。
言えないけどつらい、を汲み取って助けてあげること。
それはもしかしたらお節介かもしれないですよね。
でもお節介も積み重ねていけば、誰かを助けることまでつながるかもしれない。
「相手の目を見て話しなさい」とは昔の人はよく言いますが、この映画はそういうことが言いたいのだと思います。
現在の人情物語に見せかけた、すごい懐古的なメッセージの映画なんですよねえ。うまいよねえ。

どちらもホリディにとってもおすすめの映画!
特におしゃれで内容も小難しくない(私みたいに考えなくても感覚で見れるのです)なので洋画苦手な女性でも楽しめるのではないでしょうか?
ぜひ「タイトルは知っているけど見たことないな」そんな人も、見てみてください!

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