子育てをするようになって叶えたいことができた。
子どもと共に過ごすようになって叶えたい思うことができた。
私はもともと現状肯定的な性格なので、それほどこうなったらいいなという未来を想像したことはなかった。
でも自分の子どもが産まれてきて、叶えたいと思ったことがただ一つだけできた。
それはこの日々を忘れたくないということである。
子どもと過ごす日々は忙し過ぎて、子どもがいつはじめて自分の後追いをして、座り歩きをしてきてくれたか、いつはじめて「パパがいい」と言ったか、いつはじめて「パパ大好き」と言ってくれたか私は忘れがちである。
子育て日記を手書きでつけていたこともあるが、ゆっくり書ける場面もなく怠りがちになり習慣にはならなかった。
noteをはじめた理由は一言では言い尽くせないのであるが、通勤などの時間に自分が思っていることを記録しておきたいという動機が一番強い。
そしてその是非記録したい、私が思っていることの中心は子育てのエピソードである。
子育てをしていると、子どもが愛おしいなという感情になることが多い。
しかしそれはものすごく瞬間的なことなので、すぐに溢れ落ちていってしまって、記憶に残らないことがよくある。悔しいことであるが。
そんなことを記録したくて私は文章を書き始めた。
noteは今年の6月からはじめてまだ間もないのだが、たまに自分の過去の投稿を読み返してみると、この時は子どもの行動にこんな風に感じていたんだと驚くことがある。
そういった意味では自分の感じていることについての記憶を定着させたいという目的に非常にかなっているなと思う。
しかし子どものその時の様子とそれにともなう自分の感情を文章にすることは、思考力を働かせて行う知的な行為である。それはけっこうな努力を伴う。
思考力を働かせること自体は楽しいことでもある。
しかし、仕事、育児、家事などに追われて思考力を働かせる余裕がなく、努力ができないこともよくある。
そうなった時のために思うことがある。
もし叶えられるなら、自分が子どもの成長過程において、自分がどのような感情をもっていたか、簡単に残しておけるような機械があればなと思う。
現代の世の中はICTが進んでいて、動画や写真に子どものその時の様子を残しておく機械はある。
しかし動画や写真だけではその時の感情までは保存できない。
昔の子どもの動画や写真を見ても、私はこの頃はかわいかったなと思うことしかできない。
その当時の動画や写真を撮っていた時の、子どもに対する想いや感情まではなかなか思い出すことができない。
だからこそもし叶うならば、2021年11月4日というボタンを押したら、今の感情が味わえるような機械が欲しい。
10年後、20年後の未来の自分はその機械のボタンを押して、「過去の自分は子どもへこんな思いをしていたんだ」と懐かしがりたいと思うのである。
懐かしがることで、昔の自分と今の自分の子どもへの愛情を確認することができる
また今のこの子どもへの、なまの感情を保存していたいと強く思うのである。
未来の自分が感情を振り返った時、過去の自分はこんなに子どもを愛していたんだと思えるような子育てをしていきたいと日々考えている。
だからこそ今の気持ちを忘れないで保存できるような機械が欲しい。
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