四歳の娘の師匠といえる存在
4歳の娘には師匠というような存在がいる。
それは保育園の一つ上のクラスにいるNちゃんである。
娘は0歳クラスから保育園に行っている。その時に一つ上の1歳クラスにいたのがNちゃんである。
Nちゃんはとにかくしっかりしている。おしゃべりが同じクラスの子よりかなり上手であり、まわりの子を引っ張るような存在だ。
娘が0歳クラス、Nちゃんが1歳クラスの時は二つのクラスが合同で運動会のダンスをした。
この時、まだみんな小さいということもあり、ダンスなんてもってのほかで、一人で立っているだけで偉いという状況だった。
うちの娘もそうであったが、多くの子が親に抱っこされつつダンスに参加していた。
もはやダンスの曲がかかっているだけで、抱っこ大会という様子であった。
その中でNちゃんだけは違った。
前でダンスする先生のお手本をよく見て踊っているのである。
さすがだなと感心した。
娘はそんなNちゃんを敬愛していて、師匠のように崇拝しているようなのである。
Nちゃん非常に近所に住んでいて、外に出るとよく会うのであるがNちゃんは娘を見つけると娘の名前を呼んで抱きしめてくれる。
娘は「Nちゃん!」とニコニコである。
Nちゃんは娘の名前を呼び捨てで「◯◯、何してるの?」と声をかけてくれる。
娘はちゃん付けでNちゃんは呼び捨てなところも主従関係が伺えて微笑ましい。
そんな中でこの前、保育園に娘を迎えに行った時に娘が同じクラスの子と喧嘩したと先生から聞いた。
そしてその喧嘩を上のクラスのお姉さんが仲裁してくれたというのである。
先生は喧嘩相手も仲裁してくれたお姉さんも個人名をあげはしなかった。
しかし私は仲裁してくれたお姉さんについては誰だかすぐにピンときた。
きっとNちゃんである。
家に帰ってから早速、娘に喧嘩の顛末を聞いてみた。そうするとたどたどしいながら説明してくれて、だいたい以下のような感じであったらしいことが分かった。
娘は同じクラスのTちゃんとおもちゃの取り合いになって喧嘩した。
先生が来て何を言われても二人とも引かなかった。
それを見かねたNちゃんがやってきて「じゃんけんして勝った方がおもちゃを使いなさい」と言った。娘はそれに従ってじゃんけんをした。娘はじゃんけんをして負けたので、Nちゃんの言う通りおもちゃをTちゃんに譲った、ということだったらしい。
さすが師匠である。
先生が出てきても引かなかった娘は師匠の言うことは聞くのである。
解決策を提示してそれに従わせるというリーダーとしての資質を幼いうちから持ち合わせているのはさすがNちゃんである。
娘が言うには「先生に言われるのは嫌だけど、Nちゃんだったらしょうがない」とのことであった。
Nちゃんは小学校も学区が一緒でずっと一緒にいられそうなのでこれからも娘を見守って欲しいなと期待している。
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