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月の満ち欠けに気がつくようになった

子どもがいる生活になって自然現象に気がつかされることが多くなった。

というのも子どもというのは、驚くくらい身の回りの自然現象に興味をもつのである。

子どもは、今日は暑いね、花が咲いてるよ、虫がいるね、大きな雲が浮かんでる、など気がついたことをどんどん口に出してくれる。

子どもがいない時は日々の生活の中で、自然現象に気を向けることがなかった。

せいぜい雨が降っているから洗濯ができないとか、猛暑日になりそうで嫌だとか、生活に直接関わりがあることに関心をもつくらいだった。

しかし今は子どもがいろいろ言うので、今まで見えていたはずなのに見えていなかったものに気がつく。

例えば近所にみかんの木があることに気がついた。
そこは昔から毎日通っていたのであるが、みかんの木があるということを知らなかった。

ある時子どもが「みかんだよ!」と言うので見上げてみるとたくさんのみかんが実っていた。

私たち大人は、普段の生活でなかなか「見上げる」ということをしない。
普段の生活の中で私たちはだいたい前しか見ていない。

でも子どもはいろんな方向を向いてさまざまな物を見ている。大人がなかなか気がつかないことも子どもはしっかりと見ているものなのだと思う。

「見上げる」ことと言えば私の子どもは月の様子について大いに関心があるようである。

私は子どもがいる生活になる前には、月のことを意識することがほぼなかった。

でも今は子どもが「月がまんまるだよ!」「月が細くなってる!」など伝えてくれることが多い。

おかげで自分も満月や三日月に気がついて、その様子を楽しむようになっている。

子どもがいる生活になると前よりも忙しくなり、余裕がなくなることも多い。しかし、自然現象を楽しむということについては以前よりもできているなと思っている。

将来、子どもが独立して家を出ていった後、もし月を見ることがあったら、子どもと一緒に月を見ていた毎日を思い出して懐かしくなるのだろうなと思っている。

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