見出し画像

息子にイヤイヤ期または「ちない期」が到来した

ついに例のあれがきたのである。育児をしたことがある人なら必ず通るもの。国道で言えば一号線。電車に例えるなら東海道新幹線。

育児界での、どメジャー現象である、イヤイヤ期がついにうちの1歳10ヶ月の息子に到来したのである。

ここ一週間ほど、息子には何を提案しても「ちない(しない)」と答えるようになった。
ついにきみも自我を持ち始めて、自己を主張できるようになったのだね、と嬉しくも思う。

ただ私としては常に全否定をされるのが辛い。日本の大人社会では、全否定をされることはあまりない。

大人社会では無理筋なことに対しても「大変恐縮ですが、社内で検討した結果、ご希望にそうことは難しいとの結論に達しました。申し訳ございません。代替の案といたしましては…」などと丁寧に断ることが礼儀である。

息子は何を言っても「ちない(しない)」と即断即決である。
「着替えしようね」「きあえちない!」
「ご飯食べようね」「ごあんちない!」
「お風呂に入ろう」「おふちない!」
どの提案も全否定である。

ネット記事によくある「あなたのコミュニケーション能力を高める方法三選」みたいな記事を読ませたい。

だいたいそういった記事の一番目には「相手の言うことを頭ごしに否定するのはやめましょう」と書いてあるではないか。

息子にとって利益がある提案に対しても否定が先にたつ。
「アンパンマン見る?」「あんぱちない!」
と言うので
「えっアンパンマン見ないの?」と聞き返すと
「あんぱちない、ちない」と言い返してきた。

「しないをしない」ようは「する」ということである。
するということも素直に言えず、二重否定系で話すようになってしまった、イヤイヤ期または「ちない期」の息子。

昨夜からいよいようちでは「ちない星人」と呼ばれるようになった。

いつか、ちない星の文化である全否定をやめて、「コミュニケーション能力を高める方法三選」を実践して欲しいと願っている。

この記事が参加している募集

#子どもの成長記録

31,609件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?