V6におけるリーダーとは Part.2

【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.40】

グループにおけるリーダー論って、すごくたくさんある。
それだけ色んな人が悩み、何か解決策はないかって、色んな理論が見つかったりしてきたのだろう。


V6のリーダーは坂本昌行くん。
以前、僭越ながら、坂本くんに関して、リーダー論を書いた。

そこでは、ドラッガー氏のリーダーシップ理論で書いたけど、別の理論でもまた考えてみたいなって思ってた。


その時色々探してた理論で知ったのが、「SL理論」。もちろん煙ポッポのSLじゃなくて、状況(situation)の理論らしい。

SL理論だと、リーダーが取るべき行動は、状況に合わせて4つあるらしい。
    1つめ:部下の成熟度が低い
        →リーダーは事細かく指示して監督   
    2つめ:部下が成熟度を高めてきた
        →リーダーの考えを説明して疑問に答える
    3つめ:もっと部下の成熟度が高まってきた
        →部下を意思決定に参加させて責任を分かち合う
    4つめ:部下が熟練となった
        →もう部下にゆだねてしまう

「部下」って言葉、V6では馴染まないが、リーダーシップ理論って会社経営の話がほとんどだから、この言葉で説明されちゃうんだろう。

ただ、以前書いたアドラー氏のリーダーシップ論より違和感はないけど(アドラー様大変申し訳ございません)、まだ違和感はある。

V6だと、1つめから3つめまでがもう一気にもうぐしゃっと一緒になった感じで、しばらくしたらもう4つめになってたんじゃないかって。

デビュー時、既に他のメンバーはジュニアとして相当な場数踏んでたから、リーダー坂本くんにとっては、2つめや3つめの状況だったのかもしれない。

ただ、岡田准一くんだけはデビュー時事務所入りたてで14歳だったから、1つめのリーダーが事細かくってあったかもしれない。実際芸能界のことをほとんど知らない岡田くんに、あいさつから教えてたって話。
でも、岡田くんの頑張りはすごかった。デビュー曲のプロモーションビデオでも、ちょっと前までダンスの素人だったとは思えないレベルにはもってきていた。
そして、坂本くんいわく「岡田は半年で追いついてきた」という状況に。

もうあれよあれよという間に、4つめの、もうメンバーにゆだねてしまう という状況まで行ってしまったんじゃないかって思う。
そしてそれが今に続いているように伝わってくる。


坂本くんも、俺について来いっていうグリグリのタイプではなかったみたい。
ただ最初は「V6のリーダーで」って事務所に言われたとのことで、荷を負ってたようだ。
その気負いが取れて、かなり最初の時期から現在も、自然にメンバー全体がお互いにゆだねていることがこちらには感じられる。


そこには、坂本くんと1歳下の長野博くんの存在も大きかっただろう。坂本くんと長野くんはデビューまでの苦労も似てて、一度事務所を辞めて戻ったのも、ジュニア歴が長くてその間に下の世代がデビューしていくのを見ていたのも同じ。

V6というできて ほかほか のチームをいいチームにしていくぞって時、長野くんが坂本くんの側にいたことは大いにリーダーの支えになっていたと思う。

そして、他のメンバーも、理論も何も理屈抜きで、互いのことを尊重し、くっついたり距離を取ったりの感覚が絶妙なのだと思う。自然にお互いにゆだねている状況になって、それがずっと続いている気がする。それは思いやりによるものだったり、メンバー愛から出ているものだろう。


ファンの見えないところで苦労もいっぱいしてきただろうけど、理論を超えて、チームとしてお互いを信頼してゆだねてきたのがV6のような気がする。

理論は、何にもない時に道しるべになるだろうけど、実際はやってみてわかることもいっぱいあるんだろうな、というのがV6を見てて思うことです。



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