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俳句&エッセイ│春一句🌸初花と父

初花へ親父の写真向けておく

(はつはなへおやじのしゃしんむけておく)
季語│初花


いい親父でした。
まあ、妻には逃げられてますが。



父子家庭になったその日から、
父は毎日弁当をこさえてくれた。

いくら酔っ払ってても台所に立つ。
なんぼ麻雀に負けて帰ってきても飯は作る。


「小遣い足りてるか」😎
「·····いや」😑

「ほれ。無駄遣いすんなよ」😎
「·····あんがと」😏


ぼくがこそこそ母と会ってること。
父は、ちゃんと気づいていた。


「あんなん、お前らの母さんちゃうぞ」😎
「·····そうね」🤢(いやいやいや)

「まあ、会ってもええけどな」😎
「·····ごめんな」(やかましいわ)

「·····勉強しろよ」😎
「うんわかった」(やかましいわ)


やたらと本が好きな人だった。
毎晩遅くまで、読書灯が点いていた。

自然と動物の特番が好きだった。
よくNHKを観ていた。

酒とタバコが好きだった。
芋焼酎と、麒麟のビールと、ハイライト。



ほんの気まぐれに、酔った父を撮った。
その後すぐ、冬の駅で急逝されて、驚いた。

やる気がなくなったのはちょうどその頃。
ちょうどいいや、全部手放そうと思った。



24歳からぼくは、俺と言うのをやめた。
親父のことは、父さんと言うようにした。

子どもみたいな心を創り出すために。
父に褒められるような人間になりたかった。


色々と手放したぶん、少し自由になれた。
少しずつ少しずつ、やれる気がしてきた。

ああ、子どもの時好きだった絵を描こう。
小説とか詩とか俳句なんて、いいかもな。


冬の駅父のニトロは間に合わず

俳号 アポロ


「アポロさん、これびっくり仰天しました」
ボランティアの先生に褒められて、泣けた。



その言葉を真に受けるほど回復しつつあり。
そろそろ山を降りてみてもいいかなと思い。

あとのことは、これまでのnoteに書いた。
小出し小出し、さりげなく、書いてたよん。


ラブあんどピース🐾


父さん、ありがとねーヾ(*‘ω‘ )ノ

ぼく、ちゃんと生きてるぜえ〜✨


俳句幼稚園のお題、毎回ステキですよ(^ω^)

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