転んだ自分が今日の自分を作る

知識を得て
その知識をもって経験を積んで
自分なりに知恵を身に付け
それなりに
何者かになって
日々に慣れて
淡々と
何処か物足りなさも観つつ
でも楽しさも感じながら
穏やかに生きてる時に
つまづいて転ぶことがある

信用してた自分が
頼りなく
他の人がとてつもなく
すごく見えてしまう時こそ
観るのが辛い自分のことを
ちゃんと観なきゃいけない

たまたまこれまで転ばなかった
それなりになれたというのも
今日までだったということさ
でもね
これまでの成長と
上手に出来た自分は何処にも消えてはいない
転んだ痛みがまた
会いたい自分とのきっかけとなる
そんなタイミングに
今いるんだ

マイナスの感情を撫でながら
過去のページを一歩一歩振り返るんだ
そして見つけるんだ
無意識に任せきりで
意識できてなかった
時間と空間を
自分を

辛いことのほうが
強く残されているのは
そこに会わなければいけない自分がいるから
向き合えずに前に進んでも
また違う形であらわれ
名前を呼んでくるだろう

悪気はなく
ただただ成長を願って
記憶を指差す『優しい感情』
そこに
痛みを引き受けてくれた自分がいる
責任を感じ
取り戻せないと塞ぎこみ
落ち込んだままで
無意識の奥の部屋に隠れてる

迎えにいこう
そうさ
まだ言えてない
あの日君が転んでくれたことで
意識できてなかった大切なことを
意識することが出来るようになった
感覚が拡がった
だから

ありがとう
転んだ自分

今日
転んだ時とは
違う感情を味わえるのは君のお陰さ

君１人で痛いと泣いてるなんて不公平だ
一緒に歩き
一緒に上手くいくその瞬間を味わおう
転んだ自分にこそ
一番に見せてあげたいんだ

上手くいって
胸を撫で下ろすように微笑む
今の僕の顔を

たくさん

君を
ただの『感情のざわつき』と名付けて
終わりにしたくない

仲良くいこう

まだまだ道はこれから

ゆったり
やわらかく

最後まで