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難しいことは分からんけどそれはそれで音楽サービスを比較したい人向け(個人感)

Spotifyのstudentプランが終了したのを機に、AppleMusicの三ヶ月トライアルを始めた。なんだかなんだ4年弱学生時代を共にしたアプリを離れて乗り換えるのは少し切なかったけど、私は基本的に身の回りの機器がAppleに染まってる人間なので今更不便もないだろうと思ってた。

全然違った!!ねえ!Googleに『Spotify Applemusic 比較』と聞くと、大抵は『無料プランがあるか』『Apple製品を持っているか』みたいなことしか書いてないけど、使い心地が本当に全然違う!!!万物の答えがインターネットで見つかるこの令和にこれは結構なショックだった。

Spotify

まず、SpotifyはUIデザインがめちゃめちゃ優れている。圧倒的。音楽を聞くことにおいて『使いやすさ』は何よりも出会いを増やす貴重な鍵だ。

私が音楽を必要とするとき、耳で聞くというよりは心で聴きたいのがほとんどな気がする。たとえば冒険小説を片手に読書用プレイリストを使えば活字から潮風が香ってきたり、スイスの新緑の森の中にある寂れた屋敷にひとっとびできたりするし、物語の解像度は音楽によって昭和のカラーテレビから4Kくらいにしてもらっている。

それと、ちょっとした日常の『なんとなくこんな感じの曲が聴きたいけど特に名前とか知らん‥』みたいな雑な好奇心って結構大事だったりして、こういう時にイメージから音楽を探せるのは後々役立つことは多い。これらの私の要望に対してSpotifyはプレイリストという魔法で完璧な出会いを導いてくれた。

私だけ向きの音楽を無限に貪れたおかげで、ずいぶん贅沢な耳にしてもらった。


Apple Music

というようにSpotifyの利便性にズブズブに浸かっていた私は、移行先のAppleMusicの動作性の悪さに使用開始5分で半泣きだった。

このアプリ、とにかく冒険性に欠ける。好きなアーティストのリリースの情報も来ないし(てかアーティストフォローできないし)、楽曲をお気に入りに登録したところでユーザー体験に反映されている感じが薄い。…なんというか、音楽が生み出す感情の力が弱まる使い心地なのだ。Spotify同様、ムードから生成されるプレイリストは存在するものの、そのキャプションの文章はやや敷居が高く、リスナーをプレイリスト側から選ばれているような圧がある。理解できるやつだけ入ってこい…みたいな…。このうっすらとした居心地の悪さは、音楽体験として一番楽しく、個人の感性を育てることができる『新しい楽曲を発見する』点において死ぬほど閉鎖的なイメージを生んでいた。これがマジで私には辛かった。(好きな曲だけをずっと大事にリピートしたい人にとっては最高だと思う。あくまでも個人のデメリット。)

じゃあさっさとSpotifyに戻れや!!というところに話が落ち着いてしまいそうだけど、一つだけApple  Musicには私を惹きつけるでっかい強みがあった。音質だ。特にMacを持っている人にとっては、エンハウンサー機能を使えば新世界だろう。音の解像度がめ〜〜ちゃくちゃ良い。ま、素人耳極まりない人間なので錯覚もあるかもしれないが、10年聴き続けてるお気に入りの曲をAppleMusicで再生した途端、知らない音が多すぎてリアルに声が出た。夜空を見上げて月を眺めていたのが急に月面着陸させられて知らないクレーターを全部見つけ出すような新発見に溢れている。伝わる???

結論

まとめると、音質重視ならAppleMusic、体験重視ならSpotifyを私は推したい。
ちなみに、私はどちらにするかまだ迷っている。結局のところ物事で迷うということはサービスの内容で悩んでいるのではなく、自分の価値観が決まっていない証拠なのだと思う。物語に満ち溢れたプレイリストから自分の世界を広げるのも良いし、通学路で聞いた愛する音楽との記憶を最高解像度で何度も味わうのも心の家を増やせて素敵だ。自分の音楽自意識ととことん話し合ってみようと思う。みんなにとって音楽とはなんですか?


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