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小4の息子が「留学したい!」と言ったらどうしますか?

小4の春、息子はハリーポッターに夢中でした。
3巻を読み終えて、次の4巻をすぐに読みたいのに
日本語版が出るのは1年後。

お爺ちゃんに
「子どもなんてのはな、
3か月もあっちに行けばペラペラになるぞ」と
そそのかされ、
その気にさせられた息子は
英語版のハリーポッターを読むために、
夏休みにオーストラリアのケアンズに
留学
することを決意しました。

孫に囲碁を教えにやってきたのに
何故か「留学しちゃえ!」と
孫をその気にさせるシーンはこちらに書きましたので、
良かったら、ご覧ください。


期間は、
夏休みを挟んで、7/10~9/10までの2か月間です。

さてさて、子供は本当に吸収が早いのでしょうか?
そして、
息子は英語版ハリーポッターを
読めるようになるのでしょうか?

近頃は、
「留学いいな」とか?
「英語は早く習わせるべき?」
そんなふうに考えている人も多いようです。
せっかくなので、
留学に至った経緯からお話ししますね。


まず、その頃の私の頭の中には、
留学という文字は全くありませんでした。

それから、先取り学習をするなら、国語
何といっても国語。

そもそもですよ、
いつまでも手をかけたくないじゃないですか?
子供って、可愛いは可愛いですよ。
だからと言って、正直、勉強を教えるのは面倒くさい。
面倒くさい思いを我慢して続けるのは合理的じゃない。

いつまでも付きっ切りで勉強を教える暮しよりは、
さっさと、自分で勉強してもらったほうが良い。
そのほうが、こっちも時間に余裕ができる。

余裕ができたら、
その時間で一緒にボードゲームをして
遊ぶほうが良いに決まってます。

そうだ!
本の大好きな子供にしてしまえば、
自分でどんどん読めば世話無いな


そんな考えで絵本は幼児のころから
一緒に沢山楽しみました。


そして、
国語の次に先取りしたいのは何といっても数学

だってね。
数学のできる子は一番格好良いでしょう?
頭良いなって、みんなに思われるのは絶対数学でしょう?
クラスで数学のできる子ってスターじゃなかった?
数学ができると、2割増しでハンサムに見えるじゃないですか?

そんなふうに、
とっても偏った激しい思い込みがある人間なものですから、
算数だけは予習を手伝っていました。
小学校から高校までの12年間を下を向いて過ごすことの無いようにね。

そんなわけで、英語教室は見学したことすらなく、
息子の知っている英語は
日本に入ってきているカタカナ英語のみという状態でした。

4/21
爺ちゃんが孫に「留学しちゃえ」とか何とか
ふざけている時、

私は心の中で思いました。
「また、そんな適当な事言っちゃって

でも、待てよ?

私の頭の中で
コンピューターが高速で動きだしました。
もしかしたら、これって?
オーストラリアの友人の家に遊びに行くチャンス到来?
友人と遊べる💛

ケアンズに行けば
グレートバリアリーフでシュノーケリングができる!

友人の娘たちにも会いたいなあ~
娘たちは7・5・3
可愛く育っているだろうな?

面白いかもね?

でも、待てよ。

ここで、軽く言いだしては負けじゃないか?
母親たるもの、重みと、もっともらしさが大切。

ここは恩着せがましく!
務めて恩着せがましく約束させねばじゃないのか?

大きく深呼吸をして、
平静を装って、
重々しく、
立派な母親の顔を作って、

私「本当に留学したいの?」
息子「うん、留学したい!」

私「ケアンズの友人に聞いてみようか?」
息子「聞いて聞いて!」

私「でもさあ、ケアンズの小学校に聞いてもらってOKって言われたら、もう断れないよ。聞いてもらう前に決心しないとね?」
息子「わかっているよ。絶対に行くから聞いて!お母さんお願い!」

翌日になっても息子は行く気満々。
息子「お母さん、留学の話、聞いてくれる?」
私「OK!でも、直前になって、やっぱり恥ずかしいからやめたいとか言えないよ。本当に、頼んでおいて断るのはおかしなことだからね

息子「そんなこと言わないよ、絶対に行きたいんだよ」

3日かけてじっくりと息子の決意を確かめました。
ここ重要💛
ここ、最重要ですね💛

出発前に気が変わるのも困るけど、
留学が始まってからすぐに
「もう行かない」とか言い出したら?
お金がもったいない!

そして、
「自分は、やり続けられなかったダメな人間なんだ」
そんなレッテルを自分に貼ってほしくない。

自信を無くすためにお金を使うのは、
すご~~く嫌ですよね。

まあ、長い人生に挫折はつきもので、
失敗と思った経験も時が経つと
「良かったな」と、
あの経験のお陰で自分は成長できたなと思うことは
いくらだってあります。
いくらだってありますよ。

だからと言って、気まぐれに進路を決めて
何でも適当に決めて突き進めば好しというわけにはいきません。

私は
動き出す前に、まあまあ準備を整えるタイプです。

理由は
やろうかな?
やめておこうかな?

という選択肢があったら、
ほとんどの場合、
「やる」を取るタイプなわけで。

しかも、変な「やろうかな?」を見つけ出すし、探し出しがちな
いかれた人間なもので。

たくさん変な事をやっちゃうので、
いちいち失敗していたら失敗であふれちゃう。

そんな私に付き合っていたら、息子の人生が台無しになりそうです。
毎日が失敗だらけの思い出になっちゃう。

だから、沢山挑戦するからには、準備が大切となるわけです。


私「途中で投げ出したら、私の大切な友人の家族と、もう付き合えないし、
そのお金は、あなたにローンで払ってほしいし…


息子「投げ出したりしないよ!もう、しつこいなあ!最後まで通うよ!!

ホント、あの時の私は、しつこかったです。


約束はしたぞ!!

ということで、
さっそく、オーストラリアのケアンズに暮らす友人に
FAXを送りました
(2002年は、まだ、FAXの時代です)
友人からすぐに電話があり、
明日、夫が学校に聞きに行ってくれるって!

で、翌日、4/26に連絡来ました。
7/20~9/20が3学期だから、その時来なさいって!
うちにステイすると良いよ


やったね!
持つべきものは良き友人と、
フットワークの軽い友人のハズバンド
💛

5日前までは、
留学なんて、まったく考えたこともなかった。

なのに
4/21から4/26日までの短期間で
夏休みの予定が急に決まって
しまった。

人生って、ビックリ箱だね💛
ワクワクが止まらないね。

次の問題は、今通っている小学校を休めるか?
いや、休めるかじゃないですね?
もう、ケアンズ行きは決定しているんだから、
休む!
お願いして休ませていただく!

快く行かせてもらうためには?
「先生、英語版ハリーポッターを読むために留学したいって言うんです」と、それまでの経緯を全部お話しして、丁重にお願いいたしました。

返事は意外や意外、
割とあっさり、
「お休みをして、少し勉強が遅れても、息子さんなら、
勉強はすぐに追いつきそうですから、どうぞ、どうぞ
ということでした。

どうやら、勉強が遅れていた場合は先生も簡単に
「どうぞ」とは言えないらしいです。

そして、先生はやっぱり、「経験が宝だ」という考えをお持ちで、
そんな素敵な経験を生徒にさせてあげたいと思ってくださった。
先生も4年生の生徒が留学するとどんな感じなのか、
すごく興味がある様子。

そんなわけで、
7月も9月も10日間ずつお休みすることを認めてもらいました。

夏休みの宿題は全部免除してもらうことになりましたが、
自由研究だけは写真を貼った留学日記を提出することにしました。

今、白状しますと、
この自由研究の留学日記は、記念になるかな?
と思って、
私が勝手に先生に提案しました。

「良いですね、みんなも見たいと思います」
と喜んでくださいました。

やったね!
今まで、
字を書きたくない息子に日記を書かせるのは至難の業でした。

夏休みの宿題の絵日記は、
雑に棒人間が泳いでいる姿を全部のページに書き続け、
「今日はプールで泳いだ」と書き続け、
初日に全部仕上げていました。

「先に書いちゃってもさぁ、雨の日もあるんじゃない?」
「そんなの、どうせ見てないんだよ。30人もいるんだから」
ある意味賢いです。
相当賢くて、こっちは、手も足も出ません。

そんな息子に、まともな日記を書かせるのは至難の業で、
絵日記にすると?
どうせ彼の絵は?
後で見たいような出来のものになるはずもなく…

私「写真を貼って半分埋まるんだからさあ、
下半分なんだから、良いのを書こうよ。
皆も見るんだからさあ」
そんなことを言って納得させました。

ハッキリ言って、今回は私の勝利です💛
久しぶりの勝利です。
子育ては深い…

だって、
沢山の写真を貼って、息子の字で思い出が詰まった留学日記。
そんなの欲しいじゃないですか。

これは私の大切な宝物です💛

留学中のお話はまた後日書かせていただきますね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

2021/5/24にnoteを始めました。

この記事は11本目です。
NO.11 小4の息子が「留学したい!」と言ったらどうしますか?

#夏の自由研究
#オープン学級通信

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