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『健康的なエロ展』、あなただけのエロ絵画WS(ワークショップ) - 表参道NOSE art garage

 『健康的なエロ展』というアート展をひらいている表参道NOSE art garageで、「あなただけのエロ絵画WS(ワークショップ)」に参加した!このnoteでは、じぶんがどんなふうに関わっていったかを時系列に書いていく。この場所に出会うひとがふえますように。

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◾️『健康的なエロ展』を知ったキッカケ

 『健康的なエロ展』というアート展が表参道でひらかれていると知ったのは、こちらを運営しているNOSE art garage(ノーズアートガレージ)さんが TwitterでRTプレゼント企画をしているのを見たことがきっかけだった。

 存在を知り、行こう行こうとおもっているうちに時が流れてしまったが、2021年9月末まで開催延長!というニュースを見て胸をなでおろした。

 ちなみに、わたしのTwitterのタイムラインで、このRTプレゼント企画をリツイートしていたのは『猥談バー』でバーテンダーを勤める猥段(猥談の有段者)の持ち主エミリーさんである。彼女がなぜそこに辿り着いたかは、……なぞ。

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◾️対話や談話のうまれる場所


 『健康的なエロ展』@NOSE art garageに行くとしたら、イベントがある日にしたいとおもっていた。たとえば、じぶんの都合で行けなくて泣いた企画にはこんなものがある。音楽や絵画のLIVEが多い印象だけれど、わたしが気にかけていたのはトークセッションだ。

◎ エロ展 TALK SESSION 『 邪魔されたくない、わたしの " 好き " 』Youth Gender Studies4名(星野更沙さん、江口奈那さん、佐々木栞優さん、兒島沙知さん)によるトーク。

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◎ エロ展 TALK SESSION『 なぜ健康的なエロは難しいのは 』 小野りりあんさん、笠原容さん、今村さくらさんによるトーク。

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 バタバタとしていた日々が落ち着き、ようやく予定を立てやすくなった矢先にInstagramの告知で発見したイベントが『あなただけのエロ絵画WS(ワークショップ)』だった。即、予約フォームに飛んだっけ……。

 いや、トークセッションじゃないじゃん!って言われそうだけど、対話や談話の生まれる空間になるのでは?とおもえる内容だったのよ。

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▼ BELL(べーる)さん、Twitterを開始!


◾️Yahoo!ニュースの記事

 『健康的なエロ展』で「あなただけのエロ絵画WS(ワークショップ)」に参加するにあたって、NOSE art garage(ノーズアートガレージ)のことをもう少し調べてみようとおもった。

 ▲ 公式Webのリンクツリーをのぞいてみると、Yahoo!ニュースの取材記事に飛べるようになっていた。2021年9月13日の掲載で、映画ライターの水上賢治さんが書いている。▼

 『エロを明るく健康的に考える? ユニークなアート展を企画した女性アーティスト二人がそこに込めた思い』というタイトルの記事の冒頭で、ああ、これまでにもなにか別の記事がアップされたことがあるんだな、と分かる。

 それでまずは、そちらの過去ログを読むことにしたのだが……、個人的に、かなり衝撃を受けた。えーっ! n a g o h o さんって、映画『タイトル、拒絶』のスチール写真の撮影をすべて担当した、フォトグラファーさんだったの!? と……。

 わたし、映画『タイトル、拒絶』を観てハマっちゃって、全キャスト一新された舞台版にも足をはこび、コーフンのあまり感想ツイート連投して脚本・演出・監督の山田佳奈さんからリツイートされる(まとめたnoteも読んでいただけた)、という幸せなヤツなんだよ……。

 NOSE art garageでn a g o h oさんとお会いしたとき、実は『タイトル、拒絶』を観るきっかけは、まさにあのパッケージのビジュアルだった!まさか写真家ご本人とは!でも、お名前がどこにもなかったような……?って興奮気味にまくしたてたら、n a g o h o名義ではなく漢字表記で載っているという。ポスターをよくよく観察すると、ほ、ほんとだ〜〜!「スチール:山本和穂」。

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 はぁはぁ、おしゃべりしているだけで息切れが。NOSE art garage、富山県の福光町(いまは南砺市と合併しているが地元民は福光で伝わる)にもあるのだけど、わたし富山出身なので親近感あるとか、富山といえば映画『タイトル、拒絶』でアツコ役の佐津川愛美さんが富山を舞台にした映画『鳩の撃退法』で方言を使って話しているとか、佐津川愛美さんは役者だけでなく監督もしていてn a g o h oさんは作品でご縁がある、とか、そんな話もした。とっても話しやすいかただったなぁ〜!

 

◾️Nose art garageの雰囲気

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◎ 住所:東京都港区北青山3-5-21 加藤ビル5F、表参道駅A3出口より徒歩1分ほど。青山通り(246号線)の山陽堂書店があるほう。でっかいタヌキの置き物をみつけちゃったらその道の向かい側なので横断歩道を渡ること。

 NOSE art garageは加藤ビル5階にあるのだが、エレベータはなく階段をのぼることになる。ゆっくりゆっくりのぼった……。▼ NOSE(鼻)っぽいロゴマークがぴかぴか。三角形って、均衡・均等・協調・共通ってイメージが浮かぶ。

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 スペース(スタジオ)のなかは写真撮影OKなので、ぱしゃぱしゃスマホで撮ってきた。

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▼ 『IWAKAN』のある本棚。Twitterでも投稿したが、この媒体を知ったときにはもう公式オンラインストアでSOLD OUTになっていて、もはや古本屋をめぐるしか入手方法はない、とおもっていた。……が!なんと、1号を売っているそうだ。2号は、まだストアにバックナンバーがある。

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 「ノーズペーパー」なるものを発見。紙袋にはテイクフリーとあるが、1部100円を目安にした募金箱のようなものがあって、お金を入れても入れなくてもピックアップはできるよ!……というかんじ。

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 「あなただけのエロ絵画WS」は、代金2,500円のほかワンドリンクを注文するシステム。わたしは冷たい無糖珈琲をたのんだ。ワークショップの開始30分前に到着したので、はやめにお手洗いを済ませることに。▼ トイレにも新聞や作品が!

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▼ SMプレイ的にめっちゃ実用的なマスクだな、じぶん用にほしいな、Mフレンドにあげたいな、と眺めていたらほんとうに売られていてその価格にびびってお財布をとじてしまったアート作品、全6色。なんといっても、ネーミングがずるい。日本語『ジュポジュポマスク』に対する英訳が、『Mask me tender』である。大泉りかさんの『Fack me tender』しかあたまにでてこない。

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▼ 紫のTシャツ、いいな……。

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▼ カメラマン兼おしりクリエイターのコユキさん(@coyu3photo)による、OSHIRI 展示スペースがある。ううーん、刺さるというか刺さってる。

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 コユキさんのTwitter見てたらびっくりしたのだけど、渋谷ルデコの『 H.5 - エイチ展 』に訪れていたみたい。NOSE art garageではわたしと入れ違いでご帰宅されてニアミスだったときいて、超惜しいきもち。

▼ わたしの性のめざめは、いつ、どこ、なにで、だったか。言われてみると、幼少期にテレビ番組でガン見していたヒーロー戦隊ものがそれだったのかもしれない。ピンクの中身が女性であること確定で、イエローも女性であることがほぼ確定であった時期(いまは男性率が高い印象)である。ピンクより女として微妙に目立たないイエローが殉職(戦死)するパターンをみてしまい、「女」がいなくなったことで「女」を意識していたことに気づき、また新しい「女」がイエローとして派遣されたことでピンクのポジションに目がいったりして、ぜんぜん男のカラーを追ってなかった。いまでもあれはトラウマものだったとおもう。

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▼ 似たようなことを漏らしている散歩記事

 

◾️あなただけのエロ絵画WS

 ようやく、ワークショップの話である。まず、開場17時30分には到着して余裕があったおかげでBELLさんとおしゃべりでき、小心者のわたしでも難なく緊張をほぐせた。

▼ BELLさんの作品に見惚れる……。わたし自身は、ふだんまったく絵を描かないので絵画WSに参加するのは不自然だったかもしれない。ただ、じぶんのパンピーな能力はよく分かっているし、うまくないと自覚(納得)しているせいか人前で描くことに抵抗がない。描いたものを他人に見られるのも、いやじゃない。アドバイスをもらえるならうれしいとおもう。そんなステータスでエロには多大な関心があるのだから、即予約しちゃったのだろう。

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▼ コピックや色鉛筆、クレヨンなど色とりどりの彩色アイテムが提供される。こどもたちがもっと幼い頃は一緒にお絵かきやぬり絵や写し絵などをたのしんだものだが、ここ数年はまともに使ったことがない。色の濃さや線の太さが想定できる、馴染み深いクレヨンを選んだ。

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▼ アートセラピーを受けながら、こどもたちからなにか特定のものを「描いて」とせがまれてきたことや、何気なく描いたものを「これなに?」ときかれて具体的な名称付けを迫られることが少々億劫になっていたと話した。スキな色、目につく色、親和性の高そうな色を手にしては円を描いてかさねていく。悩みながらも選び、夢中になっていると「いまのきもちがあらわれてくる」と教えられ、ほーっ!と、なんだかしっくり。いちばん手前のがわたしの円。なんだか、気を張っているのを見透かされないよう、がんばってバランスをとっている心境がおもいだされる。『わたしは「わたし」を作ってます』感がつよい。

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 いわゆるヌケるエロ(誰かが性処理をするときに有効な視点)を狙って創作するのだと、わたし自身からは遠くなるかんじがしたので、却下。「じぶんの身体のことをビジュアル的にとらえると、まずコンプレックス(に見えているところ)が浮かぶ。気にしているぶん、どうしてもそこを見てしまうから、どんなふうなのかを覚えている(ので描きやすい)というか……。でも、愛らしくおもっていたい」という内心の吐露から、どんなものを描こうか? を、定めていった。

 授乳で垂れた乳房、とれない妊娠線、ぽよっとした太もも、変なパンティライン、腕だけ細めなところ、脂肪でうずもれるYライン、などなど、テキスト化すると悲惨さがにじみでるわけだが、絵にするとこんなかんじ。うーん、エロさ不足!かなり恐る恐る色を足していって肌の質に違和感がないようがんばった。雑なつもりはないけど、なんだか大雑把になっちゃったなあ。すごく時間をかけたんだよ、これでも……。

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▼ おとなりにいた方の作品。かわいいのぅ……

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▼ BELLさんの作品。生命力に満ち溢れてる!

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▼ 女性のおっぱいの形の変化についてしゃべっていて、BELLさんが描いてくださったもの。授乳により乳首と乳房が怒涛のフォルムチェンジを遂げた話などをしていた(わたしが)。

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 女の身体を描く、しかも、じぶんの身体を意識してエロを追求するとなると、「絵画スキル」と「ボディライン」を同時に摘出&指摘されることになりかねず、どこか危険なかんじがする。

 実際やってみると、みずからのコンプレックスを語るところから始めたはずのワークショップが、じわじわハッピーさを帯びていって、最終的にはポジティブな対話や談話しか生まなくなるというふしぎな現象が起きた。

 途中、プリプリバイブスフォーエバーのリリースペイシー(@lily_spacey)ちゃんが、この日のラジオ生配信の準備をするためやってきておしゃべりに加わり、トークで気分を爆上げしていったのも大きかった。「ふーん、おもしれえ女」って意中のひとから言われるタイプの女子である(もちろん褒め言葉)。

 BEELさんのエロ絵画WS、第3回目もあったら参加したいな。じぶんの成長を残せそう。あと、ほかの方のお話をきいたり絵を見たりするのも、すごくたのしいし、癒される。これはイイぞ〜!





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