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映画「怪物」感想 ネタバレあり
映画は同じ時間を3度繰り返している。
1章目は麦野家の母と息子
2章目は、担任のホリ先生の視点
3章目は、麦野ミナトと星川ヨリ
(よく出る名前はカタカナにしました)
時間を整頓して書くためにある程度ネタバレをしています。
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気になった台詞
1章目
子供が、夜中に出歩いている。
町を見下ろす先には火災現場と消防車の音があるようだ。
私はそのスニーカーを判別しようとしたが暗かった。
だが、手から垂らしている物でそれが誰か後にわかった。
麦野ミナトの様子がおかしかった。
片足だけ靴を失くして帰ってきた。
髪をいきなり切り出す。
水筒に泥が入っていた。
それだけで私はミナトがいじめに合っているのだろうと思った。
何故という母親の質問に答えたくは無い息子。
ますますいじめにあっているんだろうと私は思った。
しかしそこですでにミナトはいくつか嘘をついていた。
「校則違反だから髪を切った」
「理科の実験で」←泥入りの水筒を持っていた理由
ミナト「豚の脳の人間って豚なの?人間なの?」
母親「何それ」
ミナト「ホリ先生の授業で…」
そして不安定なミナトはある事をしでかして
そして、母親に言う。
ミナト「僕の脳は豚の脳なんだ!化け物なんだ」
母親「誰がそんな事を言ったの?!」
ミナト「ホリ先生」
ミナトの母親は怒りをおさえられなかった。
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心ここにあらずな態度の教師や校長に不信感をおぼえる。
何かの寸劇を演じているかのような校長や教師達だった。
「あなた…人間ですか?」
ミナトの母親は校長に言う。
校長は何かを読もうとしたが、それをふせさせる母親。
「紙を見ないと言えませんか?」
「人間です」
校長は母親の顔を見たが表情は寸劇の時と変わらなかった。
「校長先生はお孫さんが亡くなったばかりなんですよ!」
と、他の教師が言う。
しかし、ホリ先生は時々表情を見せる時があった。
それは校長を見る時の表情だった。
だが教師はミナトの話を全て認め、謝り
謝ったがその態度が気に食わない母親は事態をもっともっと大きくする行動に出た。
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ホリ教師は全てを認め新聞にも載った。
しかし本当はホリ先生は1度も豚の脳だという言葉を発していなかった。
ある時に母親が学校に行った時にホルンとトロンボーンの音を聞いた。
2章目
ガールズバーが火事にあった時に、恋人と近くを歩いていたホリ。
そこに5年2組(ミナト、ヨリも2組)の生徒達もいた。
「あいつ、店の女をお持ち帰りしてんじゃね?」
と、子ども達が騒ぐ。
実は次の日から火事の現場の店に教師が通っていたという噂が広まっていた。
ここから噂の話しは始まったらしい。
その夜、恋人はホリの部屋に行き何匹も金魚の入っている水槽を見てつぶやく
一匹だけ沈んでいたのだ。
「ホリ君みたい…可哀想」
「僕は、可哀想じゃないよ…それは転覆病なんだ。僕は病気じゃない」
「誤植を見つけて出版社に手紙を送る趣味があるでしょ」
「あなたが笑うと怖いよ。あなたが笑うと子供が泣くよ。(教職は)向いていないんじゃないの?」
しかし、ホリは新任教師でやる気満々だった。
子ども達に受ける事を話そう。
何を話そうかな?と考えたり
苛められっ子のヨリに気づいて
何とかしようと懸命にやっていた。
しかし間違えていた。
「男らしくやらないと」
ヨリに2回ほど言ったり…
もっぱらいじめているのはミナトだと思っていた。
ミナトは教室で暴力的に暴れたり
ミナトが猫の亡骸を弄んでいるという他の生徒の話を真に受けた。
✳それどころかホリの心の中ではミナトが猫をころしたという考えに変化していた。
女生徒はそこまでは言っていなかった
星川ヨリを呼び出して
「麦野にいじめられているよな?」
と、聞くホリ先生。
「僕、麦野君にいじめられてません」
ヨリは笑顔で言ったがホリ先生は信じなかった。
ホリ先生は嘘をついてはいないが憶測での思い込みがあり、ミナトだけを要注意生徒にしてヨリを助けようとしていたのだ。
必至にイジメを解決しようとしていた。
だが、全くクラスの様子を見極めていなかった。
第3章
ヨリは鏡文字を入れた作文を書く。
ミナト「先生はわかるかな?」
ヨリ「わからないよ」
ヨリは、ホリ先生は自分のお父さんと同じだと思っていたのかもしれない。
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ヨリはクラス中から虐められていた。
ミナトがヨリと話しながら登校をしていると
「麦野宇宙人と話してるんですかぁ?」
そしてヨリには暴力。
のあとに
「ノリが悪いな」
と必ず言う。遊びだと思っているからだ。
ヨリの机にゴミを捨てるクラスメイト。
「麦野もやれ」
と言われ一緒に黒板消しの粉を机の上にはたく。
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ヨリの机の掃除をしてあげた女の子もクラスの男子から顔の事でからかわれた。
クラスメイト「ほくろがあずきみたい。あずきって言ってみろよ星川」
ヨリ「あずきって思わない」
ヨリは個性的だった。
言う事は宇宙の終のビッグ(ク)ランチの事。
生まれ変わりとか、言う事が豊富だった。
いじめっ子の命令も無視をした。
なので余計にいじめの対象になった。
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そして、中性的な男の子だった。
ミナトがヨリと初めの頃に話している時の会話
ヨリが持っていたおかしの袋を開けてミナトの手に乗せる。
ヨリ「直接さわってないから汚くないよ。病気がうつらないよ」
ミナト「みんなの前で話しかけるなよ」
ヨリ「わかったよ」
ミナト「ありがとう」
しかしその時にミナトはヨリに髪の毛をさわられていた。
そして、家に帰ってミナトは髪を切っていた。
どんどん星川ヨリと同じ病気になるのでは?
という恐怖がミナトにあったようだ。
それは
「豚の脳が入っている人間」
ヨリをさんざん病気だの豚の脳だの言っていたのは
実はヨリの父親だった。
「お前の病気が治ればお母さんが帰るよ」
「俺が病気を治してやらないと!」
父親は本気で言っていた。
その病気とは…
第二章で、小学校を守るためだとか言われて
本当は言ってない事を言ったという事にされ
暴力とは違い、暴れていたミナトを止める時に鼻に腕がぶつかって鼻血を出させたホリ先生は暴力教師と決められ
マスコミから散々な書かれ方をされた。
そして職も無くなりジサツをするため?学校の屋根に乗ってボーっとしていた。
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学校の屋根に乗ってぼんやりと端に立つホリ。
同僚が気が付き
「はやまるのはやめなさーい!」
と呼びかけるがゆっくりと足を前に出す。
その時に突然ホルンとトロンボーンの音が鳴り響き
その音をホリ先生は聴き入った。
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「ごめんなさい」
「僕、嘘をついた」
それを校長は聞いて言った
「私も同じ」
「好きな子もいる。でも言えないんだ。幸せになれないから」
「誰にも言えない事があったら
これをフーッと吹いてみなさい」
校長はミナトにホルンを渡し、校長はトロンボーンを吹いた。
楽譜を見ながらではなく、とにかく大きな音でホルンやトロンボーンを鳴らすふたり。
それは音楽では無く、怪獣の鳴き叫ぶ声のように聞こえた。
何故父親が息子をそう言ったのかまでは書きません。
クラスでの様子を見ると、綺麗事で終わらすドラマとは違うなと思ったので映画のシーンでは特にクラスの生徒達といじめの部分を細かく書きました。
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ホリ先生について5年生にアンケートを書かせる事になった。
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友達と話しながら、一緒の答えを書いていた生徒もいた。
生徒がどうせ本当の事を書いても
クラスの中でのいじめ問題まで世間にバレたら
その学校はひとりだけ犠牲になる話では終わらないし…
ホリ先生は空回りをしていた。
「ホリ先生は優しいよ
ホリ先生に言ってみなよ」
ミナトがヨリに言った事があった。
「先生はわからない」
ヨリは、ミナト以外の世界に順応出来なくて
生まれ変わりを夢見ていた。
カードべつに、何かになった?遊びを子供っぽくミナトとヨリはしていた。
「怪物だぁ〜れ!」
その言葉は地球に産まれて人間じゃなく怪物と決めつけられた子供の話だった。
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人々は悩みを抱えて幸せを求める。
そして自分が傷つかないように、嘘をつく。
大切なものを守るために誰かを傷つける。
憶測で物事を決めつける
これを映画の中の殆どの人間がやっていた。
✳これでも台風の時の話、秘密基地、秘密話は書いていません。
興味があったら観てください。
✳ヨリは毎年、クラスの子供達から浮く存在で
イジメの年数が長すぎたせいか、いじめられていてもそれ程挫けず、人と話せない訳では無く
意外と人懐っこい面があった。
しかし心の中では宇宙の終わりを考えている。
その感じがまた、他人とは違うので人に不気味がられていたのかもしれない。
ミナトは他の子供と違っていて、ヨリと遊ぶうちに
〘生まれ変わる〙という言葉をよく口にするようになった。母親にもそればかりを言うようになる。
ちなみにまた金魚の話なのだが
病気の金魚が一匹いると、他の金魚がよってたかってつつきまわして、しまいには弱らせ絶命させる事があるという
その話しは以前に知っていて人間社会と似ているかもなと思ったりしていた。
人間の子供の場合はそういう者と仲良くしただけで
「キモい」と言われたりハブられますけどね。
実際にそういう事はあるでしょう。
金魚の話しは調べるとわかりますよ。
必ずでは無いでしょうが、弱い金魚はつつかれて食欲を失い転覆病になったり絶命をする場合があります。
✳加筆修正致しました。
✳3月11日、また加筆修正致しました。
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