見出し画像

【コラム】 つながるキッチンからのお便り❸

2020年短い夏休みも終わり、家の隣の公園から鳴り響く蝉の声を聞きながら、わが家は静かな朝の時間がやっと戻ってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
つながるキッチン 中原麻衣子でございます。


あっという間に3か月。3回目の最終回は!
『子供と過ごす台所時間』
『“こしょく”について考える』
をテーマにお話をしたいと思います。

1回目・2回目とたのしく書かせていただきました『食』に関するおはなし。読んでいただけましたでしょうか。

◆1回目https://note.com/4thplace/n/nc8ccd70e7911

◆2回目https://note.com/4thplace/n/nd9f7c76effb3


異例尽くしの2020夏。
おうち時間が増えて、増えたことは?という市場調査の中で
◎料理をする時間が増えた
◎家族時間が増えた
◎体重が増えた

などが上位に来ていますが、皆さんはいかがでしょうか。

つながるキッチンのオンライン料理教室にも全国から参加があり、台所に立つキッズが増えているな~と感じる機会が増え嬉しく思っています!

画像7

また光文社Martさんでもこの夏、おうち時間増加に伴い、食との向き合い方が変わって来たという読者さんの声から誕生した連載を書かせて頂きましたので、こちらでもご紹介させてください。

==
光文社Mart
『食育のプロが教える親子料理講座』全6回にわたって、記事にしていただきました。
「三食つくる」日々に疲れているママも多いはず。パパが仕事で遅い家ではワンオペになりがちですが、発想を変えて「子どもを戦力に育てる」のはいかがでしょうか。
自分がラクになるだけでなく、子どもにとっても成功体験が大きな自信になり、成長につながりますよ。


1.道具編
2.炊飯編
3.味噌汁編
4.野菜炒め編
5.配膳編
6.番外編
==


子供と過ごす台所時間

子供たちは、とにかく小さな冒険家。
なんにでも興味を持ちます。そんなとき、大人の都合で、その興味を断ち切る、そんなもったいないことをしたことはありませんか。

画像3

キッチンというエリアは、ママの場所。憧れの場所。入っちゃだめよと言われる場所。になっていませんか。

テーブルに出されたものをただ「食べなさい」と言われるだけの毎日じゃ、いやになる。
野菜に触れ、肉に触れ、魚に触れ、季節を感じると、食べてみたくなるものです。
好き嫌いがあるお子さんほど、台所に入れてあげてください。そして、少し大変かもしれませんが、一緒に調理を楽しんでみましょう!

つながるキッチンのキッズアートクッキング倶楽部には、野菜が苦手なお子さんがたくさんやってきて、克服するたびに子供たちから「まいまい先生は魔法使いだね!」と言われます(笑)

魔法使いなのではなくて、素材に触れ、調理をし、味見をして、本人たちのおいしいにたどり着ける道をつくるお手伝いをしているだけ^^

キッチンがもっと子供たちにとって身近な場所になるよう、一緒にキッチンに立つ時間をぜひ作ってあげてください。そして、ママたちは怖がらずに、年齢に応じたチャレンジを見守ってあげてください。

例えば、2歳さん。
突然包丁を握らせるようなことはいたしません(笑)包丁の前に、未就学児は、手先が器用になるために「なんでもちぎる」!これです!!!

指先に力がないとどうなると思いますか?
筆圧が薄くて、高学年になっても2Bを使うようになります。
箸がただしく使えなくなります。
ちぎる練習、指先の神経発達はあらゆることに繋がりますから、実はとても大事です。この時期にどう過ごしたかで、数年後の発達に響くのです。

年長さん以上になったら、きちんとお話を聞いて行動ができる年齢。こども包丁ではなく、つながるキッチンではGLOBALの包丁を使っています。包丁は切れるものだということ、危険なものだということを、正しく伝えていきましょう。

画像7


はじめてのcooking
https://tsunagaru.kitchen/blog/ouchi-hajimetecooking/

こちらでは、お子さんとはじめてお料理するとき揃えてあると良い調理器具をご紹介しています!良かったら是非ご覧くださいね。

火も同様です。危険なものであること、何がどう危ないのか、「ダメ」と伝えるのではなく、説明をしてからスタートすれば、こどもたちにはちゃんと伝わりますから、安全にできる準備をしてトライしてみてくださいね。


“こしょく”について考える

今の時代は、食の『こしょく化』が社会問題になっていることをご存じでしょうか。わたしが子供のころから「孤食」という言葉はあり、当時社会問題になっていました。しかし、今の時代は「孤食」だけではなく、いろんな「こしょく」があるので、ひとつずつ見ていきましょう!


“こしょく”

◎孤食:孤独の「孤」。たった一人で食事をすること。

◎固食:毎日食べるものが固まっている。つまり、毎日メニューが同じ状態のこと。「毎日夕飯はうどんです」という方、意外といらっしゃいます。給食で栄養を摂れると思わないで^^給食はあくまで1食分の栄養バランスを考えてくれているだけで一日分の栄養を摂ってきているわけではありません。

◎小食:一度に食べられる量が少ない。年齢と体重に応じて必要量が違います。一度に食べられる量が少ないお子さんは、おやつなどでエネルギー補給できるように食事の回数を増やしてみましょう。

◎粉食:粉物の食事ばかりが好き。パン、うどん、パスタ、ピザ、ラーメン、やきそば、そば、お好み焼き、たこ焼き、これら全部、粉です。日本人の体に合うのは「米」。粉物が2食続かないようにされることをお勧めします。

◎個食:別名「フードコート式」。家族4人がそれぞれ違うメニューを食べている状態のこと。「今日のお味噌汁しょっぱいよ、ママ」なんていう会話が生まれるのは、同じものを一緒に食べて、食卓を囲んでいるからこそ。なるべく同じメニューを食べ、食卓に上がる食材の話や、味についても家族でコミュニケーション取れるといいですね。

◎濃食:濃いお味が好き。コンビニ弁当・外食・ファーストフード系ばかりを食べていると薄味が好きなはずのこどもたちも、いつの間にかしょっぱい味じゃないと満足できない舌になります。味覚を育てる未就学の時期は特に、なるべく味はつけないで。味はどんどん濃くなっていきます。それが将来生活習慣病や、がんを引き起こすことになりますので、小さいころから調味料には気を付けてくださいね。


当て字感はいなめませんが、これどれも“こしょく”です。
わたしも忙しかったり、疲れていたり、体調が悪い日もあります。ママたちはいつも完璧を求めないで、頑張りすぎない程度で大丈夫ですが、毎日上記のどれかに該当するような生活は避けたいですね。

画像6

食べることは生きることです。
生きることは食べることです。

家族みんなが笑顔でい続けられるよう、食べるものはきちんと選んでいきたいですね。

画像7

こどもたちは、今まさに成長期。
毎日食べたもので「脳」も「からだ」も作られています。
ですから、体力や学力に直結するのも食べたものである、ということ少し頭の片隅に置きながら、お買い物をしましょう^^

食べるものを変えると2週間でこどもたちの身体に変化が出てきます。良くも悪くもあっという間に変えることができるので、『食の安全』や『ウカル飯』に興味がある方、お子様の食でお悩みをお持ちの方はお気軽に『つながるキッチン』までどうぞ^^
https://tsunagaru.kitchen/


3回に渡り、連載させて頂きありがとうございました!お声をかけてくださった栗田加奈子さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

また、4th placeとご一緒できる日を楽しみにしています!!!!!


profile

画像7

台所文化伝承家/食育・受験フードアドバイザーつながるキッチン 代表 
中原 麻衣子  Maiko Nakahara

「身体は食べたもので作られる」を信条に、2012年に食育・料理研究家として事業をスタート。2020年時点2000人以上の子供たちやその家族と食を通じて向き合ってきた。
小さな頃から本物の包丁など道具を使うこと、異年齢の子どもたちが一緒に料理すること、歳時記・旬など日本ならではの季節感を大事にすることなど、料理を教えるのにとどまらない「子供の成長に向き合う姿勢」が大きな支持を集める。

現在、光文社Mart Webでも連載中。 


【HP】 https://tsunagaru.kitchen/

【Instagram】 https://instagram.com/tsunagaru.kitchen


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼キッズオンラインサロン「4thplace」って?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

画像1

家庭・学校・塾(習いごと)以外のもうひとつの場所
大人も子どもも「もっと自由に!」をコンセプトに、子ども同士、親同士、先生と親、子育てに関わるみんなと楽しみながら成長できる参加型のコミュニティです。

子ども達にとっての一番の成長ポイントは“好き”を真ん中にした0→1を創り進めていく中での失敗や迷いを乗り越える時にこそチャンスがやってくる!!
 
“子ども先生”や“青春パレット企画”や“YouTu部”や“マイクラ部”など様々なコンテンツを通してそのチャンスを創っています。
大人も“パパBAL”や“交流会”を通して普段とは違う出会いを楽しみます♫


学校や塾のように与えられる場所ではなく
自分たちで創造し冒険していく中でこそ
未来を切り拓く力(知る力・思考力・創造力・表現力)が育つ。そう信じて、全国・世界中から親子が集まっています。

youtubeのURLはこちら

動画編集 : 動画クリエーター 橋本さとこ


コミュニティに参加するには

Facebookグループの「参加」をクリック👇

【Facebook非公開グループ】https://www.facebook.com/groups/176939306953134/
(扉の向こうには優しくて楽しい世界が待っています♡)
【Instagram】
https://www.instagram.com/4thplace_tokyo/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?