リクルート用動画
人に特化した撮影の中で重要なポイントは
いかにその人の良さを引き出すか?
そういった意味合いで企業向けの動画も同じことが言える。
いかにその企業の良い部分を引き出せるか?
最近のものは思考を凝らしていてどれも面白い。
オーソドックスなもの
変わり種なもの
クリエイティブが以上にすごいもの
など見ているだけで楽しいものもたくさんある。
動画の参考例としてインプットするにももってこいだ。
大企業社長が、なんと新卒面接に挑む!?『社長、新卒採用に挑んでみた。』(ロングver)
https://www.youtube.com/watch?v=rnpqTZc5QfY&t=645s
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企画は面白い。実験検証系としては見応えある内容。
長いのでちょっと飽きてしまうところがある。
【感情崩壊】今日、部下が会社を辞める。
https://www.youtube.com/watch?v=ihw3eyzaT7E
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企画も映像も面白い。クオリティが高い
皮肉系。こういったギャップは最後まで観れて面白い。
社畜ミュージアム
https://www.youtube.com/watch?v=V35knsZr2GM
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企画も映像も面白い
皮肉系②
サイバーエージェント様 採用向けオフィス紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=5LRgb74w9pc
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企画も映像も表面的。今までの採用動画のサンプルのような形。
サイバーエージェントだから見る感じが否めない。
セゾンカードのクレディセゾンがアイドルグループ・東池袋52を結成!
https://youtu.be/CKJ2vQxhvNQ
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企画も映像もアイドル。クオリティも振り付けもプロ並み。
印象は強いけどリクルート的にはどうでしょう?
Rakuten WORK×LIFE (Digest Version)
https://youtu.be/72ZxPotUpGw
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企画系。主観的な目線。会社の良さの前にブレで酔ってしまう傾向あり。
最初だけ見て、だんだん飽きてしまう。
リクルートライフスタイルキャリア採用動画
https://youtu.be/Xp1FhOlhv2w
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オーソドックスなやつ。
ここまでいろんな部署があるなら見応えはある。
明光義塾 合格ドキュメンタリームービー
https://youtu.be/WMm_Ka4TDz8
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リアルドキュメンタリー風
ほっこりする。親御さんも安心?
最近はこのようなリアルな過剰演出型が増えてきている。
2016年度新卒Web採用 RECRUIT革命|OFFICE MOVIE
https://youtu.be/_KBt2zf1aY8
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多分小型ドローン?
映像的な面白さはあるけど、
長く見ていると飽きてくる。
森下仁丹 第四新卒採用「オッサンたちへ」篇
https://youtu.be/vtC11L1y3WE
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少数派メッセージ系
だからパンチ力あり。面白い。
質感や世界観も作り込まれているので見入ってしまう。
DENTSU RECRUIT 2019 MOVIE
https://youtu.be/OXGSrVwWCMI
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WEBページの展開だけど、
すごいから見ちゃう。ここまででっかいと凄い。
これだけで企業のすごさと良さが出ている。
株式会社アーバンリサーチ 2019年新卒採用
https://youtu.be/Hoxf03CVvCo
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おしゃれな過剰演出だけど、
コンテンツの面白さはない。
Vlogに近いものを感じる。
LOFT/ロフト 新卒採用 台本のないチーフ座談会
https://youtu.be/x0jALfq_tn0
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企画モノ
いくつかある商品の中の一つならありかも
リアルドキュメンタリー風は流行ってるのかな?
Keio Global | Shaping History, Shaping Tomorrow
https://youtu.be/qo45iMPqY4s
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大学案内?
インバウンドな演出
一つの攻め方としては面白い
魅力的に映す方法とは?
紹介したのはどれも突出した動画で
その手法の多様さなどを面白く受け止めていただければ幸いである。
そんな中、実際の採用動画では
会社の良い面のみを見せようとする広告的な動画が9割。
今回の中でもいくつかはそう感じるものがあったのでは?
誤解を恐れずに言えば採用活動用の社員。
ほとんどただの広告を見せられている感覚。
社会人の私から見ても「本当かな」
と言いたくなるような演出。
一概に良くないというわけでないのだが。
もちろん企業に興味を持っている視聴者からすれば
とても参考になり、励みになる動画になり得る。
しかしこれだけでは視聴者の心を掴めない。
ただ「採用活動用の社員」が登場して
表面的なやりがいや仕事の成果を訴求しても、
視聴者にはささらない。
なぜか。
親近感がわかないから
映画や漫画にでてくるヒーローを想像すると、
彼らは必ず「何らかの壮絶な過去」や
「弱点」をもっている。
ヒーローには弱点がつきもの。
映画も漫画もアーティストも人の良さを引き出す本質は同じ。
感情移入させてファンにさせるにはポジティブな情報だけではない。
あえてネガティブな情報を開示する。
西野亮廣さんがいっていたことだが
主人公の感情はN字曲線で振り幅があればあるほど、視聴者は共感し応援する。
意図的に感情の振り幅を作ること。
そして動画は演出ができる最高の伝達術なのである。
「プロフェッショナル仕事の流儀」でも使われている手法である。
この番組の構成は実はワンパターン。
全体が三部構成になっており、
ファーストシーンではいかに主人公が凄いかを訴求。
セカンドシーンでは主人公のどん底時代を徹底的に掘り下げる。
クライマックスでは新しいビッグプロジェクトや後進の育成へのチャレンジ。
過剰演出とは?
テクニックや手法として、よりエモーショナルに、よりクリエイティブに
動画を制作することは可能だ。
しかしその前に、しっかり被写体の良さを引き出すためのフローが
何よりも大切である。
本来は段取りにどれだけ時間をかけるかが
映像業界では当たり前である。
どのようなロケ地?
どのようなメイク?
どのような照明?
どのようなマイク?
どのようなモデル?
どのようなカメラ?
様々な要因をしっかりと組み立てた上で
初めてスタートラインに立つ。
実際に段取りができればあとはレッグボタンを押して
必要最低限のフローに集中する。
その最も根底にあるのが
撮りたい対象について
知ること
愛すること
良さを引き出すこと
同時にマイナスイメージも理解すること
これが過剰演出の出発点である。