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「読み方」の分析

昨日、紹介した「マンガミュージアムへ行こう」に、次のような記載があった。「読む」という行為に焦点を当てたもので、各々の「読み方」の分析診断となっている。

《質問1》(当て嵌まるものにチェック)
A・好きなジャンルや作家の作品が決まっている
A・お気に入りの漫画を発掘するのが好き
A・好きなマンガについて、いろんな角度から語りつくしたい
B・話題になっているマンガを読むほうだ
B・マンガであれば、何でも読む
B・マンガを人に勧める時「面白いよ」くらいしか思い付かない

《質問2》(同)
a・マンガは何度も読み返すものだ
a・マンガは買って読みたい
a・マンガを自分なりのルールで集めコレクションしている
b・読んだマンガのことは、すぐに忘れる
b・マンガは借りて読めればいい
b・マンガを読んだらすぐに捨ててしまう

各質問で、「A・B」「a・b」の多かったかほうを組み合わせると「Aa」「Ab」「Ba」「Bb」の4タイプいずれかになる。
自分は、《1》では「A」が3つとも強烈に当て嵌まるが「B」は全くなしで、《2》は《1》ほど明確ではないが「a」が3つで「b」がゼロ。典型的な「Aa」タイプだ。

「A・B」の軸は「A」が「世界観を持った読者」で、「B」が「情報として読む読者」。
これは「読む」という行為が、快楽を得る、楽しむことを目的とするのか、あるいは何らかの自分なりの意味を生産し、見つけることに喜びを感じるのかの違いを表している。

「a・b」の軸は「a」が「記憶・蓄積・収集と所有」で、「b」が「廃棄・忘却・所有しない」。
こちらは、マンガ本をどのような存在として扱うのか「行為」を問うものとなる。

その結果、次のように分類される。
「Aa」=批判的読みをする読者
「Ab」=お金が限られた若者・子どもの読者
「Ba」=コレクター
「Bb」=通勤途中や飲食店でのマンガ読者

結果は、見事なまでに当たっている。
自分は、こういった投稿を見ていればご承知の通り、マンガに限らず「批判的読み」をするほうだ。よく言えば「分析や検証に意義を見出す、関心のあるものへの意識は強い」、悪く言えば「素直にとらえない、大衆に迎合しない」という感じだ。
特に《質問1》の傾向が極端なまでに「A」のみ。中でも「発掘するのが好き」という想いは強い。基本的にひねくれているので「超」が付くほどの「マイナー志向」。ほかの人が知らないという「自分なりの優越感」に浸って、ひとりで喜んでいるタイプだ。

読むのは「情報として」の意識も強いと思っているが、「世界観」のほうが、はるかに優先。つまりは「読む前に情報の取捨選択をする」わけで「何でもかんでも情報を入れよう」とは思わない。
これは中学生くらいから顕著で、「得意科目と苦手科目の差がはっきりしていた」(余談だが、相対評価の通知表で「4」と「2」だけの評価をもらったことがある=中学時代に1回だけ=。すごく優秀で「5」や「4」ばかりで「3」がない、という人はいるだろうが、これはまれな存在だろう)し、興味がないと流行していることでも全く無知だったりする。「世界観」が極端なタイプだと自覚している(だから「社会不適応」だと言われるし、「会社員向き」でないのも確か)。
「a」の要素も強く「コレクター」の要素も持ち合わせているけれど、自分の場合は「ジャンルなどへの拘り」が強いので、「なんでもいいから集める」というのではない。「世界観」の上でのコレクションなので「偏り」がある。

といった具合に、自分はもともと「好きか嫌いか」「良いか悪いか」などをはっきりさせたいタイプなので、こういう分析は極端な結果が出る。一般的には、どうなのだろう?
この分析は、マンガに限らず小説や新聞・雑誌などでもほぼ同じだと思うので、興味がある人は一度「読む」ことにおいて自分がどのタイプになるのか、分析してみてはいかがだろうか。


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