見出し画像

チャラ男、徳を積むの巻(ワイ的歴シ5)


はい、またまた前回の続きでございやす。
とりあえず今3回目になる古事記編、今回はあの荒神・須佐之男命(スサノオ)が主人公です!

前回までの記事


〜〜〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜

天地の始まり 高天原 に神々が現れ、その神々から産まれたイザナギ・イザナミ。彼らは天津神から国産み・神産みを命じられるのだが、その際イザナミが亡くなってしまう。イザナギは黄泉の国へ向かいイザナミ救出を試みるが、恐ろしい容姿のイザナミを見て黄泉の国から逃げ出してしまう。逃げ帰った後産まれた、アマテラス・ツクヨミ・スサノオはそれぞれ天・夜・海を任されるのだが、スサノオは駄々をこね天界から追放される。スサノオは根の国の母に会いに行く前に姉・アマテラスに会いに天界に向かい、「儀式」を行い天界で住めるようになるのだが、またそこでも問題を起こしアマテラスは自分のせいだと思い「天の岩戸」に引き篭もってしまう。しかし、八百万の神の策略で、芸能の神・アメノウズメの過激なダンスによりアマテラスを天の岩戸から出すことに成功した。


大気都比売神(オオゲツヒメノカミ)

アマテラスが天の岩戸から出てきた直後、岩戸に結界を張り出入り出来なくする為「しめ縄」がはられた。
そして、この騒動の元凶となったスサノオは、アマテラスと天津神から2つの刑を言い渡された。
1.山のようにたくさんの物品を差し出す事
2.髭と手足の爪を切り汚れを払う

天津神らはこれらを直ちに済ませるとスサノオを放った。

八百万の神a「さぁ、騒動も解決した事だし、皆お腹が空いているだろう!」
と言うと、1人の八百万の神を連れてきて食べ物を作ってもらうよう頼んだ。
食物の神・大気都比売神(オオゲツヒメノカミ)である。
オオゲツヒメ「はいはいはい、私めに任せてください!とびきりのご馳走を用意致しましょう!」
そう言うと、オオゲツヒメはお尻から5色のお米を取り出しご飯を炊き始めた。また、お尻から山芋を取り出し口に放り込み、ぐちゃぐちゃと噛み砕き、それをよだれのように垂れ流し、美味しそうなとろろ汁をつくった。鼻からは小豆や栗を鼻くそをほじるように取り出し、ぐつぐつと煮込むのだった。
オオゲツヒメは鼻、口、お尻から食べ物を取り出しご馳走を作る不思議な女神だったそうな。


オオゲツヒメ「〜〜♪〜〜♪料理楽しい〜」
ノリノリで料理を作っていると、


????「なにしてんだおめぇ!!!」
聞いたことのある声だと思い、オオゲツヒメが振り返るとそこにはあの天の岩戸隠れの元凶、暴君スサノオがそこには立っていた!
オオゲツヒメは恐れながらも答えた。
オオゲツヒメ「私めは、天津神に頼まれ皆の食餌を作ってる最中でございます(ブルブル、怖いよ)」
スサノオ「皆が口にするものをそんなお尻や、鼻、口から出すとは何事じゃ!笑止千万!!ぶった斬ってくれる!!!」
と言うと、スサノオはオオゲツヒメに駆け寄りぶった斬ってしまったのだ!!
しかし、オオゲツヒメは食物の神!タダでは死ななかった。なんと死体からどんどん食物が生まれたのだ!

画像1

スサノオ&オオゲツヒメ


頭から蚕
目からは稲
耳からは栗
鼻からは小豆
女陰から麦
尻からは大豆が生まれた。

死体から成ったこれらを、造化三神の1人 カムミムスヒが種として生成した。これらが我々が今食べているものの起源になる。

とうとう堪忍袋の緒がきれた神々は、乱暴ばっかり働くスサノオを高天原から葦原の中国に追放したのだ。(何回追放されるのか…?)

流石のスサノオもやっちゃった感からか大人しく地上に向かうのでした。



八岐大蛇伝説

高天原を追放されたスサノオは、出雲の肥の河上、鳥髪山の地に降り立つ。
スサノオ「さて、ようやく地上に着いたぜー。そろそろ真面目に生きますかと。はぁ」
うだつが上がらない様子で川沿いを歩いていると、川の上流から箸が流れてきたのでそれを拾いあげた。
スサノオ「!?なんでぇーい!此れは飯食う時に使う箸じゃねぇーか!?さては上流に誰かおるのだな?ウシシ」

そんな訳で川沿いに山を登ってゆくスサノオ

登ること

登ること

登ること

登ることその時、目の前に1人の女を囲んで老夫婦が大泣きしているではないか!
スサノオはすかさず「シメた!」と思った。
そう、彼は挽回するチャンスを見つけたのだ!
今までの汚名を払拭する時が来たのだ!!
スサノオは早速老夫婦に尋ねた。
スサノオ「どうした!なぜ泣いておる?俺は須佐之男命。天照大御神の弟の須佐之男命だ!俺に何かできることはないか!?」
老夫婦(父)「!貴方様が須佐之男命!!そんな!天津神に頼みごとなんて!!!(ひょえーーー、めっちゃえらいじゃねぇーか!!粗相なんてしたらぶっ殺されんぞマジ)」
スサノオ「いや、俺も上でいらんことしすぎて地上に落とされたんだわ!全然大丈夫よ!」
老夫婦(父)「いや〜やっぱり悪いです………」
老夫婦(母)「あ、話し聞いてもらってもええですかー?💧(あんた、なにしてくれとんのや!!上から来た天津神様々が助けてくれるゆーとんねんぞくそぼけが!!)」
スサノオ「ああ!話せ!!」
老夫婦は語り出した。自分たちには8人の子供がいたことを、そしてそれらは 八岐大蛇(ヤマタノオロチ) という8つの頭と8つの尾を持つ蛇に食べられ次に食べられるのが、この娘 櫛名田比売(クシナダヒメ)だと言う。

画像2


それを聞いたスサノオは、クシナダヒメをチラッと見て、
スサノオ「おし!わかったわかった。ヤマタノオロチはこの俺が退治してやろう!!その代わりにその娘くれ!!」
なんてめちゃくちゃなことを言い出す始末。
老夫婦(父)「全然オッケーですよ!!オールオッケー!!恐れ多いことスサノオさんなら喜んで!!」
スサノオ「あとな、一応大蛇が出る現場チラッと見たんだが、お前達に用意してもらいたいものがあるんだ。」
そう言うと、スサノオは夫婦にとりわけ濃い酒を大量に作らせて、さらに垣根を張り巡らせ8つの門を作らせその上に酒を並々注いだ酒樽を置くように命じた。
やがて準備も整い、スサノオが隠れて待ってると、あたりの様子が一変し、空には不気味な黒雲がたれこめ、稲妻が走り、雷鳴が鳴り響いたのだ!
老夫婦「!?ひぇーーー!!現れる!現れるぞう!!怖ひーー」
スサノオ「うろたえるな!ワイがいる限り大丈夫じゃい!!👺」
スサノオが自信満々に言い放った直後、激しい地鳴りがし、木の裂ける大きな音がしたかと思ったら、四方の山が崩れ落ち、周囲からは8つの鎌首をぶらさげた、凄まじい形相のヤマタノオロチが現れたのだ。

画像3

スサノオは息を殺して様子を伺っていた。
スサノオ「フフフ、デカイな!!」
ヤマタノオロチは地を這いながら何かを探している様子だった。
スサノオ「よし、いいぞ!美味しそうな匂いがするだろうククク」
そして、あたりに漂う酒の匂いに釣られて、8つの頭を8つの酒樽に突っ込み「グビグビ」と呑みだした。
「呑んだ!」
ヤマタノオロチはたちまち赤い目をさらに赤く充血させ、そのまま飲み干してしまったのだ!すると、首元をフラフラ、顔を真っ赤っかにさせながら横たわるではないか。そうして酔い潰れいびきをかいて寝てしまったのである。

その時を、ついに!その時を待っていた我らが"元"天津神 須佐之男命 がゆっくり近づきながら、十拳剱(トツカツルギ)を抜いて、、、

「ぶっ殺!ぶっ殺!!ぶっ殺ーーーー!!!🐍🐍🐍🐍🐍🐍🐍🐍」

瞬く間に8つの頭をバラバラに切り落としたのである!!
とりあえず普通に強かったようだ。
ヤマタノオロチから出た大量の血は川に流れ込み、真っ赤に染まった。ヤマタノオロチの血で緋色に染まった川を 肥の河 と読んだ。

そしてスサノオは、トドメを刺そうと尻尾を次々に切ってゆくのだが、真ん中の尾を切ろうとした時「ガキッ!」と音を立てて、剣の刃が欠けてしまった。 
スサノオ「うおー!まじかー!!まさかこのトツカノツルギが折れるとは!!!」
しかし、その切ろうとした尻尾のところが偉く光っておりそれを引き抜いてみるとそれはなんと
 草薙剣(三種の神器の1つ) だった!!

こうして無事八岐大蛇退治を完了する訳である。

後日、高天原でアマテラスや他の八百万の神に迷惑をかけたお詫びに、アマテラスに草なぎの剣を献上することにした。

そして、スサノオとクシナダヒメは無事に結婚し、出雲に宮殿を作った。そこの長に老夫婦(父)を任命したそうな。
その後スサノオは子孫を繁栄させて行き、今この世にもスサノオの分け御霊を持った子孫が存在している。

画像4

次回はそのスサノオの第6世代とも言われる
大国主命」の物語である!!
だだだん!!!🐍👺👽

更新したので次回貼っておきます🔥


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?