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『すみません』で謝らない。『ありがとう』で感謝する。日々の暮らしのなかで【有り難い】を思い生活すると自分のまわりを明るくできる。

歳を重ねていくと、小さいときには気を使わないで言えた言葉も、恥ずかしさだったり、プライドだったり、自分の中にある色々な思いが邪魔をして声に出すのをためらってしまう時がある。たった一言「声に出す」作業をするだけで周りを明るくする事が出来る。

私が部下に指導する時によく使う言葉がある。
「僕も、そして君も超能力者では無い、相手に何かを伝えたいときには声に出さなければ相手には伝わらない、そして相手の心を動かすことは出来ない、だから自分の意見、提案、感謝、行動を声に出すことを怖がるな、そこから【伝達力 でんたつりょく】が生まれてくる」と必ず伝えるようにしている。社員、パート、アルバイト、年齢、経験など関係なく伝えている。そこから離職率ゼロの職場が生まれている、求人などほとんどかけたことはない。働いてくれているスタッフが友人、知り合い、後輩などを連れてきてくれる。求人が来ない、スタッフがいない、人が揃わないと思っている店舗経営者は考えを変えたほうがいい。【来ない、いない、揃わない】ではない【ただ辞めてしまっている】だけだということを自覚したほうがいい。

色々な職場環境が世の中にはあるが、自分の中で譲れない運営ビジョンがある、数多くの社員とスタッフを指導教育をしてきた中で、『勉強になる職場環境』というのに重点を置いている。経験者、新人、熟練スタッフ関係なく自分の運営ビジョンは伝えている。作業面、技術面などやっていれば覚えてしまう。離職の大半は【職場内の関係性】によるものだ。〈技術的〉な所からではなく〈精神的〉な所から人は働くのが嫌になっていく。言い方、伝え方、表情、行動、色々な事が相手には伝わってしまう。それらがマイナスに働けば相手に最悪な印象を与えてしまう。

例えば、相手の目の前にある物をとって貰いたい時に『それよこせ』、『さっさと取れよ』、『早くよこせや』などと伝えるのと。『そこに有るやつ取ってもらっても良いですか?ありがとう』と伝えるのでは。相手にやってもらいたい行動は一緒なのに、伝え方1つで相手の受け取り方が全然変わってきてしまうという事を自覚した方がいい。昔から言葉がキツいんだよね、私はこうやって教わりました。などという台詞は多く聞こえてくるが、そんな物はただの言い訳に過ぎない。相手にはどんなふうに伝わってしまうのかを考えながら伝えていく事が重要です。

昔から日本人は感謝の気持ちを表すときに「すみません」をよく使う、これもよく伝えているが「すみません」は謝罪であり感謝ではない。感謝の気持ちを伝えるなら「ありがとう」を恥ずかしがらずに声に出すことが大事。声に出さなければ相手にも伝わらないし、感謝を伝えてあげる事もできないと日頃から言っています。伝える事が当たり前に出来るようになったら『感情』を込めて言えるように導いていきます。感情が入った言い方、伝え方が出来ると相手の心を動かす事が出来ます。恥ずかしがらずに自分の意思を相手に伝える事が出来るようになると、自分に対してのイメージだったり印象・態度が変わってくる事でしょう。私の中で部下達に最終的になって頂きたい姿は『素晴らしい社員、スタッフになってくれたね』ではなく『なんて素晴らしい人間になってくれたんだ』です。

社員教育をしていく中で、子育てと重なるところが多々あります。子供達は『ありがとう』、『ごめんなさい』、『好き』、『嫌い』など、恥ずかしがらずに相手に伝える事が出来ます。いつの間にか大人達(仕事怪獣?)は変なプライドが邪魔をして『声に出す』という事に抵抗が出てきてしまいます。そんな大人達を近くで見ている事によって、いつのまにか子供達も『声に出し、伝える』事が苦手になっていくのだと思います。大人達こそ感情を表に出し、相手に伝えるとをするべきだと私は思います。

ありがとうの語源は『有り難し』有る事が難しい、めったに無い事だと聞いた事があります。

私と3匹の怪獣達(3人の子供)との間で約束があります。『毎日ありがとうを10回言う事』です。些細な事、毎日の事、どんな事でも大丈夫です。家で言ってくれるときもあれば、外出先でも言ってくれるときもあります。家族に対して言う時もあれば、全く知らない人に対しても子供達は『ありがとう』の言葉を伝えます。子供達が声に出し、伝える事をするだけで、私も、言われた本人も、そして周りで聞いたり見ていただけの人間達からも笑顔が溢れます。恥ずかしがらずに伝えるだけで、相手の気持ちを明るくさせる事ができると言う事を大人達こそ知るべきです。そこに『伝達力』が生まれてきます。相手に伝える行為をする事によって、いつの間にか周りにも伝わっていると言う事です。『伝達力』をうまく使う事によっていく、いつの間にか自分の周りを、相手の人生を、これからの自分の人生を明るしていくと思います。この記事を読んで共感して頂いた方は直ぐに『有り難し』を探す事をお勧めします。めったに起きない珍しい事を探すのは面白いものです。『有り難し』を見つけたら相手に必ず伝えてください。相手の事を明るくすること、笑顔にすることができるはずです。

子育てをしていく中で、社員教育と重なる所が多かったのと、子供達からの『ありがとう』の言葉が可愛すぎたので真面目に描いてみました。

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