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とある先輩開業医

開業とは、人が少なくても悩み、人が多くても悩むものである。

開業5年目の私の今の心境です。

ここで言う「人」とは、患者さんであり、スタッフでもあります。

患者さんが少ないと売上が少なくて悩みます。
患者さんが多いと、忙殺されて疲れはてます。

スタッフが辞めて少なくなると業務が回らず、他に皺寄せがきてキツくなります。
スタッフが多すぎても、もて余す姿をみて人件費の無駄使いと感じます。

先日、開業18年目の脂が乗りに乗ってる開業医の先輩と飲みに行きました。

私の少し上の世代は、物欲が強く、最も消費の多い世代です。
時計、車、別荘をコレクションして、優しい奥さんがいて、人生楽しそうに見えます。

私の最大の疑問を聞いてみました。

「開業をいつまで続ける予定ですか?」

先輩「75歳くらいまでかな。」

「辞めようと思ったことはないんですか?」

先輩「いつもだよ。ずーっと辞めようと思って18年続けてる。あっという間だよ。」

「なんで辞めないんですか?」

先輩「今の生活を続けたいから。」

…なるほど。

この人もプライベートを全力で楽しんで、仕事は割りきってやってるんだな。

私は今までクリニックをスタンドのように自分の分身と思っていましたが、別人格と思えば多少のトラブルは他人事に思えるかも。

物欲も趣味も特にない私は、仕事に刺激を求めて、今までやる気もなかった分院展開にちょっと目標を置いてみようかなと、少し前向きになりました。

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