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彼女の存在

少しづつ傷が癒えてきて
カード占いを何度も見ることからも
解放されつつあった。


でも夜になると
またネガティブが襲ってくる。


記憶を削除できたら
どんなに楽だろう。


夜中に目が覚めて
ハッピーちゃんの音声が
上がってきたのでそれを聞いていたら


あんなに影響力のある彼女でさえ
数十万のフォロワーのいた
ブログを削除した後未来について
かなり悩むことが
あったと話していた。

そんな時はひたすら音楽を流して
深呼吸を繰り返していたと。


もう一度ベッドに入って
いつの間にか眠りについたら
なんだか不思議な夢を見た。


起きた時は夢の内容を忘れて
しまったのだが、出てきた言葉が
「彼女を讃えよう」
だった。


一番自分に向き合ってきたのは
きっと彼女だ。

素直にそう思ったのだ。


それに比べて
私は
上っ面だった。
真摯に自分に向き合うのが怖かった。
つまり彼との関係に
向き合うのが怖かったのだ。


だから所詮
いいとこ取りの
上っ面の付き合いしか
できなかったんだ。

彼女はいつもしっかり
彼とぶつかって喧嘩していた。


いつしか掲示板で
彼女のSNSについて
の批判的な書き込みが増え
その一方でmoriを
応援するコメントが増えてきた。


彼女と住んでいるBくんも
もう家を出たいと言っていて

moriもにわかに優位に
立った気分になっていた
こともあった。


でも水面下ではコツコツと
努力を積み重ねてきた彼女の
方が優位に傾いていたのだろう。


ちゃんと自分に向き合って
彼と幸せになると決めた人が
勝利するんだ。


普通に言ったら彼女は
ライバルという存在になるのだろうが

Bくんが普通に
彼女のことを話すようになってきて

なぜか彼女に親近感がわくようになっていった。


私が買ったサンダルを実は
彼女も買おうとしていたものだったり

ちょうど同じ時期に胃痛に
見舞われていたり

セルフカラーのメーカーと色まで
全く同じ時期に同じものを買っていたり

さらに
歯のホワイトニングも同じ時期に
同じものを買っていたらしい。

そしてある日私は不思議な夢を見た。
なんと彼女を抱っこしていたのだ。


Bくんはツインだったのでは?
というようなことを言っていたが
その夢を見てからは
前世で私と彼女は親子だったのだろうか?
とさえ思った。
年齢的にも彼女を産める年の差がある。


そして彼女の誕生日は
Bくんと縁の深い人と同じらしい。


私たちは何かしらのソウルメイトの
つながりがあるに違いない。


そこでの学びをしていたんだと
自分を納得させたりする。


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