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妻があきらめた色々をせめて夫くらいは労ってくれ

今から十数年前、学生だった私は、一生働けることを一番譲れない条件として就職活動にいそしんでいました。結婚しても出産しても仕事は続けたいから続けたいと思える仕事を探そうと思っていたのです。

なので、子供を産んでも仕事をバリバリされてる方は憧れの存在😍💓💓

所属していたゼミの先輩がまさにそれで、研究者としての業績を積み上げつつ結婚、出産😍自分の両親と同居して仕事の時は子供の面倒を見てもらったり助けを借りながら、ご主人と協力して仕事と子育てをされていた。

この話を「理想だよね~うらやましい😍」と、当時お付き合いしていた男性に話したところ

「自分で育てもしないのにどうして子供産むの」

という感想で

が数百個くらい浮かんだ経験があります。

自分の子を育てるのに人の手を借りるな、仕事は当然辞めて産んだら自分で育てろ、できないなら産むんじゃねぇ、ということらしい。

待ってくれ、

子供ができた時点で私のキャリアが終わるならいったいこれまでの二十数年間何のために頑張って勉強してきたのよ私、

と思ったわけで、、


しかし、それから数年後、一生働くどころか忌引き欠勤をサービス休日出勤で穴埋めさせるバリバリの小企業に勤めた私は妊娠を機にあっさり切られることになるわけです。

産休のさの字も言わせない会社に勤める私が悪いのか

それが嫌なら大企業に勤めなさいよという話なのか

そうかもしれないけど、そうじゃないとも思うのです

だってこれ、男だったらぶち当たらない問題じゃない?

子供欲しくば仕事を失う危機に立たされるのが当たり前なんて、男は考えたこともないのではないか

これ、不公平が過ぎない?と思ってしまう。

男性だって、そんなこと言われてもただただ困るのかもしれない

でも、少なくとも、妻のキャリアと引き換えに父となった夫くらい、この妻の悲しみやむなしさに寄り添ってくれても良いんじゃない、と思うのです。

苗字を変えたこともそう。

別に旧姓が大好きだったわけでもないけど、苗字を変えるのに私は抵抗がありました。

旧姓で生きてきたうん十年のがんばりが、全部なかったことにされてしまうような、

旧姓の私の人生が否定されてしまうような、

社会人として旧姓で頑張ってきた期間もゼロカウントに戻ってしまうような、

途方もないむなしさがあって。

籍を入れる時、「苗字を変えたくないなぁ」と夫にぼやいたら、

「こっちが変えるのはおかしいんだからしょうがないじゃん」と言われ、

モヤモヤしたまま入籍したものの、結婚して10年以上経った今もまだモヤモヤし続けています。

こういう女性、いっぱいいると思う。

だから、同じ話ですみませんが、

せめて夫は!

妻の旧姓時代ゼロカウント感と引き換えに自分の苗字を変えずに生きている夫くらいは!

妻の悲しみとむなしさに寄り添って欲しい、という話でした。

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