2024年J2リーグ 第19節 清水エスパルス1ー0藤枝MYFC

・前節山口戦では相手の攻守に完全にやられて完封負けを喫してしまったエスパルス。こういうパターンは昨シーズンでも見受けられましたが自分の中では横浜FCのように相手の出足の速さやパスコースを制限されてのプレスでの組織的なサッカーにやられてしまった印象です。

・ではエスパルスはと言うと秋葉監督が以前のインタビューで言っていましたがある程度の方向性を示して選手個人の判断に任せる部分と言う部分があり組織で打開というよりも局面でどれだけ上回れるかというところ大事にしているところもあり如何に技術の高い選手が揃っているといいえ、組織を個で打開するのは簡単ではありません。

・しかしながら昨シーズンと違うのはコーチ陣の充実と秋葉監督の求める選手を獲得する事により、監督のやりたいサッカーの矢印が明確になった事で現状で首位という好成績を残せています、前節の敗戦により2位の長崎に勝ち点1差まで詰められていて結果如何では入れ替わられてしまう可能性もあります。

・インタビューなどを観れば秋葉監督はスタッフ、選手とのコミュニケーションも大事にしてますしスタッフ分析もより意識しているのが分かりますのでズルズル負け越す事は無いのかなと安易ながら思っています。昨シーズン終了時に8敗している事を考えるとこれ以上の負けは厳しいと思いますがその分引分けが劇的に減っているので何とも判断しがたいのですが(苦笑)

・現状で気になっているのは右サイドの原選手でしょうか、吉田選手と比べて同じ右サイドのルーカスブラガ選手との関係がそこまで上手くいっていないかなと思っています。吉田選手と比べるとどうしても右サイドのからのビルドアップが詰まりがちに見えてしまいます。

・吉田選手はそれこそ守備においては1級品ですが攻守のバランスにおいても安定感が抜群だともいますので原選手を起用するならばセンターバックに置くか3バックで先発した方が確実性が高いのではと素人目線ながら思ってしまうのです。

・後はボランチにはやはり宮本選手がいてほしいなと。宮本選手は攻守にバランスが取れますしスペースを埋めたり味方選手のフォローも上手くまさに攻守に気の利く選手なのでここ2試合ではベンチスタートとなっていますがそれまではフル出場に近い活躍をしてくれたのでシーズンが後半になるなか更なる活躍に期待しています。

・そういう意味ではこの2試合は宮本選手にとって良い意味で休養を取れたとも取れますのでそういう意味でもコンビを務める中村選手も宮本選手並に出場時間が多いのでそろそろ少し休ませてあげたいなと思います。

・スタメンは今週の練習にて明示されていた3ー4ー2ー1でスタートか、相手のシステムに合わせるミラーゲームの意図もあると思いますが久々先発の北爪選手の積極的な攻め上がりにも期待ですがやはり宮本選手の復帰も嬉しい限り。

・ベンチには吉田選手、高木選手の守備陣、矢島選手、白崎選手の中盤、郡司選手、ドウグラスタンキ選手の攻撃陣とバランスの取れたメンバーでリーグ前半ラストを締める意気込みを感じるメンバーとなった。

・特に久々にベンチに入った郡司選手にはどのタイミングで出場するか時間的に与えられても短いと思うので是非とも結果を出して欲しいところ、また先日プロ契約が発表された西原選手やこれまで途中出場などが続いていた松崎選手がベンチ外が続くなど今シーズンは良い競争がチームに生まれているのが感じられる。

・試合は前半からエスパルスが攻勢に出ながらも藤枝がロングボールで裏を狙うという展開が続く、藤枝も同じシステムのため中央が硬く両チームともやりたいサッカーが出来ていてシュート数ではエスパルスが上回り藤枝はシュートを打てていないが中々均衡を破るのは厳しそう。

・藤枝からしてみれば長い間守り切れれば、後半に1点取れるチームであると思うしそうなってしまえば相手の思うつぼ・・・、こじ開けたいエスパルスと守り切った上でロングボール及びカウンターで決めたい藤枝の思惑が両方出ている前半だった。

・後半は前半からの攻勢に更に力を入れて相手サイドでの攻撃が続き決定機がありつつも中々ゴールをこじ開けるまでにはいかずこの時間帯で決められなければ相手の流れに傾いてしまうような雰囲気・・・。

・そんな中、相手の硬い守備をこじ開けたのは山原選手からのパスから、フリーで受けた乾選手が左サイドから持ち上がり冷静に空いた右サイドスペースに上がっていた北川選手にパス、それを冷静にゴール左隅に決めて先制!

・その後は相手のミドルシュートや前がかりの攻撃に手を焼きつつも最後まで粘って試合終了、リーグ前半戦を勝利と首位で折り返す事が出来た。直近の試合ではアウェー2連敗と不穏な印象もあったが前半戦で14勝出来たのならば、昨シーズンは20勝だった事を考えると素晴らしい前半戦だった。

・もちろん楽勝な試合の方が少なく相手のサッカーに呑まれそうになってしまう事も多々あったが昨シーズン「1点に泣く」という課題をクリアできつつあり後半戦に向けて相手の分析をさらに増していく事は予想されるが、そこはエスパルスにも分析スタッフがいてチーム一丸となって戦っているのでリーグラストに向けて笑顔で終われるように進んでいって欲しい!

第19節終了時点での順位


14勝 4敗 1分 34得点 19失点 得失点差15 勝ち点43 1位

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