大河ドラマ「光る君へ」第28話「一帝二后」

・「一帝二后」の件を詮子に報告し、一条天皇に文を出してもらうよう頼む道長。前回その一条天皇に自身を否定される事になったから了解しても寂しさの残る表情の詮子は切ない・・・、もしそんな事がなければもっと積極的に道長に協力したのかなと思う。

・一条天皇の答えは拒否、文を持っていった行成は道長にはぼかした返答をしたが一条天皇と道長との板挟みとなっている感じがちょっと可哀想。一条天皇が迷っているのは道長も分かっているはずだが思う以上に上手く進まないであろう印象が残る。

・彰子に笛を聴かせる一条天皇だが相変わらずほぼ反応がない彼女に困った様子だったが自分が重なる部分もあったようで「一帝二后」の話が進むようだ、道長は行成に感謝しているが行成にとっては事態が急に好転する事となった驚いたのかも・・・、しかし今度は道長が体調不良で心配。

・彰子を中宮にする事を迷い始めた一条天皇に行成がしっかりと意見を述べたのが良かった。誠実で優しい行成にあそこまで正論をぶつけられては流石の一条天皇も認めるしかないなと思うし、気持ちは分かるが定子に偏り過ぎだったからな・・・。

・娘が生まれ帰ってきた宣孝に見せるまひろ。分かっている事だが宣孝との子ではなく道長との子。名前を「賢子(かたこ)」と名付けたが全ての事を分かった上で道長にも報告しているんだろうなぁと思うとやはり器の大きさを感じてしまった。

・明子の元で道長はとうとう倒れてしまい危篤状態に・・・そこまで悪い状況とは思わなかったが、倫子と明子が二人いるピリッとした空気感がちょっと怖かった、道長が倒れた場面での展開で分かっていたからこその怖さ(苦笑)

・道長の夢の中にまひろが現れた事によって目覚めた流れは前にまひろが倒れた時の場面と一緒で二人の深いつながりが感じられる場面、やはり二人の仲には倫子と明子が入る隙は無いのだろうけど今後まひろが紫式部として内裏に呼ばれる事となる展開はあるがそこを含めて楽しみではある。

・定子は一条天皇に対して一途であったがこれまで出家したにも関わらず二人が一緒にいる事は内裏においても評判は悪く、女房方からも悪口を言われるような関係だったが最後までそれを貫いていたと思う。周囲からの評判も分かっていたからこそ純愛のようで悲恋の様にも見えた。

・それでもずっと定子の味方であり続けた少納言とのやり取りはずっと微笑ましい場面ではあったからこそ定子の最期はより寂しさが強調された印象。

・定子が亡くなった事により史実上ではその後の詳細は不明な点は多いそうだがまひろとはドラマ上では付き合いが長くなっているし、当然絡みもあるのだろうと思う。これまた史実上では紫式部は清少納言を酷評していたそうだが似たような場面はあるのか、その辺りは注目したい。

・定子が亡くなった事に対して伊周が道長が涙ながらの逆恨み、彼の涙については自身の妹に対しての感情と異常なほどに皇子を求めていた感情がない交ぜとなっているのかもしれないが隆家はその辺りは冷静で強かな面もあるから道長の味方にはなってくれそう。

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