大河ドラマ「光る君へ」第20話「望みの先に」

・花山院に矢を放った隆家、元々がとんでもない事だが花山院の従者が死亡した事もあり更に大騒ぎに、余裕の隆家に対して慌てふためく伊周が情けないが定子がいるからって安易にしている感がある。

・斉信は伊周がいるのは分かっていたし隣にいるのも隆家という事は予測済み、花山院が大事にしたくないというのは史実に寄るところの体裁が悪いというのが良く描かれていたがこういう女性絡みでの失態は確かに恥ずかしい。

・これに一条天皇は激怒、伊周と隆家の参内は許さず定子の身内との対面も許さず、これまで伊周に散々皇子を産めと貶され続けた定子が正直巻き込まれて可哀想・・・。

・実の兄がこんな事しでかしたら仕方がないとは思う、そして二人は謹慎、原因は伊周にあれど制止したにも関わらず矢を放った隆家は最初余裕であったが流石に焦っているのが分かる。

・道長のおかげで為時は淡路守に任命、10年ぶりの官職でこの流れは前回同様嬉しい、まひろも一条天皇への進言してからの流れであったので喜びもあったと思うが官職に付けず従者に暇を出していたくらいだから暮らしも楽になるんだろうな

・越前守に任じられた源国盛(森田甘路さん)は詮子の推薦であったが宋人のいる越前では漢語が出来ないと大変という事もありながら苦手である国盛、道長に注意されても軽い感じが頼りなくそこのギャップが面白かったけれど史実だとその後はすぐに亡くなるようなのでこの1話だけで登場かな。

・ドラマ上では国盛が「うつけ」で越前守が務まらないがどうする?という流れでここから為時が越前守にどうやってなるのかと思いきやまひろが書いた申文がキッカケか!為時からの手紙という事とまひろとやり取りしていて大事に取っておいた手紙の筆跡からもまひろからの手紙と分かるというの良い展開。

・史実では元々越前守になりたかったけど国盛も希望していたが一条天皇に漢詩を送ってそれに感動して越前守に替えたというのをドラマ上の流れとして漢詩にも詳しいまひろに関わらせたというのは上手いなぁと思う。

・体調を崩していた詮子、倫子が調べると所々に呪詛が、伊周一派を疑う詮子、道長には自分が調べると倫子は言ったが実資の調べにより伊周一派の仕業だと分かる・・・。

・この時点で誰が仕組んだんだろうと思ったがSNS上では道長と倫子のやり取りから詮子の自作自演を疑う情報が、兼家の時もそうだったからなるほどなぁ!と思った。

・道長に他の女性(まひろ)の影を感じ取ったり今回の様な協力するような姿勢であったり穏やかな表情の裏で非常にしたたかな印象を受けるのでそういう部分も面白いがこれがまひろとの対面とか事実を知った時の態度が今から楽しみつつ恐れを抱きつつという(笑)

・これにより定子は内裏を出る事に、しかし伊周は呪詛はしていないと道長にも涙ながらの訴え、しかしながら結果は隆家と共に左遷される事に。史実上ではこれ以降政治的な対立において優勢になる事はなかったというが晴明によれば隆家は道長の力となって伊周は道長次第・・・。

・史実上では激しい権力闘争があった事が伺えるがドラマでは道長は情に厚い部分が強調されていてそれが伊周との器の大きさのギャップになっているが落としどころをどうするのかは楽しみである。

・左遷を拒む伊周だったが屋敷に忍び込んだまひろと清少納言の両手に枝を持った姿には緊迫する流れと場面にあってはクスリと笑わせてくれた、バレバレじゃないか(苦笑)


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