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【Facebookの新社名は「Meta」に、、その意味とは?そして、モノとココロを繋ぐものは、、】

Metaの意味は「超越した」
Metaとはヘブライ語で「死」
反転したAtemは古代エジプトの「創造神

以上の要素から都市伝説的にザッカーバーグ氏の思想の裏を読んでこんな仮説を考えてみました。

メタバース(仮想空間)は人間の超越つまり「死」を超えた世界で、ロゴマークの∞(無限)はAtemの象徴である「蛇」の姿を象徴し、「死」を超える、つまり永遠の命を意味している。
Metaはデジタルな世界の創造神であり、人間(死)を超える場になっていくという思想が込められているのではないか?

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ちなみに、VRを体験したことがあればわかると思いますが、VRの世界ではかなりリアルに「死」を仮想経験することができます。没入感の中で体験するバーチャルな「死」の体験を繰り返すことで「死」に対する恐れも薄れてくる様に思えます。

人工生命の研究で知られるソニーコンピュータサイエンス研究所の北野宏明氏と「AIに心が持てるか」というテーマで対談した時に心の定義は「死」であるという話をしたのを思い出しました。結論としてAIは死を体験できないので心が持てないという結論でしたが、もし、テクノロジーが「死」を超える概念を作ることができるとしたら、、、これは人間の意識や「心」の拡張でもある様にも思えてきます。

これがDXの次の次元、HX(ヒューマントランスポーテーション)つまり「人間を超える世界」を創造するということかもしれません。あと数年もすれば今までの様なキーボード入力はなくなり、AIと脳を直接結ぶデバイスで操作する感覚はより身体性の拡張になり、オンラインとオフラインの境界は無くなっていきます。
という妄想はここまでにして。。

メタバースの今後を考える上で、過去に話題となり一瞬に消えたメタバース「Second Life」との大きな違いはFacebookの社名変更に伴うメタバース事業展開です。Facebookは約1兆1000億円の投資を表明し、カナダの調査会社エマージェン・リサーチによると、世界のメタバース市場は2028年までに約8289億ドル(約94兆円)規模に拡大するといいます。

現在の「Meta」の主力サービスがWorkplaceです。リモートワークのプラットフォームでコミュニケーションや共同作業の場として現在世界で700万人が使用し、日本でもリクシル他、大手企業が導入しています。

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 今までのメタバースとの大きな違いとして、メタバースやオンラインゲームは基本的に匿名性で、自分ではない自分(アバター)が主体となるコミュニティーでした。一方でWorkplaceのプラットフォームがメタバースに移行するようになれば、実名性のメタバースが必然的にメインになってきます。

スイス・ジュネーブ大学の人類学者(Twitter :@nemchan_nel )と日本のバーチャル文化エヴァンジェリストバーチャル美少女ねむさんによるミラ(Twitter : @BredikhinaL)による「VR国勢調査」によれば、

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出典:VR国勢調査

男性アバターの76%が女性のアバターを使用し、実名を使っている人は2%だけです。つまり、現状のメタバースでは自分と異なる性やキャラクターが当然の世界です。

ここにFacebookの実名性がプラットフォームになることで実名でのコミュニティー(社会)形成が形成される可能性があります。というか、既に実名性は必須の項目になっています。Oculus quest2のパッケージには”Facebookアカウントが必要です”と明記されています。2020年10月までは、Oculusアカウントでログインできましたが、それ以降Facebookのアカウントがないとログインできません。つまり、Oculusユーザーは実名でないとログインできないという事です。

今後はもしかすると、現実社会と切り離したブロック・チェーン上の信用から完全にデジタル上だけの人格が保証されるかもしれませんが、現状では実名性が前提となっています。匿名性のmixi時代を知っている世代にはFacebookの実名性にはなかなか馴染めたかったのを覚えている人も多いかと思いますが、現在は実名性のFacebookに完全に移行しています。国内ユーザーの成長、特に若い世代には陰りが見えてきたFacebookですが、メタバース化することで新たなユーザー獲得を狙った改名、または先行優位性を狙っているとも言えます。

metaのWorkplaceに対してMicrosoft は同社のビデオ会議ツール「Teams」をメタバース仕様にした「Microsoft Mesh」を発表しました。これによってアバターで会議に参加することが可能になります。

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国内ではこんな動きもあります。メタバースに学校をつくるプロジェクト。

学校行かなくてもオンラインでいいじゃないか、、確かにリアルな学校の限界はオンラインが超えられるかもしれないですね。教育や医療、介護の世界でも可能性は広がっていくと思われます。

圧倒的なSNSシェアを誇るFacebookがメタバースを推進すると何が起きるのか?

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出典:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/

ザッカーバーグ氏はこのように言っています。

「私たちは、社会問題への対応に苦慮し、クローズドなプラットフォームの下で生活することで、多くのことを学びました。そして今、私たちはこれまでに学んだすべてのことを、次の段階に進むために活用する時が来たのです」

次の段階というのは、現実の社会とは別の社会もしくはデジタル国家?的なものをオンライン上に構築するという事を意味しているのではないか?それは単にコミュニティーだけでなく当然仮想通貨も含んだ経済圏も意味しています。

metaは既に国家レベルの資金を持ち、世界の中枢となるネットワークを有しているとすれば、次の段階とはオンライン上の新国家(それは国家という概念では括れないかもしれませんが、、)を構築するということを意味していてもおかしくあません。

さらにFacebookは仮想通貨「Diem(ディエム)」で仮想通貨業界に本格的に参入する噂もあります。Facebook間でお金のやりとりが仮想通貨を介して行われるとすれば、国内でも仮想通貨が一気に広まる可能性もあります。すでに、日本での取り扱いも濃厚とのことです。
様々な意味において、Facebookの「meta」はこれからのテクノロジーの進化に注目すべきトピックスであることが言えると思います。

とはいっても、現時点ではメタバースとして会議に参加するには。。。

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こんな感じです。会議にわざわざヘッドマウントつけて参加するのは正直、うざいですよね。実際、Oculus quest2を使用してみた実感として重い。ヴァーチャル会議に対応したHorizon Workrooms内ではPCをVR内に表示させてVR空間で自分のPCを操作することもできますが、、わざわざVR空間で仕事をするにしても重くて長時間は耐えられませんし、VR内で作業をする必然性がありません。
現状のゴーグルは近いうちにコンタクトになる可能性があるなど、デバイスやPCのスペックもメタバースと共に進化しています。

この様な背景から、従来のフィジカルな社会と連動した匿名コミュニティー、通販流通としてのオンラインとは全く別の次元で独立したオンライン社会へ経済・文化の比重が大きく移行する事でオンライン上での倫理・法律・経済・政治が重要になってきます。それが仮にMetaによって取り決められる可能性があるとすれば、国家ではない一企業が社会システムを左右することとなり、オンライン社会に取り込まれた新たな社会の倫理・法律・経済の構築を誰がどの様に行うか、国家に変わる民主的な社会構築が大きな課題になると考えます。

実は自分自身も2008年にメタバース構築のプロジェクトマネージャーをしていました。2007年当時、私は一時期話題になったメタバース「Second Life」や「IMVU」で遊んでいました。
ある日、こんな経験をしたことがあります。「Second Life」にはセックスビーチというエリアがあって、エリア内の特定の椅子の上に座っているとアバターがやってきてバーチャルセックスができます。
ある日、椅子に座って誰かが来るのを待っていると、巨大なチ◯コのアバターが近づいてきました。私は怖くなって急いで逃げたのですが、突然PCがフリーズしてしまったのです(汗)
その時私は、バーチャル空間に取り残された自分のアバターが何をされているのか恐怖心を抱きました。もちろん、PCがフリーズした瞬間にあちらの世界のアバターも消えているはずですが、、
これは仮想空間の自分の分身というデータでありながら、そこに得体の知れない恐怖という感情が動いてしまっているということの現れです。


そんな経験もあってトヨタ版メタバースの「メタポリス」プロマネを担当しました。

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2007年、日産が「Second Life」の中で「クルマの自動販売機」を作り、話題となった事を受けて電通が「Second Life」をトヨタ自動車にもちかけました。トヨタ自動車eトヨタ部からその件について相談を受け「Second Life」は流行らないので自社で作るべきという回答を出しました。そこで、2008年トヨタ自動車版メタバースのプロジェクトマネージャーに就任しました。そのタイトルは「メタポリス」「メタ」は超越そして、「ポリス」は古代ギリシア語で都市や都市国家を意味していてトヨタのバーチャルシティーを構築しました。私がそのプロジェクトで感じたことは非物理的社会を0から構築することができるということでした。企画段階でユーザーの体験、特に利用者のインセンティブとなる経済まで自由に設定できたのです。
そのトヨタは今、リアルな街「Woven City」を構築しています。

あれから15年ほど経って思うことは、テクノロジーが今まで以上に人間の生命や心(精神)に近い部分に浸透してきているということです。そこで生まれるモノとココロの乖離はとても危険を孕んでいます。すでにデジタルの世界ではNFTの様に所有の概念も大きくわかり、将来的にはNFTが人格を保障するものになるかもしれません。現在、メタバースの世界に法や権力や国境すらが存在せず、今まで人類が経験したことがないフラットな社会を構築しています。その世界ではプラットフォームを運営するFacebookや仮想空間で出会う人々や仮想通貨を利用する人々の倫理観で成り立っています。インターネットが登場してから今だにネット上のリテラシーの格差や倫理観が問題になる中で今後の課題はこの倫理観や道徳観念をどの様に保持するか、また、だれがこの世界の法や経済を司るか?または、中央集権的な社会とは別の全く新しい並列分散的な社会を形成することができるのか?が大きな課題になります。

アートはモノとココロを結びつける媒介の様なものだと思っています。無形の妄想から有形のモノを生み出す行為はアートもテクノロジーも同じです。
アートが人間の利害を超えた本質的な表現(倫理観や道徳感)であるとすれば、テクノロジーが利益追求や個人の間違った思想によって人間の本質や倫理観、道徳観を逸脱しないものにする為にアートが必要だと考えます。



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