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Creative management

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「正解の見えない時代」「AIが多くの仕事を担う時代」ライフスタイルやビジネスにアート×デザイン思考を取り入れることが注目を浴びています。ロジカル思考>デザイン思考>アート思考を横…
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2019年11月の記事一覧

【insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力】

著者:ターシャ・ユーリックをActhive Book Dialogueで読んでみました。 一言で言うと「ティール組織」よりはずっと実現可能な、哲学的な組織論や自己啓発よりは実用書に近いリーダーシップの本。優れたリーダーは実行している「謙虚さをもって自分を知る」事。とは言え、自分の悪いところはどんどん指摘してくれ、、なんて言う上司なかなかいないよな。 内省(内面的に考える)と自己認識(外からの意見を聞き入れる)の違いは大きい。 内省というのは中身を見ているようで、結

【自己肯定感の低い日本人】

日本人は世界の先進国の中では最も自己肯定感が低いと言われています。 アート思考セミナーを受講した方に「絵が描ける人手を上げて」と質問すると2割の人が手をあげません。 次に「では、下手な絵が描ける人手をあげて」 と言うと全員手をあげます。 「では、もう一度聞きます。絵が描ける人手をあげて」すると全員手をあげます。 手を上げなかった約2割の人は「絵が描ける人」と聞かれた時に「(上手に)絵が描ける人」と言われた様に思い込む、つまりバイアスがかかっているからです。 自己肯定感はこの

アートは、いかにして社会で機能するのか

「アーティストは、サイエンスやテクノロジーなどを変換して、まったく異なるものを生み出すことができる存在です。アートシンキングは、アーティストのそうした発想を指す言葉です」(アルスエレクトロニカ総合芸術監督のゲルフリート・ストッカー) ゲルフリート・シュトッカー氏に以前「AIがどんどん人に近くなっていくなかでアートとテクノロジーの理想的な未来像について、どう考えていますか?」という質問をしたことがあります。 「アートは根本的に人とは何かについて探求してきました。人間探求のスペ

自然経営と老子とハイブリッド

「自然経営」の著書であり、たぶん日本で最初にティール型組織を会社に実装したダイヤモンドメディア社の創業者・武井浩三氏も参加したアクティブブックダイアログに参加しました。 「自然経営」(じねんけいえい)の名前の由来は自然農法で、肥料もやらず放ったらかし(管理しない)で収穫をあげる方法だそうです。 武井さんが実践したティール組織の課題や問題解決策などティールの実用書という側面と、ヒエラルキー型の機械的な組織から、生命体のような有機的組織へ向かう実存的変容について解説されてます。武

アート思考の基本的な考え方

アートは極端に言えばなくても良いものです。 アートがなければ生きていけないか?アーティストを除いて多くの人にとって生きていく上でそれほど重要とされているものではありません。何に使うか?難解でむしろ必要でもないモノ。一方、アートは豊かさや権力、富の象徴、または投資の対象でもあります。近年、アートの市場価値はアジア圏特に中国を中心に拡大傾向にあります。 アート思考とはアート市場の話ではなく、アートと個人の内面の話です。アート思考の概念は大きく分けて外的要因としてのアート、内的要

【全ての人はアート思考を備えていると思います】

人は皆、感じたり表現するする能力をもっています。 ところが意味、義務、評価、目的が行動の基本となり多くの先入観と固定概念や偏見によって元々ある創造性に蓋をしてしまっているんです。 ピカソは言っています。 【子供は誰でも芸術家だ。                      問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ】 子供が作る砂山に 意味や義務や報酬や評価、目的があるでしょうか? 私達は教育や周りの環境によって芸術的感性や表現に蓋をしてしまっているのです。

【瞑想してますか?マインドフルネスと銭湯】

最近、実は自分がかなりのスピ系である事をカミングアウトした訳ですが、それこそ20代の頃は神に近づく修行とか、タントラ研究でカジュラホの遺跡を訪ねたり超能力会社に就職していたり、大脳生理学の論文の為にドラッグをやったりスピ経験的には事欠かないのですが、その辺の話を某大手企業の新規事業でマインドフルネスを事業展開している会社の方にすると「やっぱりシバさんは瞑想とかしているんですか?」という質問をされたので「瞑想、、、あっ、銭湯行ってます」と答えました。 瞑想というと座禅を組んで

【臨床美術とマインドフルネスによるアート思考の実践】

瞑想というと以前は宗教色が強かったのですが脳科学的にみても集中力・記憶力の向上という効果が期待できることがわかり、創造性や生産性が高まるとビジネスシーンからもマインドフルネスとして注目を浴びる事になりました。その火付け役となったGoogleのマインドフルネスでは、宗教性を排除して、科学的な根拠を取り入れることで社員の10人に1人が自主的に瞑想を実践をしているそうです。 自分のセミナーで行っているワークショップも実は瞑想的な要素をほんの少し取り込んでいます。そうすることで、セ