【insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力】

著者:ターシャ・ユーリックをActhive Book Dialogueで読んでみました。

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一言で言うと「ティール組織」よりはずっと実現可能な、哲学的な組織論や自己啓発よりは実用書に近いリーダーシップの本。優れたリーダーは実行している「謙虚さをもって自分を知る」事。とは言え、自分の悪いところはどんどん指摘してくれ、、なんて言う上司なかなかいないよな。

内省(内面的に考える)と自己認識(外からの意見を聞き入れる)の違いは大きい。
内省というのは中身を見ているようで、結局自分のフィルターで見て自分を知ったような気になってグルグル回るだけ。
日記やSNSで色々反省していても、自己陶酔や自分語りを誘発し、自分を知ることから遠ざかるという。

この本が言う「自己認識」に大切なのは他人からどう見えているのか?正面から向き合う事はとても怖い事だけど愛ある批判者を大切にして周囲の声に耳をかたむけるということ。

部下がいきなり「会社を辞めます。私はあなたの奴隷じゃない!」みたいな事を言い出した時、あなたはその部下の思いに真摯に耳を傾けられますか?「教えてくれないか?僕のどこがダメなのか?」この機会を元フォード社のCEOでフォード倒産の危機から救ったアラン・ムラーリーは<大切なギフト>と言っています。
この時、彼は部下の言葉に向き合い、謙虚に受け入れた事が、その後、フォード社黒字転換への原体験となるのです。既得権益や被害妄想、事実の隠蔽で腐敗したフォード社内、真実を語る事に皆恐怖を抱いている。経営者会議は実現不可能な事業計画ばかりで真実は隠蔽されていた。
初めて正直に赤字報告をはじめた瞬間からフォードが変わりはじめ、フォードの利益は過去最高水準に達した。

今、日本の会社にも似たような事が起こっている。ムラーリーが必要なのかもしれない。

前の、「リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス」にも通じますけど、いかにちゃんと自分を知るか。
部下から聞きたくない事(耳が痛い怖い事)を自ら聞いて受け入れるか、、、そこに生まれる信頼感からエンゲージメントがうまれ組織が変わる。
幾つかの事例とともにわかりやすく説明されています。

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