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【自己肯定感の低い日本人】

日本人は世界の先進国の中では最も自己肯定感が低いと言われています。
アート思考セミナーを受講した方に「絵が描ける人手を上げて」と質問すると2割の人が手をあげません。
次に「では、下手な絵が描ける人手をあげて」
と言うと全員手をあげます。
「では、もう一度聞きます。絵が描ける人手をあげて」すると全員手をあげます。
手を上げなかった約2割の人は「絵が描ける人」と聞かれた時に「(上手に)絵が描ける人」と言われた様に思い込む、つまりバイアスがかかっているからです。

自己肯定感はこのバイアスによって抑えられてしまっているんです。

海外の人に「日本語は話せますか?」と聞くと「はい」と答えます。「わたしは●●です、おいしい、さよなら」
え?それだけですか?
みたいなことありませんか?
単純に言えばこれが自己肯定感です。
なぜ、日本人は自己肯定感がなぜ低いのか?

日本の文化的、歴史的な背景や教育のシステム、働き方、家庭のあり方や子育てなど様々です。日本人特有の奥ゆかしさからなのか?
これは教育が大きな原因の一つとなっています。
日本の管理教育の中では子どもが意見表明するのではなく、先生の指示に従って行動できることが評価されます。
生産性を重視する社会においては黙って指示に従って正確な作業をひたすら続ける人材が求めらてきました。これが日本の高度成長を支えていた教育と人材です。
おかげで戦後の復興から世界的な経済大国になる事ができました。さらに遡って戦時中には自己すらも存在していない時代がありました。その時代を見てきた人達にとっては、生産性を上げるには自分という個を否定してまでも組織に身を捧げる事など容易い事だったのでしょう。高度成長の時代は戦争という影を引きずり血の汗を流して経済大国の礎を築いた親の背を見て育った世代です。自分をなくしても会社のために身を粉にして働くことが美徳とされてきました。
その時代では先生の指導は絶対で、「自分を出す」つまり自己主張は否定され、同時に成績の悪い生徒も否定されます。人間としての価値を偏差値と大学進学で決められるような社会、成績を上げるために多くの否定を味わいます。ちなみに、僕は成績も悪く自己主張も強かったので高校時代は学校でタバコを吸うより悪質な不良と言われました。成績が悪いといわけでもなく、中間試験で700人いる生徒で1番を撮った後に期末では平気で600番代になるという成績という評価をバカにしていた生徒だったので大変教師からは嫌われました。それはさておき、多くの学生は

「自分はダメな人間だ」といった、深いレベルで自分を否定している感覚・思い込みを、植え付けられてきました。

学校教育におけるこの否定のわかりやすい例は、成績表を先生や親が評価するとき時、例えば

国語が1
数学が5
理科が3

だとすると、まず成績の低い国語がダメだと言われます。数学が5である事は当たり前の様に言われます。伸びる子を作るには5の数学を褒める。ただ、一方的にほめるのではなく、子供の気持ちを理解してあげることが大事なんだと思います。成績が良いことを褒めるのではなく、どうやったから成績が良くなったのか。どれだけがんばったから成績が良くなったというプロセスを聞いてあげることが先に必要です。つまり結果の数字ではなく過程を聞いてあげることで本当の意味での肯定になるのだと思います。そうすることで、学習行為自体が認められ自己肯定感も高まり自主性も生まれ学習に対するモチベーションが高くなります。


成長期の日本は偏差値で評価され、学歴が価値となり、先生や上司の指示に従い、生産性を高め報酬をもらうこと、つまり、常に受け身で目標を達成した事に対する評価と報酬が重視され、それによって得られる物質的な価値、つまり家や車などが優位な時代でした。

ところが、経済成長が一気に下降して行く社会において、大量生産する事が目的ではなくなった現代、その生産性のほとんどを優れたAI機能を持つロボットが行うようになった社会で生産性重視の自己肯定感の低い人材、指示されないと自主的に行動できない人が必要か?という時代にはいりました。
先が見えない時代に対応するには、生産性から創造性へ従属的から自発的へ意識を変えていかなければなりません。
この全てを実現するには、組織の個人が「自己肯定感」を高めていくことが必要です。
アート思考はこの自己肯定感を高める要素を多く含んでいます。
すべての受講生がたった2時間で創造的なマインドに気づくことができるセミナーです。

アート思考セミナー 11月から1月のスケジュールです   https://www.street-academy.com/steachers/95580

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