見出し画像

信越トレイル・110km スルーハイク 現地で入手した情報等まとめ(2022年・夏)

出発前は動画にまとめる気持ちもあったのですが、「歩く前に多くを知ってしまうのはもったいない」と思い直し、役立ちそうな最低限の情報を、旅程をたどりながらお伝えします! 併せて、過去記事をかんたんに振り返ってみました。


Day-0(7月12日) 苗場山頂(ヒュッテ)にアプローチ


越後湯沢駅下車。改札内コンビニの営業時間は10時〜20時ですが、改札外のコンビニは10時より前から営業しているのでご安心を。ただ、湯沢の名産品が集まる「がんきどおり・中央いちば」も10時からの営業なので、せっかくならぶらり歩きたいところ。

越後湯沢駅からタクシーで祓川登山口へ。料金は6千円とちょっと。和田小屋まで行くこともできるのですが事前にゲートの鍵を入手する必要があるため、ドライバーさんに確認を。

和田小屋は建物工事のため、2022年夏期営業休止とのこと。トイレや食堂は利用できず水場のみ使えます。となると、祓川登山口でトイレを済ませたいところですが、鍵がかかっていて利用できませんでした……たまたまかも知れませんが。

祓川登山口のトイレ。鍵がかかっており利用できず。
和田小屋前の水場。そのまま飲める水のようです。

雷清水は雨天のせいか湧き出ていました。涸れることもあるそうなので、事前の情報収集をおすすめします。

雷清水。涸れていることもあるので、情報収集を。

苗場山頂ヒュッテ、夕食18時、朝食6時。docomoは圏外でした。大赤沢新道は通行止め。

Day-1(7月13日) 苗場山→小赤沢

四合目と三合目の水場、どちらかといえば三合目の方が見た目はキレイでした。また、三合目は広い駐車場とトイレもあるので、休憩に最適です。docomo回線は4G微弱、ほぼ3Gで繋がりました。

三合目の水場。
三合目のトイレ。水場から少し離れたところにあります。

小赤沢温泉・楽養館は水曜定休。地元の方の話によると、この楽養館の敷地内にキャンプ場ができたばかりなのだとか。詳しい情報は出回っていないようですが、「小赤沢地域で宿に泊まる」以外の選択肢ができたことになります。

追記:楽養館のキャンプ場は、2023年8月現在もオープンしていないとのことです

「福原商店」さん隣には、トイレと水場があります。この地域に滞在しない場合、貴重な通過点になりそうです。

福原商店さん隣のトイレ。
福原商店さん軒下の水場。休業日も利用できます。

Day-2(7月14日) 小赤沢→結東(かたくりの宿)

かたくりの宿の水場はそのまま飲用可。男性用風呂には、シェーバーとシェービング・クリームもありました。docomo回線通じます。少し歩くと、有名な石垣田を眺めることもできます。

へいけ茶屋は2023年7月をもって閉業となりました(2023年8月追記)

Day-3(7月15日) 結東→森宮野原駅

「道の駅さかえ」は立ち寄りたくなるスポットですが、森宮野原駅前にも小さな商店「がんばろう栄村 駅前店」があります。生鮮食品もある小さなコンビニ、といった雰囲気。日曜定休、8時〜18時。食糧補給の重要拠点になりそうです。

Day-4(7月16日) 森宮野原駅→野々海高原テントサイト


テントサイトのトイレはいわゆる仮設トイレですが、思ったよりもキレイでした(というか、みんなキレイに使っているし、管理も手厚い)。ペーパーは切れてない限りあります。水場は蛇口式ですが薄い麦茶のような色、要フィルター or 煮沸。サイトはハエとアリが多いです。ペグはあまり効かないので、石を探すか、水場にあるレンガを一時的に借りるのも良さそうです。docomo回線電波微弱。

Day-5(7月17日) 野々海高原→光ヶ原高原キャンプ場

地図上ではさほど高低差なく歩きやすそうですが、風が通らない樹林帯(トトロのトンネル風)が続くため、気候によってはかなり消耗する区間と感じました。また、水場が限られるため、下記の水場をうまく活用するのがカギとなりそうです。

まず、参考にさせていただいたのが、こちらの記事。

補足で……

牧峠から徒歩20ほどにある水場(トレイル随一の美味さ、だそう)の地図を載せておきますね。

牧峠から徒歩20分ほどにある水場。
牧峠から徒歩20分ほどにある水場。
牧峠から徒歩20分ほどにある水場。

【5-4】伏野峠付近には、トレイル・エンジェルによる水のペットボトル(Aid Station)が。私も有り難く1本いただきました!

U字溝に蜂の巣がありました。ご注意ください。

光ヶ原高原キャンプ場

水場(水道)は塩素消毒されており、そのまま飲めるとのこと。しかし、水道管の老朽化か時々細かなゴミが入るので、気になる場合は手ぬぐいを通すとか、浄水器を使うなどしてください。docomo回線電波微弱。

グリーンパル光原荘は閉鎖となっており、受付は下写真にあるバンガローとなっていました。ゑしんの里記念館が管理を引き継いだようです。

光ヶ原高原キャンプ場、受付。

Day-6(7月18日) 光ヶ原高原→桂池テントサイト

途中、仏ヶ峰登山口付近にあるリフト乗り場のトイレですが、シーズン外とのことで使えませんでした。

トイレに期待するも……
……鍵がかかっており、トイレ使えず。


桂池テントサイトの水場は歩いて数分の太郎清水。涸れている場合に備え、シェルター内に Aid Station (ペットボトル水)があります。

太郎清水までは舗装路を歩きます。
草むらのかげに、太郎清水あり。
太郎清水。

テントサイト、docomo回線良好。ペグは効きます。不思議と蚊は目立たず、しかしアリは多い。

Day-7(7月19日) 桂池→赤池テントサイト

赤池テントサイト、docomoは圏外に近い。トイレと水場(煮沸 or 浄水必要)がやや遠いので、遅くとも日没の1時間前には到着したいところ。ペグは効きます。

Day-8(7月20日) 赤池→斑尾山頂

スキー場の斜面を一気に登ることになります……堪えますね。

過去記事(準備)をふりかえる

2022年7月12日に苗場山頂にアプローチし 8泊9日で歩いたわけですが、あいにくの雨期間。猛暑は免れたものの多湿に変わりはなく……やはり秋がベストシーズンなのでしょうね。

柿ピーが結構余りました……荷物になるので、旅館の女将さんに押し付けてしまった(笑)あとは便秘もなく快腸・快便でした。水は(個人差ありますが)、最低でも2リットルは確保しておきたいですね。3リットルあれば安心かな。

今回は苗場山→斑尾山でスルーハイクしましたが、斑尾山からスタートすると食糧が重いのは前半だけだし、後半は宿に泊まれるので、それも良いなと。野々海高原〜光ヶ原高原が地味にキツかったですね。

・広角スチルカメラとして GoPro 持参したが、出番少なく邪魔だった。
・Anker / PowerCore Elite 20000 は、オーバースペックだったかも。節約すれば 10000mA くらいでも足りた(宿で充電できるし)。
・ウールの靴下2足を、乾かしながら交互に着用。これは良かった。
・信越トレイルは「ほぼ登山」と思っておけば間違いない(低山樹林帯を縦走するのは、ピークを結ぶ縦走より過酷かも?)。
・こんな記事も↓


【余談】靴は何が正解か?

ローカットのトレランシューズ(ゼロシューズ/メサトレイル)で歩こうと考えていたのですが、天気予報では期間中ほぼ雨続き。そこで、防水仕様のミドルカットに変更。ぬかるみも多く「防水で正解だったかな」と思いきや、苗場山で豪雨にあたり川のような登山道を進む羽目に……ミドルカットでは太刀打ちできない水かさとなり靴は完全浸水、トレイル中ずっと濡れた靴で歩くこととなりました。かといって、サンダル(ワラーチ)ではよほど慣れた人でないと足に怪我を負うでしょうし、ローカットでもぬかるみで濡れるのは必至。豪雨さえなければ防水仕様のミドルカットで快適だったかも知れませんが、悩むところです。

Happy Trails :-)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?