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自己肯定とは自己満足度である

自己肯定って、案外勘違いされがちなんですが。
端的に言えば、どれだけ自己満足できるかってやつです。

なので、特にこれといった、資格も立場も理由も根拠もなくていいものでして。

たとえば自炊みたいなものです。
別に凝ってもいいし、いい加減でもいいものなので。
ただ、自分が困るようならそれはまずくね?ってだけです。

まあ要するに、うちのコラムシリーズではよく言っているように、そもそも自分で自分に納得できるかどうかってだけの話なんですな。

んで、なんでか知らんけど「そんなのほぼ完璧超人でスーパーマンじゃんってくらいの超高いハードル」を「普通とか最低限」と言うわりには、特にしっかり対策を立てず、失敗事例をひたすら積み重ねすることに専念して。

「自分はダメだっていうことに自信を積み重ねてしまう」ようになってしまって、そこでストレスが発生しておりまして。

とにかく自己満足できないので、かわりに自分を満たしてくれー。
っていうところでトラブってるのが自己否定です。

自己否定ってのは、端的に言うと防御姿勢です。
人生のどっかで、自分がうまく行かないことでションボリしてしまって。

つらいので、それは自分のせいではなく、ダメなせいだ、と転嫁するんですな。
悪いのは自分の責任ではなく「ダメであること」だと認定します。

するとどうでしょう。
ダメなんだから、全ての物事はどうなろうと知ったことではないですし、うまく行かなくてもそれは仕方がないのです。

だってダメなので。
ダメである以上は、自分の努力に一切の関係がありません。

究極の無敵防御です。

ただこれ、絶対的な欠点がありまして。
なぜなら、呪い付きのアイテムなんですな。

これは「ダメだから」という事象に全てぶん投げて黒歴史化し、擬似的に「自分は他人事として傍観者になるシステム」なんですけども。
成立させるには「自分がダメであること」が必須条件になります。

つまり、自分のことをダメだと思っていないと、発動できないんですな。
そのため、定期的に自分を貶め、いかにしてダメであるかを再確認します。

後悔、不安、セルフ義務化からの確定失敗、成功した物事の否定的解釈などなど。
とにかくあらゆるものを使って、自分を貶めます。

ここまではまあ、そんなこともあるかなってのも分かるんですが。
問題はこの先です。

この防御って結構強力なので、
そのうち「自分はダメであるということを自己確認」してですね。
ダメ状態に安心する自己肯定、という厄介な呪いに変えていきます。

防御するのはまあわかりますよ。
人間誰しも、あんまり嬉しくないことは起きてほしくないし、苦しいことも辛いこともあるんで。

ただですね。
だからってこう「自分はダメだからお前らが面倒みてくれ」ってなると話は変わってしまうので。

自分でそういう戦略取るのは勝手なんですが。
その面倒を他人に持ってもらおうってのは、さすがに無しなんでないかなあと。

なので、うまくやりくりしていきたいよなーという話です。


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