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森と樅
2019年2月14日 20:15
屋久島に着いたことは着いたけれど、することを決めていなかった。はいびすかすが入港するくらいまでにはいくらなんでも決めておこうよ、とあの声が言ったりもしたけれど、港に何かとっておきの情報があるかもしれないし、無計画な旅も悪くないんじゃないかと軽く言い返しておいた。さて、どうしよう?・・・廃車寸前の愛車と私がまず訪れたのは、白谷雲水峡だった。ここは、かつて一度行ったことがあったのだ
2019年2月13日 18:27
いつの間にか、船は屋久島にぐんぐん近づいていた。時折、トビウオがジャンプしてキラリと光った。朝は、相変わらず美しかった。そのうち、船は港へと入っていった。鹿児島の港で見たような、赤いのが出迎えてくれた。6時54分。あのギモーヴたちも。船は、ぐるっとまわって・・・いつもの場所に落ち着いた。7時5分。はいびすかすは、自分の仕事に満足しているように私には思えた。生き甲斐を
2019年2月12日 21:35
もうひとつの話を書こう。船の、進行方向の側の話を。雲がはいびすかす色に染まり始めた5時50分くらいに一旦話は戻る。船は、屋久島に向かって進んでいた。私は、懐かしいその姿を見ようとして船の進む方を幾度か確認した。けれども、それらしいものは見えなかった。開口一番、何と言おう? 屋久島は、私を憶えているだろうか・・・?そのうち、船の右後方では朝日が顔を出して、空が、海が、刻一刻とその表情
2019年2月11日 19:38
朝が雲に特別な色を塗り始めたのは、5時47分頃。この日、適度に雲があって朝は張り切っているようだった。雲も、嬉しそうだった。この先については、書きたいことが主に2つある。けれども、同時に書くのは難しそうなので、まずは船の右後方、種子島の側の出来事から書いてみる。雲は、一旦、はいびすかすの色に近づいたかと思うと、その後、次第に黄色が強めになり、金色へと変わっていった。6時8分22秒