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3.11と靴 カタかたち

あれから10年…
10年前、ちょうどそれまでの施術中心の仕事から、靴の仕事に仕事の軸を変えている矢先でした。
家には帰れず施術の仕事場がビルの上の階だったので、余震にビクッとしながら一夜を明かしたのを鮮明に覚えてます。
テレビニュースでの光景を観て、いても経ってもいられず、埼玉スーパーアリーナでボランティアしました。避難して来た人のほとんどが福島の双葉町の方々でした。
急いで逃げて来たから靴が無いと言う声を多く聞きました。

とにかく自分に出来る事と思い事務局に交渉して、スペースをお借りして靴を被災者の皆さんにお配りした時の出来事やその時に感じ、気づいた事が今の自分の靴選びや考え方のベースの1つになっています。
また、宮城の南三陸にお邪魔した時にも地震直後の話しや避難所の話しをお聞きした時の皆さんの言葉が、靴に対する在り方を大きく変えるキッカケになりました。



○脱ぎ履きしやすい靴
○外に出る時は天候に左右されない靴
○底が丈夫な靴

この3点がどちらの方にもお聞きした中でもっとも多い項目でした。

あれから10年経ち色々な靴を見てきました。

ファッション性はもちろん、3点の項目がクリア出来る靴は無いかと。
もし、災害になり周りの環境が全く変わってしまった時にあの10年前と同じ様に呆然としてしまったとしても、そこから動き出さないといけない。
その1歩を歩み出すためにも靴は重要なアイテムの一つです。
まだ世界には自分が見ぬ靴は沢山ありますが、この10年で見てきた靴の中でファッション性はもちろん、日常にも使えていざという時に頼りになるコストパフォーマンスが好くて、手に入りやすいオススメの靴を2点ご紹介します。
今回はスッポリ足が入れられるタイプを選びました。ひも靴のタイプ等はまた機会があったらご紹介させて頂きます。

○ダンスコ(プロフェッショナル)
オススメ度☆☆☆
アメリカのブランドですが源流はデンマークのサボです。
なんといっても足裏へのフィット感と安心感は抜群です。履き始めは違和感を感じる人もいるかもしれません。立ち方のバランスや歩き方の癖で違和感を覚える人も多いので少しづつ慣らしていくと好いと思います。
ダンスコの中でもこのプロフェッショナルがオススメなのはアッパーの革の丈夫さと踵部分の保護はこのプロフェッショナルならではです。
ソールの厚みもクギやガラスを踏んだとしても安心感です。
サイズ選びに少し注意が必要ですが、足の甲が高い方で明らかに当たりがキツイ人以外はサイズ選びに悩んだら下のサイズにした方が好いかと思います。ファッション的にもシンプルで服を選ばないのも好い点です。


○ブランドストーン(BS584 サーマルモデル)
オススメ度☆☆☆☆
オーストラリアのブランドです。広大な大地を有する土地で生まれた、自然との付き合い方を身近にしてくれるブーツです。
革靴でありながらインジェクション製法というアッパーとソールに隙間が生まれない事で雨に強いのが最大の特徴です。
また、ソールの摩耗性にも優れていて靴の内部とインソールに衝撃吸材poronが内蔵されていて歩行時の衝撃も吸収しシャンクも内蔵している事て安定感もあります。サイドのゴムは防水ゴムなので水の染み込みもなく脱ぎ履きのしやすさもサイドゴアならではです。
沢山の機能が備わっているのに片足480g前後と軽量なのも特徴です。



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