計画的に日本が「侵略」「略奪」されているのがよく分かる本、あります。
これは、2013年に発行された「食の戦争」という本です。
この本には、
とあります。
2018年、TPP11協定が発効しました。
そして今は、2022年。
鈴木宣弘さんの予言がどうなったのか、ちょっと調べてみました。
TPPで、日本はどうなった?
TPPの詳細を知っている方、いらっしゃいますか?
実は、「詳細が分からない」のがTPPなんです。
それでも、「これって、TPPがらみだよな」という変化と、変化した内容を、いくつかご紹介します。
残留農薬基準の緩和
特に話題になったのが、「グリホサート」の緩和。
小麦
トウモロコシ
日本は、輸入に頼っています。
そば
小豆類
日本人が好んで食べて、アメリカ人はあんまり……ですよね。こういうものの残留農薬基準が、ずいぶん緩和されました。
グリホサートが有効成分なのは、「ラウンドアップ」。アメリカでは訴訟が相次ぎ、「2023年に一般家庭市場から撤退」が決まっています。
それなのに、緩和って……。これも「TPPがらみでは?」と言われています。
「緩和されたのは2019年、TPPは2018年だから、ずれているのでは?」という方。その通りですね。ただ、残留農薬基準緩和は、徐々に進むのです。
ちなみに、日本は「アメリカ農産物の最終処分地」。この計画も、戦後から徐々に進んだんですよ。
詳しく知りたい方は、コチラをご一読ください。
「遺伝子組み換え不使用」と表示できない
2022年3月、「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」というのが決まりました。
これは、ザックリ言うと「〈化学調味料不使用〉と書いてはいけません」という決まり。
そして、こんな決まりもできました。
これは、ザックリ言うと「〈遺伝子組み換えは使用していません〉と書いてはいけません」という決まり。
国産原料にこだわる生産者と、直接話をしたんですよ。「この二つの表示、訳が分からないから、〈国産〉〈無添加〉表示をやめました」とのことでした。
だんだん、そうなっています。
医療が切り売りされ始めた
オバマ大統領も真似した、日本の「国民皆保険制度」。
アメリカの大企業には、これが邪魔なんですよ。
そして、こんなことが話し合われているって、ご存知ですか?
入院、手術したら、結構お金がかかります。それを「一定額以上になったら、国で支払いますよ」という制度を、財務省が「無駄」「廃止しては?」と言っているのです。
そうしたら、みんな民間の保険に加入しますよね。これも、「TPPがらみ」かもしれませんよ……。
つまり、鈴木さんの予言通りに「規制緩和」と「市場開放」が進んでいるのです。
2008年の食糧危機の教訓は、生かされている?
2008年、世界的な食料危機が起きました。
たしかに世界的な不作の年でもあったのですが、「バイオエタノール」が流行し、トウモロコシが原料に使われたのですよ。
この食糧危機、「先物市場に投機マネーが大量にやってきた結果、コメやトウモロコシが値上がりして、庶民が飢えた」というのが、本当の原因です。
2022年、次々に食物が値上がりしていますけど
これの原因は何でしょうか?
輸入小麦は、政府が全量買い取って、それを国内企業に販売する仕組み。その「政府売渡価格」が値上がりしているから、小売価格が値上がりしているのです。
今回の「政府売渡価格」の値上げ。理由を見ればわかりますが、「円安」「石油価格上昇」は一切考慮されていません。
小麦の先物チャートを見てみると……
2008年と、同じような動きですよね。ちなみに2008年には、
こんなことが起きました。
農家が激減している日本。
日本は「高くて買えないどころか、お金を出しても変えない」事態にはならない、と言えますか?
2008年の教訓が生かされているとは、まったく思えません。
解決策も、ありますよ!
そんな「国民には、何が起きているのか分からない」TPPと、「大企業の言いなり」な日本政府。
ちょっと、気分が落ち込んじゃいます。ただ、鈴木さんは解決策も考えてくれていますよ。
信じられないぐらい、安いお弁当。「安い!ラッキー」と思いますけど、その背景を想像してみませんか?
どこの国も買わないような「農薬まみれの農作物」が使われて、「日本の米農家」が買い叩かれて、「加工品工場の従業員」が低賃金で働かされて、「トラックの運転手」が寝ないで食材を運んでいるかもしれません。
そして、その労働者。自分じゃないですか?
儲けているのは「工場」「配送業者」の経営者です。ココにみつがなければ、お金や食料が正しく循環するはずです。
だから、農作物は、農家から直接購入。
頑張っている生産者を、直接応援。
「ホンモノを発見するための手段」と割り切れば、「ふるさと納税」も使い勝手抜群です。
この本には、日本で生き抜くためのヒントが満載です。
TPPの影響は、これからも続きます。「政府の言うことって、本当かな?」自分で考えるためにも、ぜひ読んでみてください!
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