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便利なプラスチック……特に避けたい「塩化ビニル」製品のご紹介

プラスチックの中に「塩化ビニル(ポリ塩化ビニル)」というモノがあります。

これ、実は「特に避けたいプラスチック」なんです。と言うのも、塩化ビニルに使われる添加剤「フタル酸エステル」には、環境ホルモンの疑いが。

食品衛生法でも、

油脂又は脂肪性食品を含む食品に接触する器具又は容器包装にフタル酸ビス(2-エチルヘキシル)を原材料として用いたポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂を原材料として用いてはならない

 厚生労働省 平成14年8月2日 食基発第0802001号 食品、添加物等の規格基準の一部改正について 2022/5/10引用

と決められています。これ、「基準がユルユルの日本でも規制されるぐらい、毒性が高い」ということです。(日本は色々と規制が緩いんです。詳しくはコチラ:あなたは「本当の食べ物」を食べていますか?

けれども、身近なものにも結構使われているんですよね。どんなところで使われているのか、ココでご紹介します!


軽くて便利 塩ビ管

建築資材として活用されている塩ビ管(塩化ビニル管)。

これは塩化ビニル製。どんな添加剤が使われているかは分かりませんが、噛まない方がよさそうです。


こんなおもちゃ、ありませんか?

塩化ビニルの特徴は「しなやかで、やわらかい」こと。だから、子ども用おもちゃに使われていることも……。


ロバ

このおもちゃ、お持ちの方も多いのでは?

これも塩化ビニル製。耳につかまってボンボン飛び跳ねたり、かじったり舐めたり……していませんか?


アヒル

小さなお子さんがいるご家庭のお風呂にありそう。

このアヒルも塩化ビニル製です。


ちなみに、世界を旅する巨大アヒル「ラバーダック」

あれにも塩化ビニルが使われているようですね。



こんな所にも⁉

そして、こんな所にも塩化ビニルが使われていますよ。


プラスチック消しゴム

プラスチック消しゴムには、塩化ビニルが使われています。

原材料に「PVC」とありますが、これは「polyvinyl chloride(ポリ塩化ビニル)」の略称。

だから、あんなにやわらかいのです。


ビンのフタ

ガラスビンはどこのご家庭にもありますよね。ビンのフタには塩化ビニルが使われています。

このビンの詳細を拡大すると

塩化ビニルが使われています

パッキンとは、フタの内側の、ガラスと直接当たる部分。ちょっと白くて弾力があるものが張り付いていますよね。そこです。

このガラスビンが特別なのではありません。日本で流通しているガラスビンのフタは、大体このタイプです。

塩化ビニルの毒性は?

塩化ビニルの毒性は、「プラなし生活」で詳しく紹介されています。

ココのサイト管理者は、プラスチックの専門家。

右側の本の著者、中嶋亮太さんです。ちなみに、2022年夏ぐらいに脱プラの指南本を出版するとのことです。出版されたら、ココでも詳しくご紹介しますね!


正しく知って、自分で考えよう


……こんな感じで、身近なモノに意外な化学物質が使われています。レシートにはビスフェノールAが使われていましたし(ひょっとしたら、今もそうかもしれません:詳しくはコチラ)。

塩化ビニルには塩素が入っています。ですから、高温(800℃以上)で焼かないと、ダイオキシンが発生する可能性がありますよ。

化学物質は、どこでどうなるのか予測ができません。だから、色んな人がいろんなことを言いますが、自分で情報を探し、知り、考え、どれを信じるか選びませんか?

なぜなら、何を選んだか分かっていれば、問題があった時、根本的な原因にさかのぼるのがカンタンだからです。


この他にも、いろんな所で使われているプラスチックに関してまとめました。

脱プラしたいのに、逆にプラスチックを使っていたら悲しいですよね。興味のある方は、ぜひご一読ください!


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