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環境ホルモンが2型糖尿病発症を引き起こしている?研究結果が明らかに。
現代生活のもう1つの側面である内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)への日常的な暴露が、糖尿病の蔓延を悪化させている可能性を示す証拠が出てきた。
世界保健機関によると、1980年には全世界で1億800万人だった糖尿病患者が、現在では4億2,000万人以上になっている。
今回のレビューでは、カロリーの高い食事、運動不足、睡眠の問題、遺伝的なリスク要因などが糖尿病の流行に大きな役割を果たしていることは明らかだが、それらの要因だけでは糖尿病の「劇的な増加と広がり」を完全に説明することはできないとしている。
スペインのミゲル・エルナンデス大学エルチェ校の生理学教授で、今回の研究には関与していないアンヘル・ナダル・ナバハス博士は、EHNに対し、「内分泌かく乱物質だけで糖尿病になるわけではありませんが、内分泌かく乱物質にさらされると、2型糖尿病になる確率が高くなります。」
具体的に、何が環境ホルモン?
コレがとても難しい問題です。
まず、環境ホルモンと言われているのが「ビスフェノールA」。けれども、ビスフェノール類、たくさんあります。
レシートなどに使われる感熱紙にはビスフェノール類が含まれています。
最初はビスフェノールAが使われていました。
けれども、人体への影響の懸念が指摘されて、ビスフェノールSが開発されました。ただ、結局それも悪いと言われて、使うのをやめる方向になったそうです。
これ以外にも 沢山疑われている
環境省が環境ホルモンに関して、色々調査したレポートを公表しています。
ココのサイトの 本文(PDF) に飛んで、9ページ目。
![環境ホルモン](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62460312/picture_pc_6b7f8a36b11d10968a623f71a9c9643c.png?width=1200)
メダカで試験した化学物質、これだけあります。
ビスフェノールAは水に溶けにくい構造をしています。けれども、「内分泌かく乱作用を有することが観察」されています。
一つだと影響が分からない人工合成化学物質、複数集まると、体内で色んな作用を引き起こしているのでは?
けれども、その組み合わせ、濃度の違いをすべて検査するのは、不可能です。個体差、感受性まで考えると、どうやったってできません。
そういうことを考えて、化学物質を使わないといけません。何世代も後に影響が出る可能性があります。
Groundbreaking study finds women whose grandmothers had high DDT exposure are more likely to be obese and have early menstruation—both #breastcancer risk factors. https://t.co/nFglXTXOY7
— EHN (@EnvirHealthNews) September 29, 2021
これ、おばあちゃんが浴びたDDTが、孫の乳がんの一因になるかも、という報告です。
私たちは、科学技術を使う時には、100年後、1000年後の影響を考えなければいけないのです。
だから、よく分からない技術は、開発しない、使わないのが一番です。
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